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浅野史郎メールマガジン ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2005/3/8
http://www.asanoshiro.org/                  第183号
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> <<目次>> <

 [週刊コラム・走りながら考えた]
  ○メルマガ休載(浅野史郎)
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> [週刊コラム・走りながら考えた] <

 ○メルマガ休載(浅野史郎)

 タイトルを見て、「おやおやどうした」と思われた読者もいらしたかもし
れない。ということで、このメルマガの執筆をやめることにした。「やめる」
というのは、余韻がなさ過ぎるので、「休載」ということにしたが、今のと
ころ再開の予定はない。

 「走りながら考えた」という名前で、2001年8月20日から書き始め
たこのコラムである。その前に8回分別途書いているし、号外というのも
あったから、今回で計190回以上書き続けたことになる。毎週1回、一度
も休むことがなかったし、締切りに遅れることもなかった。「本当に浅野さ
ん本人が書いているのですか」と聞かれたこともあったが、本当である。内
容はともかく、こうやって書き続けられたことには満足している。

 週4、5回の早朝ジョギングと「ジョギング日記」、毎週水曜日のラジオ
番組「シローと夢トーク」、月1執筆としては「県政だより」の「助走」、
「年金時代」の「新・言語学序説」、そして毎週火曜日のメルマガ。これが
私の生活リズムを作っている「毎回もの」である。ジョギングは18年弱、
「ジョギング日記」は4年弱、ラジオ番組は7年、「助走」は11年、「新・
言語学序説」は4年続いている。メルマガも4年近くになる。

 いずれも生活のリズムであって、決して無理して続けているわけではない。
ジョギングとラジオ番組は、趣味そのものであって、喜んで楽しんでやって
いる。「努力」などということとは、無縁である。ところが、この「走りな
がら考えた」のメルマガ執筆は、最近は義務のようになってきた。努力しな
いと書けないようになってきた。これこそが、「休載」の理由である。

 これまでは、書く題材が次々と湧いてきたような気がしていた。ところが、
最近は、「今度のメルマガに何を書こうか」と思い悩むことが多くなった。
無理して題材をみつけてくるようなところがあった。書く題材さえ決まれば、
比較的スイスイと書き流すのであるが、その題材が決まらない。これではい
けない。

 無理して書くようになったらおしまいと思っていた。これは何でもそうで
ある。無理して走るようになったら、早朝ジョギングもやめようと思ってい
る。あくまでも、「今朝も走らせてもらってありがたい」という気持ちが基
本である。「今更オリンピックに出ようとするわけでもなし」というのが、
自分にも他人にも言い聞かせていることである。楽しいからやる、自然だか
ら続ける。

 メルマガには、そういう契機がなくなった。無理は禁物、義務で書くのは
よくない。早朝ジョギングは足腰が立たなくなるまで、「ジョギング日記」
はちと危ない、「シローと夢トーク」は4年前と同じくこの3月末で「一応
終了」、「助走」は知事でいる限り、「新・言語学序説」は掲載元から断ら
れるまで。今のところ、そんなことを考えている。

 一昨年11月には、「アサノ知事のメルマガ」として、第106回までの
分を一冊にまとめて、ぶどう社から出版させてもらった。本来、メルマガは
その時その時の書き流し、読み流しであり、時間が経過してから読むもので
はないだろう。まとめて出版にはなじまない。だから、再度出版の予定はな
い。

 ともあれ、ここまでお付き合いいただいた読者の皆様には、心からなる感
謝を申し上げたい。毎回掲載してくれた渡辺一馬さんには、なんとお礼を申
し上げてよいやら。本当にお世話になった。「休載」ということだから、絶
対に再開しないということはないかもしれない。書かないと寂しくて寂しく
ての心境にならないとも限らない。だから、しばしの別れということにして
おきたいが、けじめのご挨拶だけはしておくべきだろう。さようなら、そし
てありがとう。

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> [編集後記] <

 昨日、知事から直接お電話をいただいて、この「休載」のことを知りまし
た。正直、ビックリいたしました。しかし、今回の原稿を読んで納得。

 読者のみなさま、今までありがとうございました。「しばしの別れ」と
なります。
 そして、浅野知事、素晴らしい機会をありがとうございました。(一馬)

                            メールアドレス mmz@asanoshiro.org

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発行:浅野史郎・夢ネットワーク メールマガジン編集局 渡辺一馬


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