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ジョギング日記 10月第2週分       

 

2007.10.13(土)

 土曜で走り時なのだが、6キロだけで切り上げ。

 NHKハート・フォーラム「障害のある人もない人もともに生きる街に〜自閉症等発達障害の理解と支援をねがって」での基調講演を頼まれていたので、川崎市産業振興会館へ。私の講演は、11:20からなのだが、その前の内多勝康NHKほっとモーニングキャスターの特別講演を聴いておきたくて、9:45には会場入りしていた。企画者の明石洋子さんが、「大変なことが起きて、浅野さんにお願いがある」と青い顔でやってきた。内多さんが時間をまちがえて、会場到着が遅れるので、講演の順番を変えて私が先にやってくれとのこと。まったく問題ない、「喜んで!」という感じでやらせてもらった。後から駆けつけた内多さんは、恐縮していた。

 夕方は、銀座のタクトにて、新橋の2BEAT40周年記念パーティーに出席。新橋にあるこのお店に通い出したのは昭和49年だから、もう33年になる。そのお客様が集まり、お客様の中の歌自慢がステージで生バンドをバックに歌う。20人以上が出場したが、プロはカントリーのトミ藤山さん一人。いずれ劣らぬ歌唱力である。なぜか、私も舞台に上げられ、エルヴィス・プレスリーのAre you lonesome tonightを歌う羽目になった。50周年にも出られるといいのだが。


2007.10.12(金)

 TBSテレビ「朝ズバ」出演。「8時またぎ」で、昨日のWBC世界フライ級タイトルマッチで亀田大毅選手を破って初防衛をした内藤大助選手が、ご家族と一緒に生出演。中継は見なかったが、番組で紹介されたビデオで見た試合は、実にひどいものだった。ボクシングに対する冒涜、スポーツに対する冒涜という感じである。それにひきかえ、内藤選手はチャンピオンとしての品格が備わっている。試合ぶりもそうだが、その後の発言も大人の対応である。中学時代のいじめがボクシングを始めるきっかけらしいが、そういうエピソードがぴったりの素朴で実直な人柄がにじみ出てくる。出身地が北海道と聞いて、なるほどと納得。

 夜は、厚生省昭和45年入省の同期会。江利川毅君が、内閣府事務次官を辞めて、民間にいたのが呼び戻されて、厚生労働省事務次官に就任したことの「お祝い」という趣旨である。かぎ括弧つきにしたのは、お祝い半分、ご苦労さん半分だから。同期には大塚義治君が三代前に厚生労働事務次官を務めた。同期二人の事務次官、一人で二回の事務次官というのは異例である。入省者ではないが、同年代だし、渡部恒三厚生大臣の政務秘書だった縁の佐藤雄平福島県知事も遅れて参加。同期で現知事と前知事がいるのも異例だろう。11名が参加して、盛会だった。


2007.10.11(木)

 四日市都ホテルで目覚めた朝。ホテルで、「近くに川はないですか」と聞いたら、「うんと遠い」という返事だったので、国道1号線方面を目指して走り出した。走っているうちに、海蔵川というのに行き当たって、川沿いに走ったら、それほど悪いコースではない。結局、1時間、推定10キロ走ってしまった。

 ホテルでぎりぎりまで仕事をして、大阪に移動し、読売テレビの「ミヤネヤ」出演。10月1日からほぼ全国放送に変わった。「ほぼ」というのは、首都圏と長野県を除くということだから。視聴率的にも、なかなか好調らしい。番組の中では、食べ物をいただく機会がある。先週は3回、今週も2回。アナゴの襟巻きというお寿司がすごかった。味もボリュームもという意味である。


2007.10.10(水)

 昔なら、今日が体育の日なのだが、走りは自粛。なんとなく気が乗らないというのが理由だが、こういう理由で走らないのは久しぶりである。

 2時限の「政策法務論」では、前回に続いて介護保険法の成立について。今回は、厚生労働省の大澤介護保険課長にゲストとしておいでいただいた。霞ヶ関の政策責任者本人の登場であるので、学生も生の情報を得られるいい機会である。国会は予算委員会の総括審議が行われていて、介護保険の質問も出ている。早朝の大臣説明を終えて、3時からの質疑本番への同席の合間を縫ってのご出講である。本当にありがたく、申し訳なかった。  


2007.10.9(火)

 霧雨の中、横浜の家から新横浜方面で小机の駅まで。今日の24分地点は、小机駅から1分ほど先。気温が低いので、走りやすく、復路も快調な走りで8キロ。

 慶應大学SFCで3コマの授業。「地方自治」では、夕張市はなぜ破綻したか。「地方分権と福祉政策」の研究会では、兜沁ャxンチャーパートナーズの大塚由紀子社長をゲストに迎えて、障害者の就労支援の話。福祉専門でない学生にとっては、大塚さんの基本的な説明を丁寧にするやり方がしっくりくるようであった。「知事の権力と限界」の研究会では、私から宮城県知事時代の話をじっくりと講義。再来週から学生の発表となるのだが、そのための概念整理の意味もある。6時に授業を終えて、そのまま湘南台駅に移動して、「知事ゼミ」のコンパ。18人の履修者が1人欠けただけのほぼ全員参加。若いエネルギーに圧倒される時間である。


2007.10.8(月)

 台風が近づいているので、朝の走りは半分あきらめていたのだが、五時半過ぎに起きて外を見たら、曇り空だが雨は降っていない。ホテルの前の天降川沿いを下流に向かって走り始めたが、このコースが素晴らしい。きちんと整備されており、美しい公園もあって、目を楽しませてくれる。4.5キロ下って、錦江湾に出た。目の前に桜島が見えるはずだが、今日は曇っていてダメ。それでも、素晴らしいコースで、十分に楽しめた。ホテルに戻って、部屋のシャワーではなく、温泉大浴場で汗を流した。これも含めて、大満足の霧島市での走りだった。

 「アメニティ国分いきいきライフセミナー」は10時の開会を前にして、20分ほど前座をやるのはいつもどおり。講演、山本和儀さんとの対談、ともに300名の聴衆の方々には十分楽しんでいただいたようで、ホッとした。台風に見舞われることもなく、私にとっても楽しい霧島であった。


2007.10.7(日)

 昨夜は、島原から諫早まで1時間のタクシー、博多駅までは列車で移動しての福岡泊まり。朝は早起きして、7:20発の福岡空港からの羽田便で藤沢まで。慶應大学SFCのキャンパス近くの社会福祉法人光生会が30周年を迎え、その記念式典でのシンポジウムに参加。厚生省時代に一緒に仕事をして板山賢治さんとの対談に近い形式だった。板山さんは歴史の長い浴風会の理事長など、いまだに現役バリバリ。若々しい風貌に、つい「おいくつになられましたか」と伺ったら、81歳とのことで、驚いてしまった。私の22年後も、こんなふうに元気に活躍できたらという目標である。

 懇親会にも出させてもらって、羽田空港に戻り、今度は鹿児島空港へ。空港では、加倉良章、瑞子さんご夫妻などのお迎えを受け、山本和儀さんと合流。加倉瑞子さんが理事長を務める医療法人春成会の10周年記念「アメニティ国分いきいきライフセミナー」で講演とシンポジウムを頼まれていた。今晩は、懇親会だけなのだが、北九州、松江、岡山から、山本さんの教え子である作業療法士の方々が駆けつけて、懇親会に合流してくれた。ご当地の前田終止霧島市長も加わって、まことに楽しい会であった。

 宿泊のホテル京セラがすばらしい。「鄙には稀な」といったら失礼にあたるのだろうが、13階建てのセンスの良いつくりである。客室もゆったりしてとてもいい。設計はあの黒川紀章さんとのこと。


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