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ジョギング日記  3月第1&2週分        

2008.3.8(土)

 山形からバスで仙台へ。900円、1時間、10分おきというのは、なんとも便利である。途中の景色も素晴らしい。雪化粧を眺めながら、あっという間に仙台に到着という感じ。

 久しぶりの仙台。新しいビルがいくつか完成しているのにも驚いたが、青葉通りの一部から、けやきがごそっとなくなっているのにも驚いた。


2008.3.7(金)

 TBSテレビの「朝ズバ」出演。財団法人・公共用地補償機構が、2003年から5年間に2080万円もの職員旅行費用を、道路特定財源から支出していたことが明らかになった。 1回8万円から9万円の職員旅行に 自己負担は6-7000円、ゼロの年もあった。この問題について、何度かコメント。一事が万事であって、道路特定財源が余っているということ、特定財源という仕組みは、使い方が緩むということなどを語った。道路特定財源というシステムの制度疲労とでも言うべきものだろう。そのほか、時津風部屋の力士急死問題、「ロス疑惑」での三浦和義容疑者のカリフォルニアへの移送問題など。前者については、処分の判断を、相撲協会の内部調査ではなく、司法判断にゆだねることのおかしさについて、コメントしたかったが、時間不足。後者については、日本政府が、このことについて、米側に何も言わない、質さないことのおかしさについて言いたかったが、これも時間切れ。

 取材を一本受けた後、山形に移動。つばさ号で行くと、米沢あたりから、雪景色になる。しばらくこんな大量の雪を見ていなかったので、結構感動した。山形市総合スポーツセンター開催される「2008年第4回スペシャルオリンピックス日本冬季ナショナルゲーム・山形」の開会式に出席。スペシャルオリンピックスも、だいぶ認知度が高まり、多くの方々の協力が得られるようになったが、細川佳代子名誉会長に言わせれば、「まだまだ」とのこと。私の言う、「非専門家」が一人でも多く、関心を持ち、関わってくれれば、世の中は変わるのだが、まだまだ努力が必要なことはまちがいない。しかし、スペシャルオリンピックス冬季大会が、山形で開催されることは、大きな一歩であることも、まちがいない。


2008.3.6(木)

 ホテル・ニューオータニ大阪で目覚めた朝。6時半から走り出したが、結構寒い。後で聞いたら、今朝の大阪の最低気温はマイナスだったとのこと。走り出しても、しばらくは身体が暖まらない。3キロぐらい走って、やっと汗が出てきた。復路では、大阪城公園の中に入り込んだ。ここの梅園がいい。こんな朝早い時間なのに、カメラを持って見に来ている人が何人か。「梅は咲いたか、桜はまだかいな」の時期になった。そんな中で、10キロ。

 読売テレビの「ミヤネ屋」出演。2月は月曜日出演だったから、久しぶりに木曜日に戻ってきたという感じ。今日の話題は、橋下大阪府知事が、府議会で野党民主党の代表質問を受けるというもの。「知事経験者の浅野さん、どうですか」と振られる。私の好きな「芸能ノスタルジア」は1977年の話題。エルヴィス・プレスリーが亡くなった年である。ここでも、「プレスリーの大ファンだという浅野さん、どうですか」と宮根さんが振ってくる。その他、「ロス疑惑」での三浦和義さんのサイパンから送致の裁判、時津風部屋の力士急死事件での相撲協会の処分、自転車の歩道通行、空転国会、道路特定財源での財団法人職員の旅行への出費でも、コメントをさせてもらった。


2008.3.4(火)

 いい天気だったのに、昨夜遅かったこともあり、走らず。もったいない半分、罪の意識半分。これで2連敗。

 日程がポンと空いて、今日は一日、何も予定が入っていない。鶴見社会保険事務所に行って、厚生年金の加入証明をもらう手続き。共済年金の受給資格を得て、受給のための手続きをしたのだが、厚生年金に加入していると、大部分の額が支給停止になる。共済組合のほうから、厚生年金の加入証明をもらって来いと言われた。至急停止という不利益を受けるために、面倒な手続きをしに行くというのが、何となく腑に落ちない。鶴見社会保険事務所には、たくさんの人が年金相談に訪れていた。受付番号をのぞいてみてわかったが、28人の人が待っていた。係りの人も大変だろうなと思った。


2008.3.3(月)

 北上市のシティプラザホテルで目覚めた朝。「北上は寒い」と思い込んで、最初からジョギング用品を持ち込むことは控えていた。起きて窓の外を見たら、目の前の北上川の上に雪が降りかかっている。「これでは走れないや」ということで、なんとなく安心。「ジョギング用品を持ってこなくて残念」という思いをしなかったので、安心ということである。

 北上から仙台で降りて、久しぶりに仙台の家へ。母親の顔を見たり、久しぶりの人に会ったり。県庁に行って、共済年金の裁定請求に。夜は、鳥よしへ。やっぱり仙台はいいな。と思っているうちに、乗るべき新幹線を乗り逃がしてしまった。


2008.3.2(日)

 今日の出発は横浜の家から。スタンダードなコースというのも変な言い方だが、国道1号線をたどってみた。自分としては普通に走っているつもりなのに、なんと、通常の1キロ地点で16秒も遅い。やはり、まだまだ本調子に戻っていないということ。したがって、いつもよりだいぶ手前で18分地点となり、そこから反転。一応、6キロということにしておく。ところで、2月は、走ったのがわずかに9日で、走行距離は65キロ。1月が88キロだから、今年になって2ヶ月続けて100キロ割れである。今月は、100キロはクリアしたい。

 みなとみらいのパシフィコ横浜のアネックスホールでの「障害者地域生活支援シンポジウム―新しい風をかながわに・この街でくらす、はたらく」で「障害福祉の新たな地平へ」という題で基調講演。昨年夏ごろには、この辺まで12キロコースで足を延ばしたことを思い出していた。

 その後は、岩手県北上市に移動。東北新幹線も久しぶりという感じである。仙台で降りずに通過というのは、珍しい。北上では、「障がい者地域生活支援フォーラム」ということで、「障がい者が地域で共にいきるために」というタイトルでの講演。終了が20:40ということで、さすがにお腹が空いた。


2008.3.1(土)

 今日から3月。今年も、六分の一が過ぎてしまった。下呂温泉の睦旅館を出て、生まれて初めてのコースを走り出した。前日にいただいていたウオーキングのための地図を頼りに走ったのだが、この地図、わかりやすそうでわかりにくい。何度も止まって確認しながらの走りになるので、リズムに乗れない。急な上り坂もあって、ますますリズムに乗れない。しかも、雪が降ってきた。走りながら思ったのは、「上り坂が終われば、必ず下り坂になる」、「やまない雪は降ったことがない」、「こういう悪条件も、終わればいい思い出になる」ということであった。結果的には、それほど大変ではなく、7キロ走を終えた。あいにくの曇り空で、見晴らしは良くなかったが、走った気分としては、それなりに楽しいものであった。走り終わって、誰もいない大浴場の温泉につかって、身体を伸ばす気分は、それなり以上であった。

 亀山郁夫氏の新訳による「カラマーゾフの兄弟」(光文社古典新訳文庫)をやっと読了した。誰しも言うのだが、登場人物が多いし、そのロシア風の名前が覚えられない。前半部分が理屈っぽくて、展開がのろい。昔、途中で挫折した覚えがあったので、今回は我慢しながら最後まで読み終えた。この本を読み進めている丁度その時期、サイパンにおいて、三浦和義容疑者のロスアンジェルス市警による「再」逮捕という驚くべきニュースが飛び込んできた。27年前の殺人事件の真相はどうかということである。「カラマーゾフの兄弟」における「誤審」、「父親を殺したのは誰か」のテーマが重なってくる。来年には、裁判員制度が始まる。「ロス疑惑」の三浦被告の裁判が裁判員制度の下で裁かれていたら、どういう結果になっただろうか。「再」逮捕後の事件の展開がどのようになっていくか、予想もつかない。「カラマーゾフの兄弟」を「再」読したのは、「再」逮捕の前であり、まったくの偶然である。裁判ということ、人が人を裁くことのむずかしさを、改めて思う。


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