浅野史郎のWEBサイト『夢らいん』

ジョギング日記 8月第4週分            

2015.8.22(土)

大阪中学一年生徒殺害事件、容疑者逮捕

 昨日と今日と、テレビ出演が続いた。昨日は、「ミヤネ屋」に出演。同席コメンテーターはガダルカナル・タカさんと住田裕子さん。「甲子園の怪物」や北朝鮮対韓国の話題もあったが、メインは大阪・高槻市の中学1年の女の子殺害事件。「いろいろ謎が多い事件です」というトーンでスタジオでの話は終始した。ホテルに入ってテレビをつけたら、ニュース速報で容疑者逮捕のテロップが流れた。それからテレビのニュースに釘付けになった。不明だった星野くんの遺体が発見されたというところまで報道がなされた。

 今日は「ウェークアップ」に出演。同席コメンテーターは野村修也さんと伊藤聡子さん。どちらも賢くて、感じが良い大好きな人である。番組は予定をがらりと変えて、高槻殺害事件の犯人逮捕から始まる事件の進展をたっぷり時間をかけて扱う。スタッフは突然の進展に対応する番組づくりのため、ほとんど徹夜で作業をしたらしい。

 昨日の「ミヤネ屋」では、謎だった犯人像が明らかになったが、まだ謎として残されたこともある。星野くんの遺体発見という最悪の結果になったが、犯人逮捕までもっていた大阪府警の働きは特筆ものである。それにしても、こんな非道を犯した犯人は許せない。容疑者は犯行を否認していると聞いて、さらに憎しみが募ってきた。

 久しぶりで楽しみにしていた連日のテレビ出演が、こんな事件のおかげで、楽しいものにはならなかった。重い気持ちを抱えながら、横浜に帰ってきた。


2015.8.20(木)

甲子園大会が終わる

 全国高校野球甲子園大会決勝は、東海大相模が仙台育英を10対6で下して、優勝旗を手にした。いい試合だった。いい試合といえば、今回大会の48試合のすべてがいい試合だった。互いに力の限りを尽くして、明日なき闘いに情熱を燃やす。勝ったチームの喜びよりも、負けたチームの悔しさが見る者の心を打つ。今日の試合もしかり。泣くな佐藤世那投手よ。「一番悔しかった、一番楽しかった試合でした」そのコメントやよし。

 選手のみんなが輝いていた。出場がなく、ベンチで応援していた選手たちも、アルプススタンドで応援に声を枯らした、ベンチにも入れなかった野球部員も、みんなみんな輝いていた。見ている者みんなに感動を与えるのが高校野球である。日本に高校野球があってよかった。100年も続いてきてよかった。そんなことをしみじみと実感した今回の甲子園大会であった。再び、高校野球バンザイ!!


2015.8.18(水)

高校野球、今日は準決勝

 今日も高校野球のことだけである。  夏の甲子園全国高校野球は、今日、準決勝。我が仙台育英が早稲田実業と対戦。打っては、3番平沢大河の本人3本目となるホームランも飛び出し7点。守っては、連投の佐藤世那が話題の清宮幸太郎を内野安打1本に抑えるなどの好投で早実を完封。7対0で完勝した。

 準決勝2試合目は、東海大相模対関東一の関東同士の対戦。東海大相模は準々決勝の花咲徳栄戦で打ち込まれた吉田凌が先発登板して7回まで関東一を1点に抑える好投。話題のオコエ瑠偉を1安打に封じた。打つ方は、13安打と4試合連続の2桁安打で10点。関東一も12安打打ちながらも3点にとどまり、10対3で東海大相模が快勝した。

 明日の決勝は、雨で中止でなければ、13時から。私が優勝候補ナンバーワンに推した東海大相模と東北に初の優勝旗をもたらす予定の仙台育英が対戦する。両チームとも、打撃好調。ピッチャーは、仙台育英には控えの百目木はいるが、佐藤世那ほぼ一人であるのに対し、東海大相模は小笠原、吉田の強力二本柱がいる投手陣である。連投の佐藤世那のスタミナが心配。精神力で乗り越えられるか。

 夕方、横浜駅の甘味屋に光子と二人でいて、明日の決勝の話をしていた。隣の席のおばさん二人も「東海大相模が・・・・」と高校野球談義をしている。ふつうは野球のことなど話すはずもないような人たちの間でも、今年の高校野球は大きな話題になっている。そういえば、東海大相模は、このおばさんたちにとっても、私にとっても神奈川県の地元代表なんだよな。決勝戦は、私にとっては、地元対ふるさとの対戦となる。私はふるさと代表仙台育英を応援する。これって、人情としては当然のことである。

 ふるさとといえば、東北楽天ゴールデンイーグルスは、私にとってふるさとの球団である。ここまで熱烈に応援してきたが、このところ、その熱が少し冷めているのに気づく。同じふるさとだが、仙台育英のほうに気持ちが大きく傾いている。理由は明らか。仙台育英に限らず、高校野球では、負ければ明日がないという切羽詰まった中での試合である。楽天は負けても、負けても、ちゃんと明日はある。そこの違いである。高校野球バンザイ!


2015.8.17(月)

甲子園の準々決勝に沸く

 お盆休みが続いているお店が多い。国会審議もお休み。新聞までもが休館日。散歩も雨で中止。プロ野球もない。だからというわけでもないが、今日は甲子園高校野球テレビ観戦三昧である。

 甲子園の高校野球は、準々決勝4試合が一番面白いというのが定説だが、今日の4試合は見どころ満載、ハラハラドキドキもあり、とても面白かった。

 第一試合の早実対九州国際大付は8対1で早実の完勝。注目の清宮の第2打席は、初球があっという間にライトスタンドに飛び込んだ。「やはり、ただものではない」。

 第二試合の東海大相模対花咲徳栄は4対3で東海大相模がやっと勝った。東海大相模を優勝候補に推しているので、負けそうになるとハラハラ・ドキドキ。

 そして第三試合の我が仙台育英と秋田商との試合は、仙台育英の楽勝かと思ったら、最終回に2点を返されて、一瞬ドッキリ。それでも結果は6対3の順当勝ち。

 第四試合の興南対関東一は実にいい試合だった。家族みんなでテレビに釘付け。最終回のオコエの2ランホームランで関東一が勝ち越したが、その裏に興南に1点差まで詰め寄られた。どっちを応援しているわけではないが、ハラハラ・ドキドキだった。それにしても、オコエはすごい。「早実の清宮なんかに負けるもんか」というのは、強がりだけではないことを証明した。こういうドラマがあるから、高校野球から目が離せない。

 今日も高校野球のことだけ。高校野球日記になってしまった。


2015.8.16(日)

天皇陛下のおことば

 昨日は、終戦記念日。70年目ということはあるが、いつもと同じような一日だった。いつもと同じように、靖国神社に国会議員有志と閣僚が参拝する。参拝した3人の閣僚は全員女性である。。甲子園大会では、12時に試合を中断して、選手も観客も黙祷するというのもいつもと同じ。いつもと違うということで、印象に残ったのは、全国戦没者追悼式での天皇陛下のおことばである。「さきの大戦に対する深い反省」というおことばは、初めてである。前日の安倍首相の戦後70年談話のなかの「反省」が心のこもらないものだったのと対照的であった。

 このおことばに限らないが、さきの戦争への思いが、天皇陛下の言動に現れる機会が今年だけでもかなり多い。今年4月には、パラオを訪問し、ペリリュー島にまで出向いてすべての犠牲者のための慰霊の思いを伝えられた。その後、6月には、私的旅行で宮城県蔵王町北原尾を訪れ、終戦後にパラオから引き揚げて来た人たちと懇談した。5月には対馬丸犠牲者の慰霊のために沖縄を訪問した。ご高齢にもかかわらず、こういった訪問を頻繁になさるのは、先の大戦で犠牲になった人たちへの追悼と慰霊が途絶えることのないようにという強い思いがあることをうかがわせる。

 今日のことも書いておかなければ日記にならない。夏の全国高校野球第11日、3回戦でわがふるさと代表の仙台育英は、同じ東北勢の花巻東に4対3で勝利。明日の準々決勝では、これまた東北勢の秋田商と対戦する。優勝候補は、ダントツで東海大相模と予想していたが、これにわが仙台育英が割り込んでくる気配がしてきた。唐突だが、こんなふうに高校野球に夢中になっていられるのは、平和だからだと思う。全国高校野球開始100年目なのに、今回は第97回大会なのは、戦争中の昭和17年から20年の4年間中断したから。そんなことも考えながら、ふるさと代表仙台育英の応援に熱中している私。


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