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ジョギング日記 5月第3週分         

 

2016.5.21.(土)

沖縄でのおぞましい事件

 朝から気持ちのいい天気。乾いた空気の中で、散歩もラジオ体操も気持よく楽しめる。

 そんな美しい日に、沖縄からのおぞましい事件のニュースが届く。うるま市の女性が、元米兵にナイフで刺されて殺された。強姦されたうえでの殺害である。逮捕されたのはシンザト・ケネフ・フランクリンという元米海兵隊員で、現在は米軍嘉手納基地でインターネット関係の仕事をしているとのこと。

 今回の事件を受けて、沖縄県では米軍や米軍基地に対する反発の声が強まっている。中谷防衛相は、在沖縄アメリカ軍トップのニコルソン四軍調整官と面談し、抗議すると共にアメリカ軍兵士や軍属などの綱紀粛正と実効性のある再発防止策を求めた。

 嘉手納基地ゲート前では沖縄県民による抗議集会が相次いで開かれた。米軍がらみの事件で、こういった抗議集会が開かれるのは、今回だけでない。一体いつまで続くのかという怒りの声が聞かれる。沖縄県民としては、米軍基地が沖縄に集中していることに無関心な本土の人たちにも言いたいことはあるだろう。今回の事件は、我々自身の問題であることを認識しなければならない。

 時あたかも、伊勢志摩サミットでオバマ大統領が来日する。この機会に、米軍関係者による凶悪事件の再発防止を求めるのは当然だろう。


2016.5.20.(金)

最悪の記者会見

 昼から、日本テレビタワーにある読売テレビの東京スタジオからの中継で、「ミヤネ屋」に出演。私にとって初めての記念すべき遠隔出演は、舛添都知事の釈明にならない釈明記者会見をじっと見るというだけのものだった。ともかく、ひどい会見だったとしか言いいようがない。「ミヤネ屋」の後は、同じビル内の日本テレビ内で夕方の「news every」用のコメントの収録に臨む。それが終わる頃に、NHKから連絡があり、そのままNHKに移動。7時、9時のニュース用のコメント収録。今日も舛添問題で各局顔を出した。

 NHKでの収録が終わって、新宿歌舞伎町に移動。やっとプライベートタイムである。盟友玄秀盛氏のお店「京丹後屋」で歌舞伎町駆け込み寺の14周年記念の会に出席。何のことはない、玄さんを囲む人たちとの飲み会である。そこで、久しぶりに菅原文太さんの奥様とお会いした。隣に座っていただいて、文太さんの思い出や現下の政治批判など話がはずんだ。とてもいい会で、いい時間を過ごすことができた。


2016.5.19.(木)

消費税引き上げの先送り?

 TBSテレビ「ひるおび!」に3回目の出演。舛添都知事の政党交付金の使い方の問題が中心で、私としてはあまり出る幕がなかった。舛添ネタは政治の問題としては、決して中心課題ではないのだが、国民の関心は高い。各局ともこの話題になると視聴率が取れるので、番組で扱うことになる。そういう番組に顔を出している私が言うのもなんだけれど。

 もっと関心を持ってしかるべき話題がある。消費税率10%への引き上げの是非について、昨日の党首討論で岡田克也民進党代表は「引き上げを先送りせざるを得ない」と主張した。岡田代表は、先送りすべきだと言っているわけではないらしい。先送りせざるを得ないような経済状況を作り出した安倍首相の責任を問いたいのだろう。しかし、岡田氏のこういうやり方には違和感がある。社会保障財源の確保、そして財政健全化のためには消費税率は引き上げるべきだというのが民主党時代からの主張だった。ここにきて、それと反対のことを言い出すのは、安倍首相攻撃のための方策としか思えない。  


2016.5.18.(水)

後を引く舛添氏の公金使用問題

 午前中、一般社団法人 川崎市自閉症協会の総会に出席。とさらりと書いているが、一悶着(?)があった。総会に先んじて、理事会に出席のため、9時半までに川崎市自治会館第1会議室に行かなければならなかった。ああそれなのに、この日程をすっかり失念していて、理事長の明石洋子さんから10時頃「浅野さん、なんで来てないの」と電話があり、あわてて自宅を飛び出した次第。幸い、私のあいさつの出番にはかろうじて間に合ったが、とんでもない失態である。この種のポカがこのところ多いのが気になる。

 総会から神奈川大学の授業に駆けつける。授業開始の13時ぎりぎりに教室到着。息がおさまらないうちに、「基本行政学」の講義に突入。何ごともなかったように、いつもどおりの授業をこなした。そのあと、ゼミ2コマ連続もこなした。終了後、ゼミの履修生であり、授業のSAでもある鈴木友博、沼田達志の両君と六角橋商店街のお店で軽く一杯、いや2杯。若者たちとの会話を楽しんだ。

 舛添東京都知事の不適切な政治資金使用の指摘が、今日も複数件出ている。こういうのが小出しに現れるのは、「不祥事」に関しては一番まずい状況である。舛添知事としては、5月13日の記者会見の場で、全部まとめて「ごめんなさい」をしてケリをつけておけばよかったのだが、今となってはもう遅い。ご自身で考えている以上に状況は深刻である。


2016.5.17.(火)

清原被告の初公判

 雨降りの中、午後から日比谷公園内の市政会館で「国と自治体間の調整ルールに関する研究会」に出席。分権型政策制度研究センターの今年度の研究テーマである。昨年度は地方創生がテーマだった。自治体側からの出席者は、岩手県、滋賀県、鳥取県の担当者。

 事例報告ということで、鳥取県から学校給食用牛乳の供給事業者決定の制度について興味深い説明があった。国(農水省)は供給業者を入札で選定せよとしているが、鳥取県には業者は一社しかない。入札なしでやらせて欲しいという鳥取県の要望に、国が応じたという事例である。この問題の背景がなかなか興味深く、今日はこの問題だけの議論で時間一杯であった。来月の研究会では、他県の事例も報告されるだろう。

 市政会館のすぐ近くの東京地裁では、研究会とほぼ同じ時刻に、覚醒剤取締法違反の罪に問われた清原和博被告の公判が開かれていた。20人分の傍聴券を求めて4千人近くが集まったほどの関心の高さである。清原被告は、涙ぐみながら答える場面もあり、真摯な態度で裁判に臨んでいたと思う。初公判で検察から懲役2年6月の求刑がなされ、次回5月31日の公判では判決の見込み。どんな判決が出ようとも、潔く刑に服し、そこから生まれ変わったつもりで、新しい人生を始めて欲しい。  


2016.5.16.(月)

週刊文春の「活躍」

 このところ日記を休んでいたが、その一因はこのところの「舛添騒動」にある。マスコミ各社の取材に振り回されて、日記を書く気分にならなかった。

 といいながら、今日のTBSテレビ「ひるおび」に先週金曜日に続いて出演。テーマは舛添都知事の記者会見である。司会の恵俊彰さんと気が合うし、他の出演者も感じが良い。舛添騒動でないときでも呼んでもらいたいと思うほどである。

 舛添騒動は、そろそろ下火になっていくのだろうか。「週刊文春」が第3弾を仕掛けてこない限りは。それにしても、政治ネタも芸能ネタも、「週刊文春」の活躍ぶりには目を見張る。他のマスコミは文春記事の追っかけだけで、恥ずかしくないのだろうか。  


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