浅野史郎のWEBサイト『夢らいん』

ジョギング日記 7月第4&5週分          

2012.7.31(火)

暑い日に、日程が一杯  

 暑い暑い暑い日。太陽の光が殺人光線のように突き刺さる。昼過ぎの、一番暑い時間にSFCへ。日傘を差して太陽光線、特に紫外線から身体を守った。そんな中、SFCのオープンキャンパスでやってくる高校生(とその保護者)相手に模擬授業を担当した。この暑い日に来る人がいるのだろうかと不安だったが、教室には5,60人の高校生、保護者の姿があった。14:10−15:00「ほんものの民主主義とは何か」というテーマで講義したが、相手が高校生、時間が50分ということで、目一杯の授業を展開するのには限度がある、それにしては、結構、みっちり講義できたと、それなりの満足感。

 授業を終えて、すぐに教室を飛び出して、タクシーに飛び乗り、湘南台駅発15:28の市営地下鉄をつかまえる。なんとか、六本木のテレビ朝日に16:40着で間に合った。局のスタジオで「ニュースの深層」の収録。坪井直樹アナウンサーの進行、高橋美佐子キャスターが聞き手になっての番組で、テーマは「浅野史郎に聞く〜がん闘病中に考えたこと」というもの。冒頭で、坪井さんから「病気になって、人生観、価値観が変わりましたか」の質問に、「いいえ、何にも変わりませんでした」と答えたが、一瞬、坪井さんは固まったらしい。「こんなふうに変わりました」という答を予想していたのだろう。こんな調子で、「明るい闘病生活」のような話に終始してしまった。放送はいつなのか、忘れてしまった。

 収録を終えて、日比谷のプレスセンターホールに移動。5月に拙著の出版を祝う会をやっていただいたのと同じ会場で開催の「堂本暁子さんの総理大臣賞受賞をお祝いする会」に駆けつける。今日が堂本さんの80歳の誕生日であるとのこと。それらをお祝いする人たちで会場は一杯。受賞対象が、男女共同参画事業への貢献ということもあってか、出席者の半分以上が女性である。いろいろ、懐かしい人にお会いできた。会そのものも、なごやかな、とてもいい雰囲気で、楽しいものであった。


2012.7.30(月)

暑いキャンパスに半日  

 9時半から、SFCの修士論文審査。対象になるのは、全部で30名ほどだが、我が班では4名が審査に臨む。それぞれ30分の発表を行い、それに対して10人ほどの教員が合否プラスABC評価をする。我が班の4人は、一人については、すこしだけもめたが、結果的には全員合格。新聞販売店の多角活動、シュタイナー教育、被災地のボランティアの定着具合比較など、結構面白いテーマの研究で、興味深く聴いた。審査は昼前で終了。

 16時からの研究科委員会までの時間は、研究室で「未来構想ワークショップ」のレポートの採点に宛てた。100人の履修者のレポートをじっくり読み、11のグループワークがどのように展開されたのかを読み取る。グループ内の他の学生の「働きぶり」を固有名詞つきで書かせている。そこで多くの学生に働きぶりが批判されている学生のレポートに「私はグループワークでは、大いに働いて、グループの研究に貢献した」とあれば、「そりゃ嘘だ」というのを見抜くのも、採点にあたって重要なこと。こんなことまでやるから、時間がかかる。16時からは研究科委員会。その中で、今日の修士論文審査の総括がなされたが、議論になる案件があり、それで随分時間がかかった。会議終了は、18時。今日は、9時間もキャンパスにいたことになる。 


2012.7.29(日)

ATLネット第一回総会  

 朝から蒸し暑い。今日も岸根公園での集団ラジオ体操に参加。ラジオ体操は、このところ、全国各地からの実況である。今朝は、宮城県柴田町の仙台大学から。1,800人が集まっており、ラジオ越しに参加者の掛け声が聴こえてくる。ラジオ体操を中にはさんでの17分+17分の散歩で汗びっしょり。

 あまり関心がなかったロンドンオリンピックだが、これだけテレビで放送されると、ついつい見てしまう。なでしこジャパンの対スエーデン戦は、いい時間帯の中継放送だったので、眠気もなく、じっくり観戦できた。強い相手に対し、うまいなでしこジャパン。うまいだけでなく、強さもある。惜しいところで得点を逃したが、相手を零点に抑えたほうに価値がある。価値ある引き分け。あわれなのは、男子体操。団体予選の鉄棒で次々に失敗。金メダルを何個取るかが話題になっていた内村航平選手はボロボロ。体操競技は、精神面の安定が大事。その精神面が崩れれば、演技にも反映する。期待が高かっただけに、本人の心境はいかばかりだろう。オリンピックは怖いものだ。

 午後からは、神奈川総合医療会館での「講演会とシンポジウム」。50分間の講演を引き受けていた。「広げたい! スマイルリボンの輪 伝えたい! 患者とキャリアの声」というのがテーマである。私が罹患したATL、その原因となったHTLV-1ウイルスについて、広く一般の方にお伝えをするという趣旨である。HTLV-1のキャリアのママさんが、同じキャリアの人たちの相談に乗っている。そういったママさんも3人シンポジウムに加わっている。内丸薫、山野嘉久両先生のような、この分野の第一人者も参加して、中身のあるシンポジウムであった。

 そのあと、横浜駅ルミネの料理屋で、第一回ATLネット総会を開催。この日、シンポジウムに参加していた南克己、田中君代、小澤礼子のATL患者が正式会員として参加。この日のシンポジウムでパネラーを務めた安河内眞美さんを新会員に迎え、前記3人が東大医科研附属病院に入院の際の主治医内丸薫先生を顧問に迎えた。今日、会員になった京都からの福元ヒフミさんも、急遽参加。総会を終え、その後の食事会になっても、話題はATLに関することばかり。「私は、こんな形で告知を受けた」、「最初にかかった病院の医師の無理解で大変な思いをした」といった話題で盛り上がる。こういう病友仲間と一緒する場面は、お互いに大事な情報が行き交い、とても有益である。これからも、こんな形でATLネットに集結しよう。


2012.7.28(土)

消費税増税法案のまやかし、今さら・・・  

 朝から暑い。目覚めは5時50分。このまま寝ているほうが楽ではある。「しばらくお休みしていたな」の思いから、さっと離床した。散歩なんて、大した運動ではないし、辛くもない。むしろ、楽しみでさえあるのだが、それでも、朝、「もっと寝ていたい」という思いとの小さな戦いに勝たないと続けられない。ここを乗り越えられるかどうかで、散歩、ジョギングなどの運動習慣が継続できるかどうかが決まる。ダイエットも同じ。「食べたいな」という誘惑との戦いに勝てるかどうか。「戦い」とは大げさだが、時にそう感じることもある。

 集団ラジオ体操も久しぶり。前の機会では、小学生が2人参加していたのだが、今日は彼らの姿がない。彼らも「戦い」に負けたのかもしれない。後ろでぺちゃくちゃしゃべりのおばさん二人は、今日は、静かに体操している。前回、しゃべくりが目に余る、耳に余る時に、ジロッとにらんだのが効いたのかもしれない。10分間ぐらい、体操に集中しろよな。他の150人以上の参加者は、黙々と体操に取り組んでいるんだよ。ついつい、授業中におしゃべりする学生への注意と似たようになる。

 17分30秒+15分54秒+ラジオ体操を終えて帰宅。シャワー後の体重測定では、60.3kgである。2ヶ月前には、57.5kgだったのが、3kg増で、ついに60キロ超えを記録した。体重が増える食生活ではないのに、なぜだろう。そして、一体どこまで笛続けるのだろう。今後の推移を見守りたい。

 参議院での「消費税増税法案」の27日の特別委員会で、自民党の野田毅・税調会長は「消費増税による増収で余裕が出たら、そのうちの5兆円を防災や減災などの公共事業などに投入する」と答弁している。「増収分は、全額、社会保障費用に使うのではないのか」という批判が出るだろう。「ごまかしだ」との非難もあるだろう。私に言わせれば、「そんなの最初からわかっているはずでしょう」ということになる。

 3月4日の日本テレビ「バンキシャ」に野田首相が出演したが、その際に私もコメントの機会があって野田首相に尋ねた。「総理、消費税増税は社会保障と一体として扱うのはやめたらどうですか」という趣旨である。野田首相には、軽くかわされた。消費税増税を社会保障改革とからめるのは、まやかしであることは、最初からわかっていた。野田首相は、国民に対して「財源が不足しているから消費税増税する」、「財政再建のために増税が必要である」、「社会保障の改革は、これとは別にしっかりやっていく」と説明すべきだった。社会保障財源のための増税でと言えば、国民も許してくれるだろうという安易な道を採用したことに、まちがいの元がある。それ見たことか、ボロが出たでしょ、嘘がばれたでしょと言いたくなる。でも、増税法案はお盆前には成立するらしいから、何を言われても、野田首相としては、「悲願の」政策が成就するのだから、当初の説明ぶりの矛盾、破綻はどうでもいい。結果オーライ。でも後味が悪いな。政治家の矜持はどこにいったのだろう。


2012.7.27(金)

講演フルコース  

 なでしこジャパンの試合に続いて、男子サッカー対スペイン戦も夜中、未明にテレビ中継にしがみついて見てしまった。最初から最後まで、目を離さず、チャンスに歓声、ピンチに叱声。男女どちらも堂々の勝利で、大満足。やはり、この時期、愛国者になってしまう。「オリンピックなんて、興味ない」と言っていたのが、だんだんのめり込んでいきそう。

 寝不足に加えて、朝からの暑さもある。昨日に続いて、今日の散歩も自粛した。去年の今頃の日記を参照してみたら、暑い日でも、ちゃんと散歩はしている。紫外線にだけ気をつけつつ、散歩、ラジオ体操は続けていこう。

 昼から、有楽町朝日ホールで「第49回社会福祉セミナー」の記念講演の講師を務める。「運命を生きる−闘病が開けた人生の扉」のタイトルでの講演。拙著のタイトルと同じであるが、中身はだいぶ違う。13:12―13:28には前座も務めた。本番の講演は、13:30−15:00の予定。内容はともかく、15:00:00ピッタリで終えた。昨日のシンポジウム司会につづく、時間厳守で密かに「どんなもんだい」と思っているのだが、聴衆は意外と気がついていない。講演終了後、「拙著お買い上げの方に、署名をいたします」といったら、50人に署名をすることになった。40分かけて終了。今日は、「内容はともかく」、前座、本番、事後の聴衆サービス(拙著へのサイン)と、病気前の講演のほぼフルコースをこなした。それで、満足、満足。拙著も50冊売れて、満足満足。問題は、聴衆にも満足していただいたかなのだが。  


2012.7.26(木)

ふるさとシンポジウム、大盛況  

 朝の9時半の来客は、フジテレビの新番組「お台場政経塾」についてご説明の5人の方々。番組は、「賛否が社会を二分する政策課題について、20〜30代の100人の塾生たちが熟議、討論するというもの。私が講師をして欲しいと言われているテーマが「東京オリンピック招致」。反対の立場から、青年たちに説明するという役回りらしい。面白そうだが、むずかしそうでもある。収録が8月5日(日)フジテレビスタジオで、放送は8月17日(金)25:05(!)フジテレビ。今日は、その予習のようなもので、5人の方々にいろいろ考えるヒントをいただいた。

 午後からは、ふるさとテレビ第7回七夕シンポジウムで憲政記念館へ。「地方分権・広域連携が日本を変える」という専門的で硬いテーマのシンポジウムに、500人も集まっているのに驚き、感動した。私の役回りは、コーディネーター。パネラーは、井戸兵庫県知事、仁坂和歌山県知事、嘉田滋賀県知事、山田京都府知事、松井大阪府知事、平井鳥取県知事、飯泉徳島県知事、門川京都市長の8名。そうそうたるメンバーが揃った。いずれも論客である。私は、もっぱら時間管理。16:30―18:40の長丁場のシンポジウムを熱心に聴いていただき、シンポジウムを18時40分17秒に終えた。時間管理がうまくいったことに、コーディネーターとしては、ことのほか満足。引き続いての懇親会では、なぜか大勢の人がご挨拶にこられて、60枚以上持ってきた名刺が「完売」してしまった。各界各層の方々が参加されていることに、驚き、感動した。毎度世話役の角廣志さんとは、40年近いお付き合いになる。角さん、今回もGOOD JOB!です。  


2012.7.25(水)

服薬が減る  

 隔週木曜日の外来診察が、今週だけ水曜日となり、築地のがんセンターへ。検査結果は、異常なし。腎臓機能を示すクレアチニンの値が1.12と正常上限の1.1を僅かに超えているぐらいのもの。その他の数値も正常範囲内でないのも少しあるが、特に問題なし。

  それもあってか、今日から薬を減らす。尿酸値が低位安定につき、ザイロリックの服用をやめる。カビ対策も大丈夫でしょうということで、フルコナゾールもやめる。血圧は十分下がっているので、降圧剤が不要となる。一気に3錠減るのは、ちょっと驚き。他の回復期の患者は、外来受診が3週間に1回とか1ヶ月に1回になっている。3ヶ月に1回、1年に1回に「出世」した人もいる。「しばらくは、2週間に1回でいきましょう」というのが田野崎先生の方針。実は、そのほうが、私としては安心なので、「それでお願いします」と言っている。ステロイド5mg/日も減らせない。ゴールはすぐにはやってこない。一歩一歩を進んでいこう。

 自宅に戻って、束の間の空いた時間には、「シローと夢トーク」で8月放送予定の「シローの選ぶ新ベスト25」の収録準備。エルヴィス・プレスリーの669曲の中から、今の時点でお気に入りのベスト25を5回に分けて紹介する。その25曲を選び出すのが、結構悩むのだが、エイヤっとやってしまった。これをDJとして収録する時間がいつとれるだろうか。これからしばらく、日程が詰まっている。

 ロンドンオリンピックの開会式を待たずに、サッカーの予選が行われる。なんだか変だけど、いろいろ事情があるのだろう。明日の1時に、なでしこジャパンがカナダと対戦する。早く寝て、1時前に起きるつもり。


2012.7.24(火)

仙台で  

 仙台の朝。国分町駆け込み寺に行く。歓楽街の真ん中にある。事務所は、狭いが使い易そう。住職の齋藤公志さんの他に、佐々木さんという女性がお手伝い。か弱そうに見えるが、彼女は、ブログでここの存在を知って、自分でやってきたというから、根性が据わっているのだろう。今のところ、相談は3件だけだが、知名度が上がれば、どんどん相談がやってくるだろう。

 昼は、長町の遊楽庵「ビスタリ」で食事。母親が26日に92回目の誕生日を迎える。早めの誕生会ということで、姉の敞子、公子夫婦、我々夫婦に、主賓の母。そこに、この店の経営者であり、お仲間の深野せつ子さん、白木福次郎さんも加わっての小宴。母は、「こんなに食べられない」と言いながら、出されたごちそうは、ほとんど平らげる。耳が遠いし、物忘れもするが、メガネなしで新聞が読める。髪の毛も黒くてふさふさ。杖のお世話にもならない。口のほうも元気で、いつも面倒を見ている敞子姉を煩わせるほど。「91歳なんだから、しょうがないでしょ」を繰り返すが、91歳にしては元気な母である。その元気な姿に、たまにしか会わない息子は安心する。

 ビスタリはいい店である。古民家を見事に改造して、建物だけでも見所満載。大震災でも、ほとんど損傷なしである。知的障害者を多く雇っている。今日も私たちのテーブルのサービスをしていたが、堂々たる働きぶりである。ピアノの使用は無料ということもあって、音楽会などの会合への貸切が年間130日。これが収入として大きい。お料理が旨いのも評判で、今日もお客さん(全員女性)が多数食事を楽しんでいた。

 短い滞在だったが、仙台の美しい街並みの整然とした美しさに改めて感動したり、若い男女のファッションセンスの良さに目を見張ったり、いろいろ見所はあった。そういえば、浅田次郎のエッセイ集「まいっか」(集英社文庫)の中の「独眼竜の子孫たち」では、「仙台はすばらしくおしゃれである」という記述がある。「伊達者の仙台藩士が江戸のファッション・リーダーであり、今日も仙台市内のデパートやブティックが流行のアンテナショップであるという事実は、いわば歴史の必然なのであろう」(文庫版127ページ)と続く。おしゃれとは縁遠い私は、仙台がすばらしくおしゃれであるとは、浅田さんに教えられるまでは、知らなかった。でも、そのつもりで見ると、確かに、若者のファッションセンスはいい。そんなことを確かめる、今回の仙台行であった。


2012.7.23(月)

仙台へ   

 久しぶりで仙台へ。事務的処理のために、本人が出ていかなければならない。光子とともに出かけた。仙台には、そう何度も来れないので、早めの墓参りも済ませた。東昌寺のお墓は、震災でも倒れなかった。我が家のお墓も損傷なしなのは、ありがたい。

 夜は、鳥よしで、丹野博・道子夫妻、松岡邦明さんと我々夫婦の小宴。そこに、7月7日開設したばかりの国分町駆け込み寺の齋藤公志住職が挨拶にやってきた。毎度のことだが、鳥よしで飲むお酒が一番旨い。よってもって、いつもより少し多めにお酒をいただいて、いい気分であった。


2012.7.22(日)

学期末の整理   

 「政策協働論」の期末試験の採点を終え、残りは試験の講評を書き上げること。「講評」は、一人一人の答案に対するものではなく、受験者全員の試験の出来具合を全体的に評価するというものである。

 雑用に時間を取られながらも、なんとか完成して、受験者全員に送った。学生が読んだら、自分の答案がどの程度の出来だったか、大体予測がつくはず。講評を書く狙いは、それだけではない。学生の答案を採点しながら、「なるほど、この辺は学生の理解不足だな」と目星がつく。その部分について、改めての説明をするのが、講評の中核である。追加講義をしているようなもの。先生は、授業やりっぱなしではいけない。ちゃんと学生に伝わったか検証しなければならない。学生は、試験受けっぱなしではいけない。ちゃんとできたのか、どこが弱かったのか、総括しなければならない。ということで、講評を書くことは、その学期の授業の締めくくりとして、意義のあることだと思っている。さすがに、ちと疲れた。

 今日はこれしかやっていないので、これしか書くことがない。世の中の、いろいろな出来事について書くことはあるのだが、今日は書かない。今は、学期末の整理で頭が一杯というのを言い訳にしておこう。


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