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ジョギング日記 2月第3週分          

2009.2.21(土)

 日の光が一杯の暖かい一日だった。日程の関係で朝は走れず。そのかわりに、夕方時間ができたので、思い立って鶴見川コースを走った。10キロにするか20キロにするか、決めずに走り出したが、体調や時間を考えて20キロ走った。復路で反対側から走ってきてすれ違うランナーの数を数えたら、30分間で32人だった。少し疲れはしたが、最後までペースが落ちずに走り終えることができたのは収穫。  


2009.2.20(金)

 朝から雨。TBSテレビの「朝ズバ」出演。話題は、中川財務大臣の「もうろう会見」と辞任、小泉元首相の「定額給付金の財源法案の再可決では、欠席」というモスクワ発言が中心。番組後半では、4党の国会議員も出演していた。自民党からは伊藤達也元金融担当大臣が出席していたが、こういう話題では、どうにも分が悪い。来年度予算の成立が急がれることはわかるが、内容は追加する必要があるという野党側の「正論」にも対応しなければならない。政策をいかに語っても、政権がこういった不安定状態と不祥事続きでは、どうにも対処のしようがない。伊藤議員から、そう言いたい気持ちが伝わってくる。

 午後から、「分権型政策制度研究センター」の研究会に出席。土地利用に関する国と地方との関係について。各府県から担当者が出席している。こういった地道な勉強は、とても意義がある。真の意味での地方分権の実現のために、一歩一歩、確実に進んでいくことが必要である。


2009.2.19(木)

 朝、4時起きで、TBSラジオ「生島ヒロシのおはよう一直線」に出演。出番は、5時半からだが、5時過ぎからの「おはよう定食」をやっている頃にスタジオに着いた。1時間の出演時間があっという間に過ぎる。いつも感じることではあるが、ラジオはいい。楽しい。

 日吉校舎で、慶応大学総合政策学部の入学試験の試験監督。3500名からの志願者が熱心に答案に取り組んでいる。緊張感が伝わってくる。いい学生が入ってくるといいなと心から思う。

 日比谷のプレスセンタービルに移動して、「企業フィランソロピー大賞」の贈呈式へ。3時から始まっているが、到着は5時前だった。受賞者の発表が、毎回、実に興味深いし、感銘を受ける。かろうじて、最後の受賞者である潟~セスリビングの宇津崎光代さんの発表に間に合った。「お母ちゃんの住まい=住育の家」プロジェクトで、特別賞である「住育・家族の絆」賞を受賞した。宇津崎さんの話が、とても面白い。男性視点の住宅設計から、家事・子育て・介護の視点からの設計、すなわち「住育」を目指している。お母さんを育て、家族間のコミュニケーションを密にして、家族の絆を強固なものにするという視点が新鮮である。実践の記録も、興味深い。そんな住宅で暮らしたお母様を2日前に亡くして、泣き過ぎで目を腫らしてのプレゼンテーションだったことを、後から知った。

 今年の企業フィランソロピー大賞は、潟tェリシモ、特別賞の地球共生賞に味の素株式会社、社会共生賞に有限会社風曜日、ユニバーサル社会賞に樺O青社が受賞。日本フィランソロピー協会の会長をしているが、普段何の仕事もできていないので、こういう機会への出席はとても大事である。懇親会では、旧知の人たちに会えたことも、うれしいことだった。


2009.2.18(水)

 いつもの鶴見川コースへ。気温は2℃台らしいが、このぐらいの寒さのほうが走るには丁度いい。風がないので、絶好のランニング日和である。10キロ走ったので、富士山の姿を拝むことができた。ああ、今朝も走ってよかったと感じる瞬間である。相変わらず、スピードが出ないが、疲れることもない。長い距離を走っていないので、本番の東京マラソンの距離への不安はぬぐえない。記録をめくっていたら、7年前の河口湖マラソンのタイムは、4時間16分だった。あの頃より、体力は確実に落ちているし、練習量も足らない。5時間以内で走れたら、御の字である。

 昼から、山口県山陽小野田市へ。小野田商工会議所での講演。小野田市に行くものと思っていたが、合併で名前が変わったことも知らなかった。基本的な情報は、空港で出迎えしてくださった松島さん、間宮さんに、移動のタクシーの中で教えてもらった。その情報をちりばめて講演したら、聞いていた人に「ずいぶん、当地について詳しいですね」と言われてしまった。


2009.2.17(火)

 前日の天気予報で、「真冬に逆戻りで気温ぐっと下がる」ということを言っていたのに怖気づいて、最初から走ることを断念していた。実際は、このぐらいの寒さは恐れる必要はない。今週は、走れない日が多いので、今日ぐらいは走っておけばよかった。

 さいたま新都心のブリランテ武蔵野ホテルで、富士通ユーザー研究団体による「マネジメントセミナー」での講演。ほとんどが「背広にネクタイ」の人たちの会では、話しにくいことが多いのだが、今日は少人数ということもあってか、結構乗って話せた。

 中川財務大臣が辞任。昼ごろに、ラジオのニュースで、「予算案成立後に辞任」ということを聞いていたので、何を寝ぼけたことをと思っていたが、帰宅して、新しいニュースに接したら、即日辞任ということ。誰が考えても、それしかない。「予算案成立後辞任」と言うことが通ると、思ったことが信じられない。醜態の後も酩酊しているのではないか。ついでに、麻生首相にも酩酊状態がうつったのか。政権末期という言い方が現実味を帯びてくる。

 先日買った本のうち、高橋洋一さんの「さらば財務省!」、「霞ヶ関をぶっ壊せ!」と上杉隆さんの「宰相不在」を読んだ。「郵政民営化法案には反対だったんです」という麻生首相の発言からの混乱を目にした直後であるので、郵政民営化に直接関わった高橋さんのレポートは、とても示唆に富んでいる。上杉さんの本も同じだが、霞ヶ関官僚のあり方を真剣に考えさせられる。とても、このままでは日本は持たないという感じを強くする。


2009.2.16(月)

 今朝も、まだ季節はずれの暖かさである。昨日、暑すぎた反省もあり、ウインドブレーカーを脱いだ短パン・長シャツ姿で走った。これで丁度いい。時間の制約もあり、走りは8キロだけ。国道1号線を、昨日とは逆に、三ツ沢上町方面に行くコース。長い距離を、今度は、いつ走ろうかなと考えている。

 滋賀県の彦根商工会議所の新春講演会が彦根キャッスルホテルで。彦根城を目の前にした素晴らしい立地である。帰る頃になったら、雪が激しく降ってきた。ふつうなら、「あいにくの雪で・・・」と言うところだろうが、お城の石垣をバックに降る雪だから、「おあつらえむきの・・・・」となる。会場が狭いせいもあって、150人ほどの聴衆でも、「立錐の余地なく」という感じになるのがいい。こういう雰囲気のほうが、断然、話しやすい。

 新幹線は、「のぞみ」ではなく、「ひかり」。「望みはないけど、光はあります」という失業中の若者とJR職員との会話の話を思い出す。行きも帰りも、富士山の姿がばっちり拝めた。夕方の富士山を見るのは、久しぶり。神々しいほどである。

 G7での中川財務大臣の「もうろう記者会見」。こんな騒ぎになる前に、ニュースで4,5秒映像を見た時に、「あれっ、この人、酔っ払っている」と驚いた。案の定、大騒ぎである。国際会議の場で、この世界的な金融・経済危機の時期に、財務・金融を兼務する立場で、1月28日の衆議院本会議での財政演説での26箇所間違いの「前科」があって、GDP二桁マイナスの数字が出ようとしているタイミングで・・・・と、悪い材料があり過ぎる。自主的に辞任するのが一番だと思うが、それができるかどうか。それがなければ、問責決議→審議拒否と進むことは避けられない。あの衝撃的な映像を目にした国民にも、野党がそういった動きをしても、理解は得られるだろう。中川大臣が職に留まろうとすればするほど、麻生首相ともども、泥沼に入り込んでいく。


2009.2.15(日)

 何も予定が入っていない日。暖かすぎるぐらいの穏やかな天気。長い距離を走る条件が整っているが、なんとなく気分がついていかない。「長い距離走ってはだめですよ」という家人の声を聞くまでもなく、今日はそこそこにしておくつもり。久しぶりに、国道1号線を鶴見、川崎方面へ。そんなところまで行く気はなく、5キロで反転。少し厚めのウインドブレーカーのせいもあり、汗が出てしょうがない。往路の途中で、上着を抜いて走った。

 夕方から、横浜駅そごうの美容院。その帰りに、そごう内の紀伊国屋書店で政治経済の本を10冊買い込んだ。そういえば、このところ、本屋に足を運ぶ機会もなかったことに、改めて気づく。夕方になっても暖かい日。二月半ばの真冬時期ということを忘れてしまう。


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