神戸東急インで目覚めた朝は、雲ひとつない快晴。日陰を選んで走っているうちに、北野界隈、異人館通りへと導かれた。オランダ坂、ミラー坂、そして数々の異人館。とても走って上るのは無理という急な坂は、とぼとぼ歩きながらの観光ランニング。連勝はこれで終了予定であるが、8連勝目を神戸の7キロで締めた。
10時から、ホテルの隣の勤労会館にて、講演とシンポジウム。当然の如く、9:40頃から前座でウオーミング・アップ。障害者政策のグランドデザインということで、障害者自立支援法の今後と介護保険の普遍化(障害者の制度参入)が主たるテーマである。私の講演は、質疑も合わせて12時まで。午後からはシンポジウムでパネラーも務めた。
仙台への帰りは、三宮からポートライナーを使って神戸空港から。ポートライナーは最前部に乗ったので、運転手なしの無人走行をしていることがわかる。走り抜けていく駅があるのも、人口島のポートアイランドである。こんな未来型交通機関に乗って着いた神戸空港は、この時間たまたまかもしれないが、客の姿がまばらである。仙台行きの使用機材到着遅れのために、仙台着が30分ほども遅れて、神戸から仙台に講演で来ていた竹中ナミさんを囲んでの懇親会への合流が遅れてしまった。神戸の竹中さんが仙台で講演を終え、仙台の私が神戸で講演を終えという真夏の夜であった。
2007.8.10(金)
安芸市のTAMAIホテルで目覚めた朝。当然の如く、今日も走る。ホテルから3分の海岸にいったん出て、海岸線を走ってみたが、足が砂にめりこんで、走れたものではない。太平洋の波が押し寄せる豪快な潮騒にも心引かれたが、海岸を少し離れた道路を走るしかなかった。南国の海岸沿いの強い日光を受けながら走るのは、肉体的につらいというよりは、既に真っ黒になった顔をさらに焼き尽くすが如くである。それなりの満足感をもって7キロ走完了。これで、なんと破竹の7連勝である。
再び高知龍馬空港から伊丹空港へ。そこから神戸三宮までバスを利用したが、高速道路の渋滞で、ふつう40分のところ75分もかかってしまった。タクシーを使っても渋滞に巻き込まれるのは同じこと。ゆったり車内のバスのほうが、がまんできる。しつこいようだが、決してケチしてタクシー使わないのではない。こういう状況では、視界の広いバスのほうが絶対いいのである。
神戸だけでないのだろうが、暑い、暑い。日本は温帯に属すると地理の時間に学習したが、熱帯に属するというのが、正しいのではないだろうか
2007.8.9(木)
大阪駅前のホテル・グランヴィアで目覚めた朝。6:40発。今日も御堂筋を走る。「今日も」の「も」は、7月26日、27日と続けて御堂筋を走ったばかりだというのもあるし、今日で6日連続、つまり6連勝という意味もある。朝早い時間は御堂筋に立ち並ぶビルが影を作ってくれるということはあるが、それでも暑い。御堂筋は北から南へ、緩やかだが下り坂になっている。4キロ地点の道頓堀川まで走ったところで反転、復路は上り坂になる上に、気温は上がっているし、こちらの息も上がっている。そういった悪条件にもかかわらず、復路のほうが30秒も速かった。
大阪駅前のマルビル前からバスで伊丹空港へ。決してケチをしてタクシーを使わないのではない。バスのほうが好きなだけである。伊丹空港から高知龍馬空港へ。そこで安芸市教育委員会生涯学習課の小松寛課長のお出迎えを受ける。19:00−20:30に第53回安芸市夏季大学講座で講演をすることになっていた。第53回というのがすごい。つまり、53年前から続いているということ。それに、人口21,000人の安芸市で300人近くも聴講の方が集まるのも驚きである。担当の名木栄作さん、司会の仲田信子さんなど、職員の人たちも熱心である。これだけの熱意に応えるためにも、18:40頃からの前座も含めて、熱演したことは言うまでもない。講演の後のビールとかつおのたたきなど海の幸が豪快に並ぶごちそうは、ことのほか美味であった。
甲子園の夏の高校野球の一回戦で、地元仙台育英が智弁和歌山を4対2で破る。今大会随一の本格派投手の呼び声高い佐藤由規投手の154キロの剛速球と高速スライダーが見ものだった。その夜のプロ野球、わが楽天イーグルスは、日本ハム相手に2対4で負けて、東北高校出身のダルビッシュ投手をヒーローインタビューのお立ち台に乗せてしまった。しかも、弱冠20歳の若きエースが、その場で結婚宣言までしてしまった。楽天相手の勝利を当然と思っていたのだろう。コノヤローというよりは、敵ながらあっぱれな若武者と言うしかない。
2007.8.8(水)