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浅野史郎メールマガジン バックナンバー

浅野史郎メールマガジン ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2005/2/9
http://www.asanoshiro.org/                  第179号
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今週号の発行が遅れ、ご心配をおかけしました。大変申し訳ありません。
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> <<目次>> <

 [週刊コラム・走りながら考えた]
  ○楽天イーグルスのキャンプ(浅野史郎)

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> [週刊コラム・走りながら考えた] <

 ○楽天イーグルスのキャンプ(浅野史郎)

 東北楽天ゴールデンイーグルスがキャンプを張っているのは、沖縄県の久
米島である。久米島のほうから、猛烈なラブコールがあった。相当のお金を
かけて野球場を改修し、「これなら練習場として使える」というところまで
もっていった。

 1月末に選手が久米島に着いた時に、空港と沿道に5,400人の島民が
出迎えに出た。人口9,500人の島でのこの歓迎ぶり。監督、コーチ、選
手は、奮い立ってしまう。1月22日の仙台での出陣式後のパレードに、3
万人の仙台市民が熱い声援を送った。規模は違うものの、思いは久米島も仙
台も同じだったはずである。

 2月1日のキャンプ初日。マスコミ報道は、楽天に集中した。駆けつけた
報道陣が300人。巨人と比べるのもなんだが、倍近い人数である。キャン
プでの報道陣の数では、新記録なのだそうだ。その後の報道においても、楽
天が中心である。練習には、報道陣に加えて、大勢の島民が駆けつけて、練
習風景を熱心に見守っている。それでなくとも目の色変えて練習している選
手だが、いやが上にも張り切ってしまう。

 それまでは、久米島の名前も知らなかった私であるが、2月5日、6日、
仙台の「マイチーム協議会」の方々とともに、キャンプ訪問にでかけた。久
米島空港では、楽天のマーティ・キーナートGMがプラカードを持って出迎え
てくれた。我々一行の出迎えというよりは、「楽天キャンプ応援ツアー」の
ご一行の出迎えではあったが・・・。

 我々一行がやってきたのは、田尾監督に、宮城県産米の「ひとめぼれ」と
笹かまぼこを届けつつ、選手を激励せんがためである。久米島町の高里久三
町長と懇談をし、感謝の気持ちをお伝えすることも大きな目的である。

 久米島には二村があった。仲里村と具志川村である。二村が合併して久米
島町になった。平成14年のことである。二村合併の時に来た報道陣は数人。
今回は300人。それはともかく、合併していてよかったというのが、高里
町長の本音である。さもなければ、楽天のキャンプ地誘致でも、こうはうま
くいかなかった。何ごとも、運不運というものがつきものである。今回は運
が味方した。

 今回のキャンプを契機に、宮城県と久米島との交流が盛んになりそうであ
る。宮城県民の間では、久米島の知名度がグンと上がった。久米島の人たち
も、宮城県、仙台のことに大きな興味を持っていただいたはずである。島民
すべてが楽天イーグルスを応援してくれることも期待していい。

 久米島にとっては、地域おこしの大きな起爆剤になったことだろう。仲里
球場の改修など、今回のキャンプ誘致に関して使われた2億円超は、それを
上回る経済効果となって既に返ってきている。観光という面でも、これから
の発展を約束させるスタートを切った。

 そんな経済効果だけではない。久米島の人たちは、勇気を得た。宮城県と
の友情を得た。野球への興味を掻きたてられた。島民が団結した。島内至る
ところに翻る三千本超の幟を見てそう思う。いずれも、これから目減りする
ことのない財産である。

 それにしても、プロ野球に新しい球団が誕生したことを契機に、いろいろ
なことが巻き起こっている。人の往来も盛んになった。なによりも、プロ野
球人気が盛り上がった。2004年、プロ野球の歴史で初めてのストライキ
が決行された年が最悪とすれば、今シーズンは最高の年になる予感がする。
自然体でそうなるのではない。空港に出迎えに出るだけでなく、夜には「楽
天キャンプ応援ツアー」ご一行様のためにトークショーも買って出ている
キーナートGMの努力もある。練習の合間に久米島のファンのためにサイン会
をいとわず行う選手諸君の姿勢もある。こういったことの積み重ねの先に、
プロ野球人気の復興が待っている。

 今回も楽天がらみの原稿であった。これからも頻繁に書くことになろう。
どうか、大きな心を持ってお付き合いをいただきたいものである。

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> [編集後記] <

 私の友人も久米島の楽天キャンプを見学に行っているそうです。土産話が
たのしみでもあり、うらやましくもあり。

 あと二週間ほどでオープン戦開幕。自分やその周りが勝った負けたでどれ
ほど一喜一憂するのでしょうか。今年は、ベガルタとイーグルス、2つの球
団の話が何回出ることになるやら。
 
 それでは、来週の「浅野史郎メールマガジン」をお楽しみに。 (一馬)

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発行:浅野史郎・夢ネットワーク メールマガジン編集局 渡辺一馬


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