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ジョギング日記  8月第1&3週         

2016.8.20(土)

男子400Mリレー銀メダルの快挙

 夜中から降り続く雨がやまず、今朝の散歩は中止。このところ雨が多い。横浜市には大雨洪水警報が出た。台風9号、10号、11号がこの順番でなく日本列島を目指している。変な天気である。

 オリンピックは、めぼしい種目を選んで見ている。その一つが今日の男子400Mリレー。銀メダルを取る場面をリアルタイムで観戦して、興奮した。日本チームの4人のメンバーで100M9秒台はゼロ、100Mの決勝に進んだ選手もなし。そんな日本チームが9秒台を揃えたアメリカに勝った。これは、バトン渡しの技術の差である。みっちり練習をした成果がここに出た。すごい快挙である。おめでとう。

 退院後、のんびりしているだけではない。ぼちぼち仕事を始めている。このところ3日連続で原稿を完成している。昨日は、月刊「ガバナンス」に続・アサノネクスト第73回「障害者殺傷事件と施設のあり方」を寄稿した。今日は、来学期の「応用行政学」のレジュメとパワポイント作りに着手した。なんだか、「夏休みの宿題ちゃんとやってるよ」という絵日記を書いている小学生の気分がする。


2016.8.17(水)

退院後初仕事

 台風7号が予報より早く関東地方を抜けて、朝方は青空がのぞくいい天気。気温も高く、熱風が吹く感じ。そんな中、散歩4日目。20分弱の散歩だが、汗がじわり出てくる。日中は横浜で35℃まで気温が上がった。日中の散歩はとても無理。

 退院後の初仕事は、朝日新聞の取材対応1時間ちょっと。相模原の津久井やまゆり園での事件をどう考えるか。なかなかむずかしい課題であるが、記者が私のコメントをどうまとめるか。ここは記者を信頼することにしよう。

 取材の後は、2ヵ月に1回寄稿している書評の原稿を執筆した。「駆け込み寺の男-玄秀盛」(佐々涼子著)を取り上げた。出来はともかく、退院後初めての原稿が書けたことを喜びたい。

 11月の米国大統領選挙に向けた支持率調査が、頻繁に行われている。どれだけアテになる調査かわからないが、最新の調査では、クリントン氏の支持率がトランプ氏を6%ポイント上回っている。共和党の多くの有力議員が「トランプ氏支持せず」の態度が表明されていることを反映しているのだろう。トランプ大統領などというとんでもないことを起こさせないためにも、この傾向は続いて欲しい。


2016.8.16(火)

リオオリンピック

 お盆休みというより、退院後4日目ということで、自宅にいて仕事がらみのことはしていない。今朝は、3日連続で近所の散歩。体力の落ち方を最小限にしておかなければならない。

 家にいて、読書の合間にオリンピックをテレビ観戦している。今までの観戦で感激したのは、錦織圭が準々決勝でモンフィスを破った試合。生で見ていたので、ハラハラ・ドキドキ、手に汗をかいての観戦だった。奇跡的な勝利で錦織の精神力の強さを実感した。3位決定戦でナダルを破った試合もすごかったが、これは生観戦でないので、興奮度は落ちた。

 もう一つは、男子体操の団体と内村航平の個人総合の金メダル。どちらも、生では見損なったが、それでも個人総合の最終種目鉄棒での内村の逆転の演技は、どんなドラマも真似できないすごい出来事である。

 なんのかんのいっても、リオオリンピックにはまっている私。


2016.8.12(金)

ご報告

 これは日記というより、愛読者の皆様へのご報告です。  8月2日(火)の日記の最後に「明日、前立腺がんの治療のため、国立がん研究センター中央病院に入院する」と書きました。事前には、何もお知らせしておりませんでした。7月28日の日記では、「がんセンター受診異常なし」と書いたばかりですから、この記述で驚かれた方もいらっしゃったかもしれません。前立腺がんのこと、早くにお知らせすることに躊躇がありました。いらぬ気遣いだったかもしれません。その点は申し訳ありませんでした。

 予定通り、8月3日(水)に入院し、5日(金)には全身麻酔のもとロボット支援による前立腺摘出手術を受けました。4時間ほどかかったらしいのですが、患者本人(私のこと)その間の意識、記憶全くありませんでした。手術は無事終了し、その後順調に回復をして、本日12日(金)退院しました。

 退院後は、体調などすべて入院以前と同じです。大きく変わったのは、前立腺摘出により排尿障害があることです。これは手術を受けたものに共通です。この障害を克服するのには2,3ヵ月から1年かかるといわれています。この間は、いろいろ行動にも制約が出る可能性があります。

 天皇陛下も2003年1月(当時69歳)に同じくロボット支援による前立腺摘出手術を受けられています。その後1ヵ月入院の後にご退院。その後1ヶ月は公務をお休みされてから公務に復帰されています。天皇陛下のご経過を参考にするのは恐れ多いことですが。


2016.8.2(火)

小池新東京都知事初登庁

 朝方、雷で目を覚ました。ゴロゴロに加えて、時折ドーンという。光ってからドーンまでの時間が短い。相当近くに雷が落ちているのだろう。梅雨明けの後は、こういう変な天気が続く。

 小池百合子東京都知事が都庁に初登庁。任期満了に伴う選挙なら、当選から知事就任までに間があるが、現職途中辞任の出直し選挙の場合は、投票日の翌日が就任の日である。17日間の選挙の疲れも見せず、颯爽と初登庁をこなすのはさすがである。この調子で、任期中突っ走って欲しい。

 昨日の「ひるおび!」で小池新知事と直接話す機会がある予定だったが、これがキャンセルになった。その時に言おうと思っていたことがいくつかある。ここでは、そのうちの一つだけ。「知事給与半減」というのを本当にやるつもりか。東京都の財政状態が悪化しているわけでもない。自らの不祥事の責任を取って、というのとも違う。そういった要因もないのに給与を半減するというのは、「知事の給与は高過ぎる」と言いたいのだろう。選挙の公約にもしていた。

 都知事の給与134万円は、責任の重さ、仕事の重要さを考えれば、決して高くはない。それを半減するということは、知事の座を不当に軽くすることになる。知事の給与は条例で決まっているので、議会が半減する条例を成立させなければならない。仮にその条例ができれば、それは小池百合子知事にのみ適用されるのではない。次の知事にも(条例を再び改正しないかぎり)、適用される。それでいいのか。また、選挙でのこういうエエカッコしいが「流行」になるのは、決していいことではない。小池知事には、カッコ悪いだろうが、再考を促したい。

 明日、前立腺がんの治療のため、国立がん研究センター中央病院(築地のがんセンター)に入院する。前立腺の切除手術は5日である。10日から2週間で退院の見込みだが、その間は、この日記はお休みである。


2016.8.1(月)

小池百合子新東京都知事誕生

 都知事選で小池百合子氏当選から一夜明けて、新聞各紙は、すべて一面トップ扱い。テレビのニュースショーもこの話題で一杯。午前中の番組では、小池さんが各局まんべんなく画面越しのインタビューに応じていた。その話しぶりはとてもしっかりしている。 水際立ったうまさに感心した。3時間しか寝てないというのに元気そのもので、そのタフさにも脱帽。

 久しぶりにTBSテレビ「ひるおび!」に出演。仲間のゲストは佐々木信夫、伊藤惇夫、田崎史郎の各氏。舛添問題の時にいつも一緒だったメンバーである。私は司会の恵俊彰さんの隣の席なので、コマーシャル中にはついつい無駄話をしてしまう。でも、これがこの番組出演の楽しみ。それはともかく、今日の話題は、小池百合子東京都知事誕生のこと。勝因はなんだろうということが中心。私は、自分の宮城県知事選挙の話などもまじえ、いろいろコメントさせてもらった。


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