浅野史郎のWEBサイト『夢らいん』

ジョギング日記 12月第3週分            

2014.12.20(土)

劇団四季「FESTIVAL」鑑賞

 汐留の電通四季劇場「海」で、劇団四季の「FESTIVAL〜扉の向こうへ」鑑賞。(これは「鑑賞」でいいのだろうか、「観劇」なのだろうか) 劇団四季で上演した数々のヒットミュージカルをオムニバス風につないでいく、お楽しみ一杯の作品である。第一幕で24曲、第二幕で18曲。これが継ぎ目なく、次々に展開する。その舞台転換が見事である。一つ一つのステージが趣向を凝らしたものなので、舞台転換がなおのこと映える。

 歌が素晴らしい、躍りが見事なのは、いつもの四季らしいが、今回は、躍りが続く。特に群舞の素晴らしさに圧倒される。毎度感心することではあるが、それぞれのダンサーの立ち位置、出入りのタイミング、メンバー同士の息がぴったり合っていることに、今回は特に感心した。一体どれだけ練習をするのだろう。天才加藤敬二が構成・演出・振り付けを担当するが、ダンサーとして一流の加藤が演じたのとは違う振り付けにするのは、どれだけ大変なことであったろう。

 ロビーで佐々木典夫会長とお会いした。観劇が終わったところでもロビーで観客をお見送りしている。「とてもいい作品でした。ありがとうございました」とお声をお掛けした。

 地方創生5カ年計画の「総合戦略」が出来上がったようである。報道により、その内容を見るに、相変わらずの政府主導、補助金、交付金のバラマキが目立つ。補助金、交付金は、毎年度自治体に配るわけにはいかないだろう。配分がなくなったら、自治体はどうするのだろう。経済対策のような一過性の施策では、自治体の再生はできない。この辺を、政府関係者はまだ理解していない。自治体が自分たちでその気になって、自治体が元気になるような永続的な施策を打ち出さない限りは、自治体の創生、再生は望めない。


2014.12.19(金)

小保方晴子氏、理研を去る

 神奈川大学平塚キャンパスでの特別授業の4回目。最終授業である。キャンパスに向かう車の中から富士山の上半身が見えた。素晴らしい。授業は「私の闘病」ということで、前半がATLとの闘病について、後半がATLについて。そもそもATLという病気を知らない学生だから、結構、興味津津で聴いてくれる。授業後に提出のリアクションペーパーだが、とてもいい感想文が多い。1回目のリアクションペーパーの出来は惨憺たるものだったのとは、まったく違ったいい出来である。授業が終わって、11人の履修者全員と握手して別れる。国際経営学科1年生を相手に、毎回、3時間の授業は、私としては大変だったが、それなりに楽しい時間ではあった。「ごきげんよう」。

 STAP細胞の再現を果たせないままに、小保方晴子氏は理化学研究所を退職する。4月の記者会見での「STAP細胞はあります」の言葉は、今も心に残る。私としては、小保方さんの言葉を信じていた。信じたいというのがホントのところではあるが。こういう結果になったのは、とても残念である。小保方さんを非難はしたくない。それよりも、STAP細胞の実用化を心待ちにしていた難病患者が落胆していることが気になる。


2014.12.18(木)

PET検査

 築地のがんセンターで今年最後の受診。その前に、10時からPETの検査である。微量の放射性物質を含む薬剤を注射され、1時間安静にする。それから、PET(陽電子放射断層撮影)とComputed Tomography=CT(コンピューター断層撮影)を一緒にやるために、寝たままトンネル内に入れられて25分。これで完了。午後からの田野崎隆二先生の診察の時には、画像はできている。あくまでも田野崎先生の見立てだが、「どこも異常はないようです」ということで、まずは安心。がん化している部位は赤くなっているのだが、そういう箇所は見られないということ。PET検査は、病気になる前の検査も含め、5回目ぐらいだが、そのたびに「よくできているなあ」と感心させられる。

 ATL治療の際に、頭部にかなりの量の放射線を照射された。これにより、私はがんになる確率が普通の人より1,2割高い。だから、PET検査で、チェックをしておく必要がある。ということは、今後も定期的にPET検査を受けることになるのだろうか。そのことを田野崎先生に確認するのを忘れてしまった。

 田野崎先生の診察を待つ待合室(廊下のこと)で、仙台からの小池さんご夫妻、生麦の田中君代さんに会う。近況を語り合い、患者同期の田中さんとは闘病の思い出話。この順序で田野崎先生の診察に出て行くまで、話がはずむ。こうやって仲間と会うのが、受診の楽しみである。PETも診察も「異常なし」で良かった。

 北海道遠軽町から戻ったのは、4日前。滞在中は、マイナス14℃を経験したが、雪はほとんどなく、穏やかな天気であった。それがここにきて、遠軽町近辺は台風並みの爆弾低気圧に襲われて、大雪、強風で大変な状況である。女満別空港も欠航が出ている。家では、「4日違っていたらと思うとぞっとする」と言っている。逆に言えば、運がよかったということだろう。それにしても、大変な荒れ模様である。お世話になった皆さんが無事でありますようにと願っている。


2014.12/17(水)

寒さの中、今年最終の授業

 神奈川大学での今年最後の授業。障害福祉論ゼミは、4班に分かれたグループワークの大詰め。私の出番はなく、見守るだけ。授業時間内での議論には時間の限界がある。正月休みにも、追加の議論をしないと間に合わないぞとハッパをかける。

 「地方自治論U」の授業は、廃棄物行政について。学生にとって比較的未知なテーマなので、ある種の驚きをもって受け止めた学生が多い。これで今年の授業はおしまい。1月28日の学期末試験問題を作成したばかりであり、授業では重点的に勉強しておいたほうがいいところを示唆しておく。

 大学からの帰り道は、風が強く、寒さも身にこたえる。厚手のダウンコートを着込んでいるので、なんとか凌げるのがありがたい。


2014.12.16(火)

「まちかどのフィランソロピスト賞」贈呈式

 15時、学士会館にて「まちかどのフィランソロピスト賞贈呈式」に臨む。私が会長をしている公益社団法人日本フィランソロピー協会が主催。社会のために寄付をした人を顕彰するもので、今回が第17回目。

 今回の受賞メンバーもとてもユニークな活動をしている。土田英順さんが「まちかどのフィランソロピスト賞」を受賞し、私が贈呈役である。寄付のきっかけは東日本大震災。友人・知人の協力を得て、北海道内でのコンサートは220回。今日は、懇親会でチェロの演奏を披露していただいた。使ったチェロは、大船渡市に滞在中に津波の犠牲になった女性が持っていたもので、女性の友人から譲り受けたものである。ボロボロになったチェロを見事に蘇らせ、チェロの音色が天国まで届くことを願いながら、被災したチェロを奏でる。

 青少年フィランソロピスト賞は神奈川県立逗子高等学校(文部科学大臣賞)、東京都杉並区立桃井第三小学校、中央高等学院、青森県立三沢商業高等学校に贈られた。それぞれ、活動報告をしてもらったが、いずれもすばらしいものばかりである。フィランソロピー協会としても、こういった活動が、さらに全国に広がることを願っている。


2014.12.15(月)

北海道遠軽町にて

 一昨日のこと。

 「社会福祉法人北光福祉会 法人創立60周年記念行事」に参加するために、北海道遠軽町に前日入り。星屋泰賢理事長ご夫妻、湯浅民子常務理事、植田俊一郎 清水基金事務局長と夕食をご一緒する。星屋さんは、名前でわかるように僧職にある。息子さん二人が自閉症で北光福祉会の施設に入所し、今はグループホームにいる。奥様の睦子さんは、25年前の「ひまわり通信」に文章を載せている。「どうして自閉症の子が二人も生まれたのだろうと恨んだこともあったが、これは神様が我が家だったら大丈夫だろうということで授かったのだ。そう思って受け入れることができた」というもの。湯浅さんとは、北海道福祉課長の時からのつきあいなので、かれこれ30年になる。何も知らない新任課長にいろいろご教示いただいたことを思い出す。植田さんの清水基金は、法人の施設に9件の助成をしている。最初の助成は、豚舎の建設だったらしい。話に花が咲き、暖房の部屋のせいもあり、熱気で一杯。 昨日のこと。

 10時から遠軽町福祉センターで記念式典。式典に先立ち、私が記念講演。演題は「障害福祉から始まる私の人生。パワポの1枚目は、「それは北海道から始まった」というもの。1時間半の講演が終わる頃は、会場の暑さに頭がボーっとしてしまう。記念式典では、北光学園(戦災孤児のための児童福祉施設)62年のあゆみに続いて、ひまわり学園(知的障害児の施設)45年のあゆみ、 最後に向陽園(知的障害者の施設)36年のあゆみが語られる。長い年月の中で、幾多の困難を乗り越えて、知的障害者の幸せのためにたゆまぬ努力がなされたことを聞いて、胸が熱くなる。

 冬の遠軽町にやってきて、意外に感じたこと。雪が殆どなかったこと、零下14℃の寒さは大したことないこと、遠軽町の中心部はかなり繁華であることである。

  今日のこと  

 総選挙の結果が出る。与党の順当勝ちである。民主党は伸び悩み、第三極と言われる野党は、維新の会を除いて壊滅状態。共産党の躍進は予想以上。野党が不振であったのは、安倍首相による「不意打ち解散」のせいでもある。相手方がウオーミングアップができていないうちに、突然「試合開始」を宣されたら、相手方はメロメロの戦いになる。不意打ち解散は制度上許されているのだが、だったらその制度を変えなければならない。前にも書いたことだが、今回の結果を見て、改めて強くそう思う。


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