浅野史郎のWEBサイト『夢らいん』

ジョギング日記  6月第5週分         

2012.6.30(土)

平和だからこそ、健康だからこそ   

 平和だからこそ、健康だからこそ  今日も梅雨の晴れ間で、青空が広がる。散歩で岸根公園に着いたら、ちょうど、ラジオ体操が始まるところで、飛び入り参加した。10分ほどで体操を終えると、拍手が湧き、「ありがとうございます」の声が聞こえる。お互いに挨拶を交わして、解散となる。私の隣にいた男女はハイタッチでご挨拶。合計年齢は130歳(推定)。この晴天の下、平和だからこそ、生活に余裕があるからこそ、そして健康であるからこそ、集団ラジオ体操ができる。いつまでも続きますように。私の散歩も続いている。今日は、16分51秒+15分29秒=32分20秒の歩きだった。

 何も日程のない一日。原稿書きは、明日やることにして、読書と楽天の試合のテレビ観戦で一日を過ごす。対ソフトバンクの試合は、8対4で今日も勝ち。交流戦以後、6勝1敗1分けと、このところ好調の楽天イーグルスである。ファンとしては、とても気分がいい。いずれ負けがこむのだから、ちょっとの間でも、いい気持ちにさせてもらってもいいでしょ。

 このところ、有名人の訃報が相次いている。地井武男さん、ザ・ピーナッツの姉の日出代さん、そして小野ヤスシさん。小野さんは、エルヴィスの曲を聴きながら笑顔で逝ったという。天国でエルヴィスに会えることを願っていたのかもしれない。ご冥福を心からお祈りする。


2012.6.29(金)

狼藉カラス   

 毎朝の散歩は、住宅街を6分、県道を6分、岸根公園に入ってから5分の片道17分というのが標準コース。公園内は緑一杯で美しいし、県道の歩道はいつもきれいに保たれている。住宅街も基本的には清潔感あふれるたたずまいなのだが、ゴミ収集の日には、とんでもない状態になる場所がある。それが今朝の自宅近くのゴミ収集場。散歩に出たら、カラスが10羽以上、生ゴミを食い散らしている。「コラッ!」と声を上げたら、一斉に上空の電線に移動し、私がいなくなるのを待っている風情。ボスとおぼしきカラスが、しきりに「カーカー」と鳴きわめき、部下のカラスを叱咤している。道一杯に生ゴミが散乱する惨状に、怒りがこみ上げてくる。ガラガラ声で、図体が大きく、真っ黒な羽が禍々しいカラスが憎いが、悪いのはカラスではなくて、生ゴミをネットの中に収納せずにゴミ出しをする住民である。朝から嫌な思いをしつつ、17分10秒+16分30秒の散歩を終えた。

 曇り空から、昼過ぎには雨が落ちてきた。涼しいのはここまでで、夕方には日が出てきて暑い。冷房はまだ使いたくない。暑さの中で、「政策協働論」(第12回)のレジュメを完成。今日の仕事はこれだけ。あとは読書とプロ野球楽天の試合のテレビ観戦。のんびりの一日である。


2012.6.28(木)

外来受診、結果は異常なし   

 朝の散歩は、アバウト17分+16分でこなした。

 築地のがんセンターで外来受診。いつもより遅めの時間のお約束。これだと、東海道線が混み合う時間帯をはずれるので、今日は電車利用。がんセンターに電車で行くのは初めて。検査結果は、腎機能のクレアチニンの値が1.3(正常上限1.1)と高いのが気になるぐらいで、他はすべて異常なし。今回は、前立腺の異常をみる腫瘍マーカー(PSA)の検査結果も出たが、これは1.452で全く異常なし。今日は、田野崎先生の診察だけでなく、放射線科の伊丹先生の診察もあり、吸引もあり。加えて、骨密度測定もされた。結果は、腰椎については、若い人の比較した値が96%、同年代と比較した値は105%、大腿骨については、若い人との比較では86%、同年代比較では101%ということであった。同年代比較で100%以上だから、「合格」ということになる。「順調ですね。でも、まだ無理はしないように」の田野崎先生の言葉をもらって、今日の受診は終了。帰りも東海道線利用。がんセンターの往復に電車利用は初めてである。

 帰宅は16時半。スタートが遅いこともあり、外来受診は一日仕事になった。ニュースを覗くと、輿石東民主党幹事長が小沢一郎氏に「離党を思いとどまるように」と要請したとのこと。ことここに至って、なんとミットモナイ動きをするのだろう。こういう人が、この大事な時期の与党幹事長を任されていること自体がおかしい。党人事でも、「適材適所」になっていない。これは野田首相に責任がある。


2012.6.27(水)

梅雨の晴れ間に   

 昨日に続いて、梅雨の晴れ間。紫外線対策をしての散歩を17分30秒+16分25秒で終える。気持ちがいい。

 梅雨の晴れ間は、SFCのキャンパスを、いつも以上に美しく見せる。午前中の「未来構想ワークショップ」は、いよいよ大詰め。授業の冒頭で、7月10日、17日の2回に分けて行う各グループのプレゼンテーションの「バッター順」を決めた。トランプのダイヤのA(1番)からジャック(11番)までのカードを用意した。各グループの代表に引いてもらう。1番から6番までのカードを引いたグループの発表は第一日目の10日、7番から11番までは第二日目の17日。発表日程があとのほうが、準備時間もとれるし、絶対有利である。最初のグループが引いたのは「A=1番」。グループのメンバーの悲鳴が聞こえた。悲喜交々だが、すべてのグループが、生まれて初めて、研究成果のプレゼンテーションを行うことに緊張しながらも、興奮している。準備おさおさ怠らず、いい発表になることを期待している。

 午後からは、会議が2件。15時から「研究科委員会」、17時から「教員会議」。帰りは結構遅くなってしまった。遅くなっても、夏の日ならでは、日が残っているのが、ありがたい。


2012.6.26(火)

授業で語り続け   

 梅雨の晴れ間。それにしても、いい天気だ。慶応大学SFCのキャンパスは、この天気の中で輝いている。こんなに美しいキャンパスで授業ができる幸せを噛み締めつつ、午前中は「政策協働論」の授業。「選挙」がテーマで、前半で選挙の一般論、後半では、「私の選挙」について語った。前回の授業でもそうだが、学生には私の個人的経験の語りが好評のようである。選挙の話は面白い。自分でもそう思うぐらいだから、実際に選挙を戦った人の生々しい話を初めて聴く学生にとっては、珍しさも手伝って、興味深々の様子。1時間半の授業時間を目一杯使って、こちらもやや興奮気味の講義だった。

 午後からの「障害福祉研究会」でも、私が語り続けた。これまでの授業では、ほぼ毎回、ゲストに講義してもらった。今回のゲストは浅野史郎。「私と障害福祉の関わり」ということで、実質2時間半語り続けた。厚生省障害福祉課長時代の「めくるめく1年9ヶ月」の紹介が中心。「こんな話は、どこでもしたことがない」というものになった。私としても、障害福祉について、これだけまとまって話したのは珍しい。

 今日は、午前中1時間半、午後2時間半、合計4時間の講義だった。強がりではないのだが、全然疲れはない。むしろ、楽しい時間だった。

 7時過ぎに帰宅して、「国会での法案採決どうだった?」と家族に訊く。採決の際には、こちらは授業中だから、テレビを見る時間なし。「57人が反対票」、想定の目一杯上限の数字である。さあさあ、「造反議員」への処分はどうなるのか、小沢新党までいくのか。「政策論ではなく、たかが政局論ではないのか」と無関心を装いたいので、議論する気はないのだが、明日以降の成り行きに興味がないわけではない。新聞の政治記者は、「ここぞ」とばかりに、張り切っているだろうな。そんなような話である。


2012.6.25(月)

「ミヤネ屋」に出演」   

 涼しい朝、曇り空。雨も降っていないし、散歩にはなんら支障がない。むしろ、紫外線の心配がない、汗をかかないで済むという点では、このぐらいが散歩には最適かもしれない。その最適環境の中、16分06秒+15分04秒の散歩を終える。

 読売テレビの「ミヤネ屋」に出演。大阪までの片道2時間半の新幹線も、あまり苦にならなくなった。車中で「週刊現代」と「真相開封―昭和・平成アンチャッタブル事件史」文藝春秋編集部編(文春文庫)を読む。「真相開封」は、タイトルほどの「真相」は語られていない。ちょっと拍子抜け。新幹線は冷房が効き過ぎで、寒いくらい。節電の掛け声はどこにいったんだろう。

 「ミヤネ屋」では、最初の話題が、明日の「一体改革法案」の採決で、民主党内で何人の反対者が出るかといったもの。このことで、コメントを少々した以外は、あまり出番はなかった。帰宅してメールを開けたら、何人かから「ミヤネ屋見たよ」とのメッセージが入っていた。「元気がなさそうに見えた」もあるし、「元気そうで安心した」というのもある。私とすれば、元気いっぱいのつもりなのだが。

 テレビ出演すると、すぐにツイッターにコメントが飛び交う。今日のは、「テレビで浅野さん見てうれしい」、「ミヤネ屋に浅野史郎でてるけど、ハゲてんだけど、今までカツラだったんかね」、「浅野史郎元宮城県知事、なんかやつれたなあと思ったら、白血病で骨髄移植したんだ。ビックリ。テレビに出てるってことは、かなり元気になってるということだよね」、「浅野史郎さん、久々に見たけど、・・・年取ったな・・・」、「ねー、浅野史郎さんどうした? もっと髪の毛ふさふさだったよね?」。まあ、私のことを気にしてくれてるだけ、よしとしなければならないのだろう。


2012.6.24(日)

「骨髄バンク普及映画を作る会」   

 日曜日の朝、道路は空いているし、人通りも少ない。やはり週日とは違った街の様子である。散歩の出発がいつもより遅めなので、岸根公園に着いた時には、団体ラジオ体操は終わっていた。体操を終えた人たちが、三々五々帰っていくのに出くわす。すべて私より年上の感じ。体操で身体を動かした肉体的、精神的興奮を残しつつ、仲間で談笑しながら歩いている。集団でのラジオ体操は、いい習慣である。19分05秒+16分20秒と行き帰りの時間が大きく違っているのは、コースが違うから。

 午後、「骨髄バンク普及映画を作る会」の黒岩由香さん、高野豊さんが来宅。黒岩さんは、群馬県骨髄バンク推進連絡協議会のメンバー、高野さんは特定非営利活動法人「骨髄バンク命のアサガオにいがた」の理事である。どちらも、お子さんを急性骨髄性白血病で亡くしている。亡くなった子供のためにも、骨髄バンクの普及になることは何でもやりたいという思いになり、映画作りに動き出した。

 骨髄バンクのことを前面に出した映画ではなく、若者にも受ける内容の軽いタッチのストーリーの中で、骨髄バンクのことが出てくるというものを考えている。仮題が「骨髄カフェ」というので、ドキッとしたが、企画売り込みの際に、印象に残るように、わざと刺激的なものにしているとのこと。本題は、もっと夢のあるものになるはず。「さりげなく、若者たちの中に『骨髄バンク』ということが入り込む仕掛けの映画ですね」と、私としては納得。経験もなし、業界のことも知らず、仲間も少ない中で、ボランティアで企画に取り組む二人の心意気に応えたい。とりあえず、「作る会」の顧問に就任することにした。顧問らしく、知恵を出したり、支援者を紹介したり、できる限りのことはやるつもり。


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