宮城県知事浅野史郎のWEBサイト『夢らいん』

浅野史郎メールマガジン バックナンバー

第6号は、ホームページへの掲載を控えた部分がございます。
その部分は、○等で表現されております。ご了承下さい。

浅野史郎メールマガジン ━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2001/09/24

http://www.asanoshiro.org/                  第6号

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> <<目次>> <



 [週刊コラム・走りながら考えた]

  ○「同時多発テロ」(浅野史郎)



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> [週刊コラム・走りながら考えた] <



 ○「同時多発テロ」(浅野史郎)



 9月11日の夜、台風15号の宮城県接近の様子を確認しようとテレビのニュー

スを見ていた私の目に飛び込んできたのは、台風の映像ではなくて、ニュー

ヨークの世界貿易センタービルに突っ込む飛行機の姿だった。多くの日本人

が、この日、私と同様の経験をしただろうし、私と同じ思いを持ったことだ

ろう。



 まずは、こんなことが実際に起きることがあるのだろうかという、信じら

れない思い。そして、この事故でどれだけ多くの人命が失われただろうかと

いう衝撃。こんな野蛮で、卑劣・愚劣な行為を計画し、実行した目に見えな

い存在への憎悪。映画で見た場面が、ここで繰り返されていると感じた人も

多かっただろう。



 私は、4年ほど前に読んだ、トム・クランシーの「合衆国崩壊」(新潮文

庫、全4巻)のストーリーを思い出していた。日本のジャンボ機がカミカゼ

攻撃でアメリカの国会議事堂に突っ込み、合衆国政府首脳が全滅する。全イ

スラム教国の統一をもくろみ、エボラ・ウイルスを使った生物兵器でアメリ

カを襲うテロリスト。アメリカ合衆国は崩壊の危機にさらされる。まさに、

近未来小説の「予言」の一部が不幸にも的中してしまった。



 今回の同時多発テロは、アメリカ合衆国が歴史上初めて「本土攻撃」を受

けたということである。だからこそ、アメリカ国民が受けた衝撃はとてつも

なく大きく、愛国心に火をつけ、報復の思いに駆られている。これは、事故

でも、犯罪でもなく、戦争そのものであると受け止められた。



 それにしても、映像の持つ力は大きい。超高層ビルに飛行機が突っ込み、

そのビルが文字通り崩壊してしまう。その様子がリアルタイムで全世界のお

茶の間に流れ、その映像が何度も何度も繰り返されることによって、人々の

脳裏に焼きつけられる。我々は、こういった意味でも、グローバルな情報化

の時代に生きている。



 さて、これから報復だ、戦争だ、後方支援だということになる。日本とし

ても、やるべきことはやらなければならない。日本がテロリズムの次の標的

にならない保証はない。その際に、他の国が日本を助けてくれるかどうか、

今回の日本の具体的行動は、その意味でも、アメリカだけでなく、全世界が

注目しているはずである。



 民間飛行機の守りも必要。常々不審に思っていたのだが、コックピット

(操縦席)にどうしてあんなに簡単にハイジャッカーの侵入を許してしまう

のか。コックピットは絶対に外敵を入れさせない要塞でなければならない。

飛行中に操縦士がコックピットを出たり入ったりするのは、厳禁すべきだろ

う。警察官などの機内乗り込みも必要。素人ではあるが、こんなことぐらい

は思いつく。ハイジャッカーは、その気になれば、武器など持たなくても目

的を達することはできるのだから、飛行場で、事前に武器銃器をチェックす

ること以上に、機内の備えのほうが重要である。



 ともかくも、我々は大変な時代に生きているという実感を持ってしまう。

そんな思いにさせられる最近の出来事である。



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超えました。しかし、もっとより多くの方に見ていただきたいため、個人の

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す。相互リンクしていただける方は、メールなどでご一報下さい。



 また、「浅野史郎・夢らいん」はリンクフリーですので、どんどん、リン

クしていただければ幸いです。



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 (受付時間 9時〜18時までお願いします)

 mailto:yumenet@asanoshiro.org



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> [編集後記] <



 あの痛ましい事件から二週間が経とうしています。あの時、私はテレビに

釘付けでした。奇妙なほど現実感のない映像。しかし、逃げ惑う人々の姿が

テレビに現れた時、大変なことが起きているんだと、ようやく分かったほど

です。



 あの事件で一番印象的だったのは、事件の次の日、騒然としているニュー

ヨークに沈痛な面もちで通勤してくるアメリカ人男性が「こんな時こそ、自

分の仕事を休むわけにはいかない」と、テレビのレポーターに語っていたこ

とです。



 喪失感で歩みをとめてしまうのではなく、自分の出来ることを淡々と行っ

ていく。これこそが、あのようなテロに屈しないぞという意思表明なのだろ

うと思いました。



 最後に、あの事件での多くの犠牲者とそのご関係者の方々に、心からのお

悔やみを申し上げます。



 それでは、次号の「浅野史郎メールマガジン」をお楽しみに。 (一馬)



                        皆さんのご意見、ご感想をお待ちしております。

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発行:浅野史郎・夢ネットワーク メールマガジン編集局 渡辺一馬


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