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ジョギング日記  6月第3週分         

 2017.6.15(木)

月に1度の「ミヤネ屋」出演

 「ミヤネ屋」出演のため、大阪の読売テレビまで遠征。行きの新幹線では、新富士駅付近で頭だけ雲の上に出した富士山が見えた。車内では、司馬遼太郎の「関ヶ原」(下)を読んでいた。決戦の場面のところで、丁度関ヶ原付近を通過した。東西4キロ、南北2キロの戦場、新幹線だからあっという間に通り過ぎる。

 番組は芸能関係から。「小出恵介"ミナミ"の交友関係」ということで、週刊誌ネタのような出来事であり、論評はむずかしい。番組時間中に、加計学園問題について文部科学大臣から資料の「追加調査」結果の記者会見があった。これについては、春川正明さんから「そもそも菅官房長官の記者会見での"怪文書"発言がおかしかった」といったコメント。私も同様の意見であった。あんなこと言うから、文書のことが変に騒がれることになった。

 騒音トラブルで子どもの母親を殺害した事件の公判の判決が番組中に出たので、杉山愛さんはじめ、コメンテーター全員が一言コメント。その他、世界の異常気象の紹介など。

 参議院で「改正組織犯罪処罰法」が未明の採決で可決・成立した件については、番組では軽く触れる程度だった。この件については、参議院の委員会での採決をせず、委員会の「中間報告」で済ませてしまったのは、法案の中身の問題もさることながら、とんでもない暴挙といっていいのではないか。加計学園問題でこれ以上責められるのを回避するために、国会延長をしないことにしたことから採られた「便法」といっていい。こういうことをすると、ますます民意は離れていくのではないかと思うのだが、どうだろう。        


 2017.6.14(水)

神奈川大学での授業の日

 毎週水曜日は神奈川大学での授業の日。大学で授業をするのは、給料をもらっているからやらなければならない義務であるが、私は権利ベースで考えている。教えることが楽しい、張り合いがあるからである。

 今日の3時限「地方自治論T」の授業も3B104教室は学生で一杯である。講演でもそうだが、聴衆が多ければ多いほどこちらは乗ってくる。語りがいがある、張り合いがある。今日のテーマは地方創生、いつも以上に学生が熱心に聴講していることが伝わってくる。

 授業の終わりに、その日の授業の感想や質問を書いてもらうのがリアクションペーパー。220人分のペーパーを読んだが、ほとんどの学生の記述にリキが入っているのを感じた。地方出身の学生が多いこともあり、今日の授業内容を自分ごととして受け止めたからだろうか。毎度のことだが、その中から「記述が秀逸なもの」を選び、次回のレジュメに氏名を掲載する。今回は41人分を選んだ。授業を熱心に聴き、自分の頭で考えていることが伝わってくる。授業に張り合いがあるというのは、こういうことがあるからである。「授業をするのは権利ベース」とはこのことである。

 続く4時限は障害福祉論のゼミ。ゼミ生の半分以上が地方自治論の受講生でもある。今日はグループワークの中間報告を3班の代表からやってもらった。作業がかなり進んでいるのが「高次脳機能障害」の班。続いて「自閉症」の班。「障がい者の就労」の班は、テーマを絞り切れておらず、今後の作業待ちという状況だった。ゼミの出席率も高く、彼らがまじめに取り組んでいるように見えることがうれしい。          


2017.6.13(火)

地方分権研究会に出席

 朝から小雨が降り続く。気温も低い。この状況では、朝の散歩は自粛するしかない。その雨の中、分権型政策制度研究センターの研究会に出席のため日比谷公園内の市政会館に赴く。今年度の研究テーマは「自治体は法令をどのように地域に適用してきたかに関する研究」という長いものである。自治体からは京都府、鳥取県、広島県の担当者が出席していた。「建築基準法に係る自治体間で異なる取り扱い」と「認定こども園における保育士配置基準」について、自治体からの説明を聞いた後に、新藤宗幸先生の司会のもと、4人の委員と二人の参与で議論をした。なかなかむずかしい問題であり、次回も引き続き議論をすることになった。

 雨で開催が危ぶまれていたプロ野球交流戦の楽天対ヤクルトの試合が神宮球場で行われた。先発の釜田がよく投げ、打ってはベテランの松井稼頭央が3安打5打点の活躍で、12対3で快勝。今日も気分よく眠れる。          


2017.6.11(日)

再び仙台へ

 「日本クリティカル看護学会学術集会」での特別講演のために仙台へ。会場の仙台国際センターへは仙台駅から地下鉄利用。今日は仙台で東北六大祭りin仙台のイベントが市内で開催されているので、タクシーが使えないほどの混雑が予想されていた。

 特別講演は、「病気体験を通して考える命」という演題の講演。うまくいったが、聴衆が少なく、終わった時の達成感がない。それがちょっと残念。

 講演を終えて、母のところへ。これも地下鉄利用。東西線の国際センター前駅から乗って仙台駅で南北線に乗り換え、長町一丁目駅まで。母のところへ行ったら、koboパークスタジアムでの楽天対広島の試合のテレビ中継の最中で、7回裏2対2で楽天の攻撃中だった。そこから波乱の展開を経て、楽天が4対3で勝った。それを確認したところで母のところを辞した。

 仙台駅で新幹線を待ちながら、駅の構内の甘味屋でずんだを食べていたら、目の前に広島カープのユニフォームを着たカップルがいた。女性のほうに「今日は残念だったね」と声を掛けた。女性は4月に仙台に転勤してきて、男性のほうはこれから東京に帰るとのこと。「今度は日本シリーズで仙台に来てね」と言って、改札口に向かった。駅の構内も、プラットホームも、広島カープのユニフォームを着た人たちの姿がたくさん。「ご苦労さんでした、また来てね」と心の中で声を掛けて仙台を離れた。          


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