浅野史郎のWEBサイト『夢らいん』

ジョギング日記  7月第1&2週分          

 2017.7.8(土)

土曜日のオトナのラジオ

 前夜、ナイトゲームで楽天が西武相手に0対5で菊池雄星に完封負け。99日間守ってきた首位の座をソフトバンクに譲った。同じ時間帯にテニスのウインブルドン大会3回戦で、錦織圭がロベルト・バウティスタ アグート(スペイン・19位)に1対3で敗退。ここまで4勝無敗の相手に負けてしまった。私にとっては最悪の夜である。

 最悪の夜が明けた朝、ニッポン放送の「徳光和夫のトクモリ歌謡サタデー」を5時過ぎから聴いていたら、爽快な気分になった。5時半からの「我が青春の歌謡曲」が今回は懐かしの童謡・唱歌特集で往年の童謡歌手が次々に登場した。先日百歳で亡くなった安西愛子さんと川田孝子さんが杉の子合唱団と一緒に「お山の杉の子」を歌う。続いて近藤圭子の「砂山」。近藤圭子さんは、美人でスタイルがよく、子ども心に憧れていた。少女雑誌の表紙に登場することが多かった古賀さと子の「子鹿のバンビ」(?)。当時のレコードを使っての歌に大感激であった。番組の途中で散歩に出たが、気分爽快なまま歩くことができた。

 この番組は、毎週土曜日5:00-7:40。「オトナの遊びごころをくすぐる実感ラジオ」ということで、私ぐらいの年代のものにとっては、「なつかしごころ」(こんな言葉はありません)をくすぐる番組である。5:49には「夜明けのムード歌謡」。1曲だけだが、とてもいい曲がかかる。6:28は「あのころへズームイン!歌謡トップ3」。今朝は昭和51年の歌だったらしいが、散歩のため聴けていない。司会の徳光和夫さんが曲のイントロにかぶせて語るのがとてもいい。アシスタントの石川みゆきさんは感じがいい。今日は、ラジオの番宣になってしまった。      


2017.7.6(木)

久しぶりの楽しい夜

 厚生省から在米日本大使館への出向経験者でつくる「ワシントン会」の壮行会が新橋駅前ビル1号館にあるお店で開催された。壮行会というのは、今般ワシントンDCの日本大使館に赴任する吉田拓野さんを送り出すという趣旨である。私は、昭和53年から56年まで在勤した3代目。2代目の澤村宏さんが一番の先輩格としてご出席。総勢11人の会になった。吉田さんと話をしたら、彼が障害福祉課の経験者であり、私と共通の友人が多数いることを知って驚いた。そして興奮してしまった。そういう彼が、私の何代かの後任としてワシントンに出向く。これも改めてうれしいことである。

 隣の席には私の5代後のワシントン組の樽見英樹さんが坐った。彼は私が年金局の課長補佐の時に一年生で入ってきた。北海道庁出向でも私の何代か後を務めた。樽見さんは現在厚生労働省官房長の要職にある。「ここは新橋だよね、これ終わったら2BEATに行こう」と誘ったら、「是非、是非」と樽見さんは乗ってくれた。

 ということで、新橋烏森の「2BEAT」へ。ここに行きだしたのは昭和49年のこと。当時は珍しかった「(ギター伴奏つきで)唄えるスナック」だった。「年金局のころ、浅野先輩に連れられて何度も行きました」と樽見さん。店に入ったら、ママのなっちゃんが樽見さんを見て「あらーなつかしい。まったく変わってませんね」と喜んだ。当時から樽見さんはなっちゃんのお気に入りだった。「変な仲間の中で、樽見さんはしっかりしていて真面目でかわいかった」となっちゃん。

 お客さんの中に山野さんがいたのにびっくり。43年前にこの店を紹介してくれたのが、当時自治省勤めの山野さんだった。そしてもう一人。浅野三郎さんがいて、ギターの弾き語りで得意のウエスタンを歌っていた。私が2BEATエルヴィス・プレスリーファンクラブ会長、三郎さんがカントリーウエスタンクラブ会長である。初めてお会いしたときに「浅野三郎です」と名乗るので「嘘でしょー」と反応したのを覚えている。そのサブローさんも客の中にいたのは偶然の2件目である。

 ママもマスターも昔と同じ。しきりになつかしがって、場が盛り上がった。こんな楽しい夜は久しぶりである。ちびちび飲むお酒も、ことさらおいしかった。久しぶりの「門限」破りでも妻からお叱りを受けることがなかったのもうれしい。    


2017.7.5(水)

神奈川大学で授業の日

 台風一過の朝、散歩で行く岸根公園の周回路には、風と雨で落とされた大量の葉っぱが一杯。台風は横浜をかすったぐらいで抜けていった。「被害」がこのぐらいで済んでよかった。

 午後からは神奈川大学の授業。「地方自治論T」の今日のテーマは「情報公開」だった。学生にとっては、あまり馴染みのないテーマだったが、だからだろうか、いつもより熱心に聴いていることが伝わってきた。こちらも熱のこもった講義を展開する。授業後に提出されたリアクションペーパー208枚を読んだが、いつもは10人以上ある「誤解」が今回はゼロだった。

 「障害福祉論」のゼミは、次々週にグループワークの発表を控えている。A、B、Cの3班に分かれて議論をしているが、あまり切迫感が伝わって来ない。余裕なのだろうか。ちゃんとした発表を期待していいのだろうか。少し心配である。    


2017.7.2(日)

東京都議会議員選挙結果

 東京都議会議員選挙の投開票が行われ、都民ファーストの大勝、自民の歴史的敗北という結果になった。都民ファーストの大躍進は予想されていたし、私もそのように予想していた。しかし、自民がこれだけ大きく議席を失うとは想定できなかった。自民には逆風が吹いていたが、その逆風が加計学園疑惑、稲田防衛大臣失言、暴言暴力議員のおかげで3倍速の風力として都議会自民にあたった。国政の問題が都議会自民を吹き飛ばしてしまったようなもので、落選した現職議員としては納得がいかないところだろう。

 国政が都議会選挙に影響を与えたが、今度はこの選挙結果が国政に影響を与えることになるだろう。「地方の選挙だから、国政には関係ない」みたいなことを言った政権幹部がいたが、都議会選挙はふつうの地方選挙とは違い、その結果は今までも国政に大きな影響を与えてきた。今回の選挙結果は震度6強ほどに政権を揺るがすだろう。

 選挙後の東京都議会には期待するところが大きい。都民ファーストなどが、都民の間に入り込んで都民の不満、要望を拾い集め、それを政策とした条例案を議会に提出して成立を図る。こういったことが都議会改革の第一歩となる。そんなことを期待したい。  


2017.7.1(土)

2日続けての迫力イベント

 昨日は6月最後の日。今年の前半が終わった。後の半年はどう過ごそうか。東京フォーラムのホールCで音楽喜劇「のど自慢」を觀に出かけた。生島ヒロシさんのお誘いを受けて、ミュージカル以外の今世紀初めてぐらいの観劇であった。森昌子さんが往年のプロ歌手役でヒット曲を何曲か聴かせてくれた。生島さんは初めての舞台出演。のど自慢の司会者役をいつものとおりそのままで演じてくれた。観客の大半は女性、それも若い女性が多いのに驚いた。東京駅から東京フォーラムまでの道は日本の文化的な豊かさの凝縮みたいな感じ。やっぱり、都心は違うなと横浜在住の人間は思った次第。

 今日は、日本教育会館一ツ橋ホールでの「共生社会を創る愛の基金」第6回シンポジウムに午後から参加した。今年のテーマは、「罪に問われた障がい者の支援?新たな制度展開と多様な草の根の取り組み」というもの。午後の対談とSession@?Bまで。対談は原田正樹日本福祉大学教授と村木厚子元厚生労働事務次官。村木さんの冤罪事件での国家賠償額が「愛の基金」の原資になっている。Sessionに登場した6人は、いずれも地域の中で「『我が事丸ごと』は罪に問われた障がい者に届くのか」ということを考えながら地域で実践をしている人である。迫力が違う、実体験だから説得力がある、そして皆話がうまい。すべてのSessionのコーディネーターを任されたのが、昨年に引き続き荻上チキさん。荻上さんの司会ぶりが水際立っていた。そのこともあって、とても聴き応えのあるSessionになった。内容はここで書くにはボリュームがありすぎ。久しぶりに感動と情報満載のSessionだったというだけにしておく。  


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