浅野史郎のWEBサイト『夢らいん』

ジョギング日記 11月第4週分           

2014.11.22(土)

「いい夫婦の日」に

 「いい夫婦の日」。昨年は、風邪を引いて寝ていた。今日は、思い立って、光子と横浜みなとみらいへ。「そごう」の下からシーバスに乗船、10分で「ぷかりさん橋」に到着。ぷかりさん橋に浮かぶ海鮮ビストロ「ピア21」にて食事を楽しむ。お味もいいが、波に揺れながら眺めるベイブリッジをはじめ横浜港の景色が素敵。

 食事の後は、海を見ながら、山下公園まで散策。生まれ育ちが横浜の光子にとっては、このあたりが思い出の場所。変わったところ、変わらず残っているところを指摘しながら、さながら観光ガイド役である。穏やかな陽気に誘われて、観光客や家族連れ、大勢の人で賑わう。ジョギングを楽しむ人も多く、私をうらやましがらせる。直射日光に射されると、暑くてたまらない。完全武装に近い服装が裏目に出る。

 山下公園から日本大通りへ。イチョウが黄金色に紅葉(いつも思う。変な表現)している。絵を描いている人が、無慮50人。その様子自体が、絵になる。だいぶ歩いたので、疲れた素振りを見せると、「情けないね」と光子に言われてしまう。光子に支えられながら歩く。いい夫婦の日には、これもいい。


2014.11.21(金)

五人会

 銀座の創作和食の店で五人会の会食。今回の幹事役、鍋倉真一君が指名の店である。少数多品種で、いろいろ食したわりには、食べ過ぎの感がない。結構なお店である。そんな食事をはさんで、大学同級生同士の話ははずむ。「この歳の同級会は、孫の話と病気の話」と揶揄されるが、なるべくその手の話題は避けたつもり。望月邦計君が単身暮らしの静岡から出てこれる日程が限られているので、設定には苦労するが、苦労のし甲斐がある。内田晴康、平川修の両弁護士は、いまだに弁護士として現役なのがうらやましい。おいしい食事を楽しみながらの時間は、あっという間に過ぎる。二次会はなしで、それぞれ家路に急ぐ5人である。  


2014.11.20(木)

寒くなりました

 朝から寒い一日。その寒さの中、オーバーコートと襟巻きで完全武装して、光子と劇団四季の「コンタクト」を見に行く。ほとんどがダンスで構成されるミュージカルである。そのダンスが素晴らしい。四季のミュージカルでは毎度感心するのだが、ダンスが素晴らしい。主役級だけでなく、群舞のレベルもとても高い。特にpart3は見ごたえがあった。エリート広告マンの男は世間的には成功を収めたが、孤独と虚しさに悩み、自殺を図ろうとする。幻想の中で酒場のダンスフロアに彷徨い込む。ダンスは人と人とのコンタクト、そのことに目覚める男。全然ダンスと縁がなかった男が、最後には素敵なダンサーと一緒に踊るところまでいく。そのラストシーンでは、結構感激してしまった私。

 劇場からの帰り道は、冷たい雨が降っている。完全装備で来て正解である。こうやって、徐々に、そして確実に冬に向かっていく。

 そんな天気の中、政界は衆議院選挙へ向かっていく。衆議院は明日解散、12月2日公示、14日投開票となる。公示まで2週間ない。候補者選びはバタバタの中で決まる。野党同士の協力関係の構築も、やっつけ仕事を免れない。こういうところで、野党各党の底力が試される。普段から勉強をしていない生徒が、突然の臨時テストでとまどっているの図が思い浮かぶ。


2014.11.19(水)

高倉健さん、さようなら

 久しぶりに散歩に出る。休んでいる間に、気温は下がり、岸根公園の紅葉は進んだ。ラジオ体操の仲間の服装は、寒さを意識したものに変わっている。この時期の体操は身が引き締まっていい。朝方の光と雲の様子は、今頃がとてもいい。こんな天気がもう少し続いて欲しい。

 水曜日は、神奈川大学出の授業の日。3時限の障害福祉論ゼミは、本格的なグループワークの第一回目。4つのグループに分かれて、それぞれのテーマを議論する。「何がわからないのかがわからない」といった状態のグループもある中で、みんな張り切って議論を進めている。この意欲があれば、なんとか良い発表に辿り着くだろう。

 4時限の地方自治論は、前回に続いてゲストによる特別講演。長野件飯綱町町議会の寺島渉議長においでいただく。寺島さんが、私の原稿を読んでメールをくださったところから話が始まり、あっという間にゲスト出演となった。授業の前に名刺交換、今日が初対面である。とても面白い講義をしていただいた。私もほとんど知らない町議会の内幕、改革の実際をわかりやすく説いてくれる。学生も絶賛である。

 昨日から今日のテレビは、高倉健さんの追悼番組がぎっしり。5,6本は見たような気がする。私にとっても、健さんはリアルタイムでかっこいい存在だった。「健さんの映画を見たあとは、みんな3割ほど喧嘩が強くなったような気がして、肩を怒らして映画館から出てくる」ということを、エッセイや講演でよく語ったものである。いまさらながら、すごいスターだったなあとの思いである。男が男に惚れる。健さん、さようなら。


2014.11.18(火)

大義なき解散、大義なき選挙へ

 昼から「公益社団法人 日本フィランソロピー協会」の臨時理事会に出席。今年度の事業に新規のものが追加されたことにより、事業計画書と収支予算書を変更するための開催である。会長である私の役割は、議長の役を務めること。理事定数14名中10名が出席であり、出席率は毎度のことながら、かなりいい。見渡すと、橋陽子理事長、永井裕美子常務理事、落合敦子事務局長、谷村節子事務局員と女性の姿が多い。職員もほとんどが女性である。そのこともあって、実によく活動している。会長はこういう時に議長を務めるぐらいであるが。1時間半の審議を終えて散会。

 夜、日米野球を見ていたら、テロップが入った。予定どおりの記者会見であり、驚くこともない。消費税の10%への引き上げの時期を1年半先送りすること、そのことで国民に信を問う必要があり、21日に衆議院を解散することを発表した。さあ、これで大義なき解散、大義なき選挙になだれ込む。国民はしらけてはいけない。無力感にとらわれてはいけない。棄権は白紙委任と同じである。だから、それもいけない。怒るべきときには怒る。それも正しく怒る、賢く怒る。それを態度に表す。行動する。これが、今、国民に求められている。


2014.11.17(月)

衆議院選、大義なき候補者

 昼前の時間、穏やかな陽気に誘われて散歩に出かける。15分だけの散歩だが、とても気持ちがいい。大げさに言えば、幸福感に包まれる。人間はそう簡単に幸福になるものではないのだが。

 午後からは、日立ITユーザー会の小楠高弘さんと釜原ちひろさんが来宅。来年の6月の講演の打ち合わせ。とても真面目で好感の持てる二人で、打ち合わせは順調に進む。半年以上先の話で、ややとまどいがあるが、これで一安心。

 衆議院解散が秒読みの状況で、いろいろ動きが出ている。石原慎太郎氏が出馬するらしい。「老兵は死なず、ただ消えゆくのみ」と言いながら、引退を示唆していた。これが一転、比例代表候補として出馬の方向らしい。議員として何をする気なのか全くわからない。

 同じくわからないのが、橋下徹大阪市長が大阪3区に出馬の構えでいること。橋下氏が出馬すれば、松井一郎大阪府知事も大阪16区から出馬するという。大阪都構想で公明党に反対されたことをうらんで、公明党議員のいる選挙区で立候補し、その議員を落とすのが目的と聞くと、大阪府民でない私としても、正気の沙汰とは思えない。私憤で大阪市長の椅子を投げ出すとは、無責任極まりない。大義なき解散と言われているが、そういう選挙だからこそ、大義なき候補者も出るのだろうか。


2014.11.16(日)

原因不明の不具合

 14日(金)の朝、37.4℃の熱が出た。解熱剤のカロナールと抗生物質を服用したら、36.5℃に下がったので、予定通り「ミヤネ屋」出演のため大阪へ行くことを決断。光子が同行する。新大阪に向かう新幹線の中で吐き気が出て、番組出演中も続いた。昼食は抜き。なんとか番組を終えて、戻る新幹線の中でも吐き気は残った。夕食はおかゆと梅干しだけ。熱はない。

 翌15日(土)は、吐き気は収まり、熱も平熱。幸い予定が何も入っていないので、ほぼ一日寝ていた。

 そして今日。身体的にはなんともない。講演で使うパワポイントづくりを一つ完了するなど、仕事も少々。それにしても、風邪を引いたようでもないし、不具合の原因がわからない。ひょっとして、10日(月)に受けたインフルエンザ予防接種の副作用だろうか。「吐き気がでることもあり」との説明書がその根拠。それにしても、接種後5日経っての副作用があるとは考えもつかない。

 ともあれ、不具合は軽く済んでよかった。これからも注意して毎日を過ごさなくてはならない。


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