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ジョギング日記 7月第1週分 
2007.7.7(土)

 仙台の自宅から20キロ走を試みた。片平から大橋、澱橋、中島丁方面はこのところお馴染みのコースだが、それより先の旧国道48号線コースは久しぶり。知事時代の12年間に、年100回近く走っていたから、これまで1000回以上は走り慣れたコースである。景色はほとんど変わっていない。アップダウン、信号、ともにほとんどないコースで走りやすい。こども病院まで足を伸ばしたので、片道11キロの22キロ走になった。復路の途中から陽が射してきたが、それまでは涼しかったのも幸いした。ほとんど疲れを感じないままに走り終えたのがうれしい。

 昼間は、自宅で大学関係の残務整理。途中で楽天の試合をテレビ観戦。最下位オリックス相手に今日も負けて2連敗。2.5ゲーム差に迫られた。


2007.7.6(金)

 自宅で大学関係の残務整理を精力的にこなしていたが、夕方は思い立って、妻とともにフルキャスト・スタジアム宮城へ。今期2度目の楽天の観戦だが、前回は広島相手に完敗。そして、今日も、オリックス相手に5対10の大敗。帰りに、私にとっては2日連続になるが、「いろは横丁」の「鳥よし」に寄った。珍しく満員、しかも女性客が一杯。「ここで飲む酒が一番うまい」と言いながら、うまい酒を飲んで歩いて帰宅。


2007.7.5(木)

 久しぶりの仙台の朝。朝はゆっくりできたので、7キロ走った。この時期でも、やはり仙台は涼しくて走りやすい。

 盛岡市で、岩手県市長会主催の市町村管理職研修会での講師を依頼されていた。仙台からは新幹線で一駅。近いものだ。午後からの研修は、「ダブルヘッダー」で、私の前に志縁塾代表取締役の大谷由里子さんが熱弁をふるっていた。さすがに吉本興業でマネージャーをやっていただけあって、面白くて飽きさせない。研修生がその雰囲気のままで私の番に回ってきたので、私としてはやりやすかった。つまり、「笑ってもいいんだ」という状況が出来上がっていたということ。1時間半×2の研修を受けるほうも大変なのだから、笑う場面でもなければ、とても辛抱たまらないだろう。

 仙台駅に戻って6時過ぎだったので、駅から歩いて「鳥よし」に行って、ほんの30分だけ軽くやってから帰宅。


2007.7.4(水)

 慶應大学SFCでの春学期の授業は、今日の「未来構想ワークショップ」、「知事の権力とその限界」の研究会で最終となる。前者では、14のグループがプロジェクトを立ち上げて、その成果を発表というところまでこぎつけた。後者のメンバーとは、昼飯の時間、食堂で全員一緒だった。メンバーは少ないが、まとまりはいいということなのだろう。

 失言問題で、久間防衛大臣が辞任し、その後任に小池百合子さん。参議院議員選挙の直前になんたる失言という事態だが、その本人が「選挙で迷惑をかけるので」という弁を残しての辞任では、あまりにも自分の気持ちが出過ぎ。選挙がなければ、辞めないのですかと尋ねられれば、「ハイ」と言いかねない。なんでも選挙、選挙では、みっともない。有権者には見透かされている。このことを攻撃する野党の皆さんだって、「見透かされている」ということでは、同じなのですからね。お忘れなく。


2007.7.3(火)

 TBSテレビ「朝ズバ」の出演を終えてから、慶應大学SFCに向う車の中で、ほんとに久しぶりのことだが、車酔いしてしまった。車の中でパソコンを使うのは、珍しくないのだが、今日は寝不足もあってか、気持ち悪くなってしまった。その「朝ズバ」には、400メートルハードルの第一人者、為末大さんが出演していた。的確なコメントは、スポーツ選手らしい反射神経のせいだろうか。高い知性を感じさせられる。

 慶応大学SFCでは、3時限の「政策協働論」の春学期最終授業。前週の37項目の質問にすべて答えた後は、学生6名が壇上に立って、参議院選挙での争点についての意見発表をしてもらった。いずれも、きちんとして発表ぶりであった。こんなことなら、もっと早い授業でも学生による発表の機会を持てばよかった。

 4時限の「地方分権と福祉政策」も春学期の最終授業。毎回、30人の履修学生で教室が一杯になる研究会であった。欠席が少ない。今日は、最終授業ということで、一人ひとりに発表してもらう予定だったが、19人で時間アップ。いずれも、この研究会の授業を受けて、たくさんのゲストスピーカーの話を聴いたことで、障害者問題への視点だけでなく、人生への態度までもが変わってしまったという趣旨の発表であった。来学期も同じような研究会にしていきたい。履修者はこれ以上増やせないが、なんとかなるだろう。


2007.7.2(月)

 睡眠十分、日程万全、体調快調、天候順調ということで、横浜の家からの20キロ走を敢行。「天候順調」とはいえども、気温が高い。降りそうで降らない天気のことをこう表現した。前日の17キロ走の余韻も少し残っているが、気にならない。みなとみらいを経由して山下公園を抜けてベイブリッジを目指す。ベイブリッジを渡る算段が見つからず、たもとで行き止まりになったので、そこから引き返した。このままだと18キロ走にしかならないので、白楽駅でやめずに、妙蓮寺駅近くまで追加往復2キロ走って、なんとか20キロ走をクリヤ。これだけの距離は、今年1月2日の塩釜神社往復34キロ走以来である。それなりの満足感とそれなりの疲労感あり。

 「日程万全」と書いたが、公式日程が何もない日である。ジーンズ姿で横浜駅のダイヤモンド地下街で買い物。有隣堂で浅田次郎の「中原の虹」全3巻を購入。同じ著者の「蒼穹の昴」、「珍妃の井戸」という中国歴史小説が面白かった。考えてみたら、浅田次郎の本は20冊近く読んでいる。「ファン」というほどではないのだが、「壬生義士伝」には感動したし、エッセイの「勇気凛凛ルリの色」では抱腹絶倒した。やはり「ファン」なのだろう。

 平日の昼というのに、地下街には人があふれている。物もあふれている。一体どんな人たちなんだろうと不思議である。そういえば、私もその「不思議な」一人であることに気がついた。平日に街をぶらぶらできることは、幸せといっていいのだろうが、なんとなくしっくりこないところもある。


2007.7.1(日)

 京都東急ホテルで目覚めた朝。京都で走ることを楽しみにしていたので、今朝の目覚めは早かった。堀川通りから5条に入って、きぬかけの道を目指す。西大路から妙心寺通りという初めての道を走ったら、道が曲がりくねって狭くなったので、不安を感じたが、構わず走り続けたら、仁和寺に出た。目指すきぬかけの道にたどりついた。嵯峨のほうまで走ろうと思ったが、今日の日程を考えると、ここらで戻らなければならない。50分地点で反転。復路は、きぬかけの道を立命館大学経由するコースに変更した。京都の道は、北を目指して走ると、復路は下り坂が続く。汗を大量にかいて、疲れ気味の復路には、この下り坂で救われる。今日の走りは、ざっと17キロ。

 帰りを急いだのは、8時45分にホテルを出て、京都女子大学付属小学校での講演に向わなければならないから。「ことばについて」ということで話して欲しいというご依頼である。こういった演目は、初めてである。講演の前に、授業参観にも参加。一年生と六年生の教室をのぞかせてもらった。のぞくだけでなく、10分間話せ、質問を受けろと言われてとまどってしまったが、なんとかこなした。それにしても、久しぶりの授業参観は面白かった。

 「アサノ教授のことば白書」というのが、今日の演題である。初めての演題であることと、聞かれているPTAの方々が、結構緊張気味だったこともあり、私としては少し不本意な講演になってしまったのが、心残りではあった。でも、とても暖かく迎えていただいて、大満足で京都を後にした。「許される嘘 許されない嘘」も100冊以上お買い求めいただいた。それも、これも、ありがとうございました。


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