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ジョギング日記 1月第3週分         

2008.1.19(土)

 久しぶりの、のんびり、ゆっくり、何もせずの一日だった。  風邪は抜けたが、ぶり返さないようにというのを自分への「言い訳」に、仙台の家で本を読んだり、昔の「シローと夢トーク」のテープを聴いたりで、時間がゆっくりと過ぎていく。自分がしゃべっている番組の何が面白いのかと言われそうだが、エルヴィス・プレスリーの曲しかかけないという究極のオタク番組。シローさんに解説されたエルヴィスの曲が紹介された後に聴くと、エルヴィスの歌声が深く胸に染み渡ってくる感じがする。  


2008.1.18(金)

 TBSテレビ「朝ズバ」出演。コメンテーターのお相手は、いつもの吉川美代子さんではなく、三屋裕子さん。スポーツのコーナーでは、卓球の四元選手の奇抜な服装のことについて、的確なコメントをしていた。卓球という、地味なスポーツが、四元選手の存在で大きく注目されるようになったのだから、協会から表彰されてもいいはず。三屋さんが選手時代のバレーでは、考えられないような目立ち方だが、どの世界でも、実力が伴っての目立ち方なら、歓迎すべきものだろう。

 午後から、静岡県の島田信用金庫などが主催する新春講演会へ。静岡で新幹線を乗り換えて、東海道本線で島田駅まで行く。こういう行程では、旅という感じがちょっぴりする。200人ほどの聴衆が熱心に聴いてくださる。先日の名古屋での講演とは対極にあるような反応に、こちらも思わず乗せられて、頭も舌もいつも以上に回る気がした。


2008.1.17(木)

 大阪で目覚めた朝。せっかくジョギング用品を持ってきたのだが、走らなかった。鼻風邪程度だから、走ってもよかったのだが、ここは大事を取って自重した。おかげで、ゆっくり身体を休めることができたので、早い時期に風邪も抜けるだろう。

 午後からは、読売テレビで「ミヤネ屋」出演。道路特定財源のガソリン税の暫定税率を定める法律が3月31日で期限切れになる。民主党などは暫定税率の延長反対。この問題についてのコメントの場面が多かった。税金は政治そのものである。民主主義というのは、税金の取られ方を民が主で決めることである。税収が減れば、歳出をどうするかの議論もせざるを得ない。こういったことに、国民が関心を持ち、自分の意見を形成し、それに基づいて行動を決める。そういう意味で、この法案がかかる国会は、大変に重要である。そんなことも話させてもらった。  


2008.1.16(水)

 午後から、名古屋で第一生命新春特別企画で「明日の政局を読む」という講演。実際には、政局というよりは政策について語ることになった。他の会場では大受けになる場面で、ほとんど反応がないのは、どうしてだろう。主催者の方に聞いたら、名古屋の地域性ということらしい。反応はしているのだが、それが表に出ないということだと受け止めた。

 このところ、風邪の予防のためにマスクを常用していたのだが、予防完全ならず、鼻水が出始めた。風邪など引いていられない状況なので、きっちりこの辺で食い止めなければならない。

 食い止めると言えば、東京株式市場での株の下落に歯止めがかからない。今日も日経平均株価が468円の下落。円高も進み、105円。これに重油高、サブプライムローン破綻の余波と重なる。さらなる景気不安要因として、日本の政治の不安定化を挙げる人もいる。今年の日本経済は、かなり深刻な状況かもしれない。風邪から肺炎にならないように、ここらでしっかり治療が必要だろう。


2008.1.15(火)

 8:15のノンストップ新幹線で、仙台から東京へ。そのまま慶応大学SFCへ。私に関しては、秋学期の授業は、今日でおしまい。Student Assistants として手伝ってくれた中島、吉岡、峯岸クンたちとも、しばしのお別れ。彼らとは、生協食堂で昼飯を一緒に摂ることが多かったが、その食堂の食事もしばらく食べられない。地方自治論の最終授業の出席カードへのコメントでは、「この授業で、地方自治への関心が高まった」という感謝の言葉が多かった。お世辞に近いものとは思っても、やはりうれしいコメントである。

 その地方自治論にも関係あるが、朝日新聞の一面トップで、「自治体の赤字地方債発行の特例を5年ぶりに導入へ」という記事が目に付いた。確かに、地方財政は税収減もあり、火の車であるが、赤字地方債発行で目の前の赤字は少なくなるが、結局は先送り。その先の展望がない。これで住民の関心が高まれば、「災いを転じて」ということにもなるのだが、夕張市のように、いよいよとならなければ、住民の関心も低いまま。民主主義が問われる局面ではあるのだが。  


2008.1.14(月)

 成人の日で休日。天気予報では仙台の最低気温が−4℃ということだったが、その程度でびびってはいられない。しばらく走っていないこともあり、張り切って6:58に走り出した。三重に手袋をし、耳当ても着けて走れば、何のこともない。3キロちょっと行ったところが大崎八幡神社。今日がどんと祭であることを思い出した。既に、松飾りが山のように積み上げられている。

 子どもの頃は、八幡町に住んでいたので、大崎八幡神社は遊び場だった。最近までは、1月15日が成人の日で祝日と決まっていたので、どんと祭の翌日は必ずお休み。裸参りも、温暖化の昨今と違い、もっともっと寒い中での行事だった。燃え上がる火の周りに行くまでには、ガチガチに凍った足元を踏みしめて行かなければなかったはずである。しかし、裸参りも含めた伝統行事が、21世紀の今日も続いていることにこそ、喜びを感じるべきであろう。

 復路では、雪が降ってきた。青空ものぞく中での降雪。その中を走るのは、乙なものである。これが雨降りだと寒いのだが、気温がもっと下がった中での雪だと、むしろ暖かさを感じるのも不思議なものである。9キロ走った後の計量でも、体重が思うように減っていない。どうしたことだろう。

 我が家の松飾りなどは、昼前に、東照宮に持ち込んだ。こちらでも、小規模だがどんと祭である。今年が本厄の私、前厄の妻ともども、お祓いを受けてきた。町では、振袖姿のお嬢さん方の姿が目立つ。そうか、今日が成人式なんだ。

 朝青龍が、大相撲二日目にして稀勢の里に敗れる。それも、かなり豪快な負けっぷりである。それを見て、残念がる人、朝青龍の前途を不安に思う人、そして快哉を叫ぶ人。さまざまであるが、無視する人は少ないのではないか。アンチ巨人も巨人戦のお客様ということに似て、朝青龍人気で今場所は沸くだろうことはまちがいない。  


2008.1.13(日)

 今日、SMCに行って走っていれば、7週連続という記録を作るところだったが、前日遅いこともあって、満を持して寝床に留まっていた。残念といえば残念だが、がんばらないのがランニング長続きの秘訣である。明日という日がないわけでない。

 久しぶりに、のんびりと仙台の家で過ごした。テレビで都道府県対抗女子駅伝を観戦。NHKなので、コマーシャルで中断がない。わが宮城県は、スタート30位から、一度も上に食い込むことなく、23位でゴール。平成7年には優勝の実績もある。優勝した翌日に、阪神淡路大震災が起きて、選手は仙台に戻るのが1日遅れたということも思い出した。少し遅れてだが、知事室に優勝報告に来てくれた。泉田監督をはじめ、選手の誇らしげな顔を思い出す。    


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