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ジョギング日記  7月第3週分         

2016.7.16(土)

海外情勢は緊迫

 海外で血なまぐさい事件が相次いでいる。フランスの革命記念日には、ニースで花火見物客の中にトラックが突っ込んで84人が死亡した。運転手のチュニジア国籍の31歳の容疑者の単独犯でテロ組織との関連はないようだが、トラック1台の暴走でこれだけ多くの犠牲者が出るなんて予想もできなかった。防ぎようのない犯行であることが恐ろしい。

 そして、今日飛び込んできたニュースは、トルコで軍事クーデターが発生というもの。トルコ軍の一部勢力が起こしたもので、あっという間に制圧されてしまった。制圧にあたったのは、市民たちというのに驚く。それでも市民を含めて90人以上の死者が出て、104人の兵士が殺されたというのだから、血なまぐさい「事件」ではある。

 12日には、国際紛争に関する大きな動きがあった。南シナ海をめぐるオランダ・ハーグの仲裁裁判所による裁定である。裁定は、南シナ海で実効支配の拡大を目指す中国側の主張を退ける内容となっている。国際社会が司法判断の尊重を求める圧力を高めることになるだろうが、中国は裁定を無視する姿勢を崩していない。日本としても、中国に厳しい姿勢で臨まざるを得ない。南シナ海情勢は緊迫するが、日本も巻き込まれる可能性がある。  


2016.7.14(木)

都知事選告示日

 東京都知事選挙の告示日。選挙は木曜日に始まり、週末を2回経て、次の日曜日が投票日という17日間。梅雨時だが、今日みたいな酷暑もある。こういう中での17日間の戦いはつらいだろうなと、高みの見物を決め込む高齢者(私のこと)は同情する。心身ともに試されるのが選挙戦だが、どなたさんも身体を壊さないようにと祈るばかりだ。

 今回は出馬してない私は、午後からJAグループの役員向けの講演をするだけの暇がある。演題は「2025年問題を見据えた地域づくり」だが、それだけでは寂しいので、前段に「運命を生きる」という私自身の人生での出会いの話をもってきた。約50人の参加者全員が男性である。私なりに精一杯がんばってやらせてもらった。会場は、東京駅直結の東京ステーションホテル。でかけるには、楽でいいところである。

 天皇陛下の生前退位のニュースが、突然飛び込んできた。82歳という年齢を考えれば、忙しい公務はとても無理である。生前退位ということを考える時期到来ということだろう。いろいろ制度的な問題はあろうが、天皇陛下のご意思に叶うような形をとることが大事だと思う。天皇陛下がお元気なうちに、「お疲れ様でした。ゆっくりお休みください」と申し上げたい気持ちがある。  


2016.7.13(水)

参議院選挙から東京都知事選へ

 今日の「基本行政学」(第13回)の授業の冒頭に、リアクションペーパー(出席カード)に、参議院選挙の投票をしたか、しないかったか書いて欲しいと学生に伝えておいた。さっき集計したら、ペーパー提出227人中、投票182人、棄権44人、無回答1人という分布になった。投票率80.5%である。前回、前々回の授業で、「遠隔地の実家に住民票がある人も手続きすれば、地元の選挙管理員会から入場券が送られてくる。投票は横浜市内の各区役所(選挙管理員会)でできる。書類は用意してあるよ」と伝えておいた。今回の「調査」では、この制度を使って投票したものが13人いた。逆に「住民票がある実家が遠いので」、「手続きが間に合わなくて」棄権したものは14人。投票率は非常に高い。このところ毎回の授業で、「投票に行けよ」を連発した甲斐があった。

 打って変わって東京都知事選挙のほうは、4人の主要候補(予定)者の共同記者会見があった。リアルタイムでは見られなかったが、ニュース報道で大体のところはわかった。鳥越俊太郎氏が公約に「がん検診率の向上」を挙げたのには驚いた。また、この4人の1人である宇都宮健児氏が立候補取りやめを表明したのにも驚いた。さあさあ、こんな混乱の中で、」いよいよ明日は告示である。


2016.7.12(火)

都知事選、候補者出揃う

 母がお世話になっているホームで、7日未明に転倒して大腿骨骨折し入院。11日手術ということになった。今日、見舞いで仙台の病院まで行ってきた。手術は順調に済んだ。手術のすぐあとということもあり、会話をするところまではいかなかったが、術後心身ともに健全であることを確認できたのはよかった。2週間ほどで退院、その後はリハビリ専門病院でリハビリに励むという予定。

 そんなことをやっている間に、東京都知事選挙の候補者がやっと出揃ったようである。鳥越俊太郎さんの出馬には、正直、驚いた。明後日14日は告示日である。こんなバタバタ選挙はめったに見られるものではない。どうなるのだろうか。選挙権はない身だが、興味はある。  


2016.7.11(月)

「ミヤネ屋」出演

 暑い一日、読売テレビスタジオで「ミヤネ屋」に出演。一ヶ月に1回の出演だが、このところ3回ほど「舛添問題」で、東京のスタジオから遠距離出演をさせてもらった。今日は、参議院選挙結果と東京都知事選挙候補者選びが主なテーマ。同席のコメンテーターは、パックン、白河桃子さん、野村修也さん。

 参議院選挙でも都知事候補者選びでも、民進党の対応のお粗末ぶりは目に余る。番組では、そのことを明言する機会はなかったが、言わないでよかった。番組中に、ザ・ピーナッツの伊藤ユミさん、永六輔さんの訃報が入った。どちらも大好きな人、心からご冥福を祈る。

 東京も大阪も暑かったが、新幹線とタクシー利用の身には、暑さはあまり感じない。むしろ、往復5時間の新幹線車内の冷房が効き過ぎて、寒いくらいである。毎回思うことであるが、節電はどこに行ったの、省エネはどうしたのとJRに強く反省を求めたい。  


2016.7.10(日)

参議院議員選挙開票速報

 参議院選挙の投票日。朝の散歩・ラジオ体操を終えた足で、投票所である神橋小学校に向かった。小学校の門を入ってすぐの石の上に、90歳超に見える女性が坐っているのが目についた。「投票所はどこでしょうか」と声を掛けられたので、投票所までご案内した。彼女の足に合わせてゆっくり歩いたつもりだが、息を切らして従いてくる。投票が終わって、また一緒になったら「いい人が受かって欲しいねえ。前の東京都知事のような人ではだめよ」と大きな声で私に話す。お年を訊いても「私耳が聴こえないので」という高齢の女性が一人で歩いて投票に来る。感動すると同時に、若いもの、18歳、19歳の選挙デビュー世代、負けていないかとても心配になった。

 そして、夜8時の投票終了とともに、テレビ各社は当選、当選確実を次々と出していく。与党で改選過半数の確保、改憲に前向き勢力で3分の2確保が確実になった。自民党の大勝と民進党の大敗も確実になった。大勝の理由は不明だが、大敗の理由ははっきりしている。反対、反対ばかりで前向き提言がない。これでは政権党に勝てるはずがない。今日のところのコメントはこのぐらい。

 開票速報の合間に、鹿児島県知事選挙で元テレビ朝日社員の三反園訓氏が現職で四選を目指した伊藤祐一郎氏を破って当選の報が出た。これは快挙である。三反園さん、よくやった。すごい、すごい。

 今日のところはここまで。


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