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ジョギング日記  12月第3週分               

2006.12.16(土)

 朝、いまひとつ気力が充実しなかった。つまり、走るには至らなかったということ。こういう時に無理して走ると風邪引いたりすることがあった。そんな言い訳を自分にしながらの正当化。

  朝刊を見たら、スケートの結果では、浅田、安藤選手ともフリーの演技は不調で、2位と5位に沈んでしまった。日本のファンは、みんな両選手の活躍を期待していただろうが、そうはいかない。氷上で三回転半などという超難度の演技である。毎回成功することは不可能である。先月の高橋尚子選手がマラソンで優勝できなかったのも同じ。コンディションを毎回最高にもっていくことは至難の業であることを、応援する側も理解すべきだろう。

 夕方から「杜の都の政治スクール」が県民会館で。これだけが、今日の出番。講演中に外で歓声が上がった。定禅寺通りの光のページェントに集まった人たちが、光のウインクでけやき並木の電球が一斉に再点灯するのに上げた歓声であることに気がついた。講演している場内は、歓声というよりは、笑いのほうが多かった。

 終わって6時過ぎ。光のページェントに繰り出した人たちで、定禅寺通りがあふれている。小さな子どもが入った家族連れが、記念写真を撮っている。この子達も、私ぐらいの年齢になって、今晩のことを思い出すのだろう。心が温かくなる、平和な光景である。書いていて、文字通り「光景」であることに気がついた。


2006.12.15(金)

 久しぶりに仙台で走る。大橋を渡る直前に左折して、広瀬川沿いを走る。夜明け前後の弱い光の中で川の流れがぼんやり見える。こういうもやもや景色も捨て難い。評定川原橋、霊屋橋を渡り、東北大学片平キャンパス沿いを走り、五橋から戻ってくるコース。変則コースで6キロ。気持ちのいいランであった。

 宮城県社会福祉協議会で評議員会。その前後に何件か取材。夜は、久しぶりに夜の仙台の街に繰り出す。忘年会シーズンで、店も街も人がたくさん出ている。これで景気が戻ったと断言できればいいのだが、そういうものではないだろう。

 帰宅して、フィギュア・スケートのグランプリ・ファイナルなるものをテレビで見ていた。浅田真央、安藤美姫の両選手の出来が素晴らしかった。


2006.12.14(木)

 鳥取の朝は、日程的にもジョギングのチャンスだったが、シューズ一式も持ってきていない。雨でも降ってくれと願っていたのだが、暖かいジョギング日和になったのは皮肉。このペースでは、今月の走行距離も100キロに届かないことは確実だろう。

 鳥取県庁で片山義博知事と「地域リハビリテーション」誌での対談。話題は、障害者自立支援法、就労支援。論客の片山知事だけあって、福祉の話題であっても議論は明快、活発。対談が終わって雑談になったが、これがまた面白い。内容は書けない。

 鳥取市から倉吉市に移動して、倉吉市福祉大会での記念講演。主催者発表800人の聴衆の前で、結構リズムに乗って話すことができた。

 教育基本法改正、防衛庁の省昇格法案が成立の見込み。どちらも、そんなに急いでどこへ行くという感じがする法案である。タウンミーティングでの「やらせ」で内閣総理大臣が給料の3ヶ月返上という責任の取り方を示した。知事が県議会議員に金を配って、批判的な意見を押さえ込もうとした県のことが報道されていたが、これなどはもっと大掛かりな「やらせ」ではないだろうか。自由な議論を押さえ込んで、壮大なる茶番劇を展開しようというのだから。小さな嘘は見つかって、大きな嘘は見逃される典型ではないだろうか。


2006.12.13(水)

 SFCで授業を終えて、東京都特別区職員研修会での講演を一ツ橋の教育会館にて。500人の現役職員の反応は、なかなかいい。「権利ベース」で参加しているせいだろう。熱心な聞き手に促されながら、前座、質問タイムも入れると2時間15分のしゃべりであった。

 そのまま羽田空港に行って、鳥取へ。着いた時間が遅かったのと、羽田空港で一杯やってしまったので、せっかっくの鳥取の夜も、どこへもでかけずに寝てしまった。


2006.12.12(火)

 札幌の朝は−6℃。朝早く、札幌駅からJRで新千歳空港へ。高校生ぐらいの女の子が、この寒さの中で、素足を丸出しにしているのに驚く。寒くないのだろうか。たくましいというべきか、無神経というべきか。

 慶應大学SFCで授業の後、2008年の大学の入学案内パンフに載せる記事の取材。これを見て慶應大学を志望する高校生がいるかもしれない。だとすれば、真剣に対応しなければならないと自分に言い聞かせた。

 NHK教育テレビの「視点論点」で、「知事の権限」というタイトルで、最近の県知事逮捕に至る不祥事について語る機会を与えられた。この番組は、9分20秒間、カメラに向かって一人でしゃべらせてもらえる。考えてみれば、何とも貴重な機会である。三度目になるが、権利ベースで話をさせてもらった。一連の不祥事関連のテレビ出演も、今回で一応の区切りという気がする。


2006.12.11(月)

 TBSテレビの「朝ズバ」に臨時出演してから羽田空港へ。北海道社会福祉協議会などの主催によるシンポジウムで特別講演とコメンテーターを務める用向きで、札幌にでかけた。市内は根雪になっているし、気温も−3℃。しっかり冬の北海道をやっていた。

 シンポジウムでは、コーディネーターに北星大学名誉教授の忍博次氏、パネラーに元厚生省の芝田文男氏、道社会福祉協議会の白戸一秀氏などの旧知の方々。参加者の中には、私の北海道庁時代に障害福祉の仕事で一緒だった小山内美智子さん、小林義行さん、道庁民生部OBの河部氏などの顔があった。20年前の出来事が、ごく昨日のような気がしてくる。

 


2006.12.10(日)

 紀伊田辺で投宿したホテルを6:45に発して、6キロラン。2キロ走ったら、海辺に出た。漁港工事中で自然の美しさ満喫というわけにはいかなかったが、遠くに小島も見える景色は悪くない。

 昨日ご一緒だった和歌山県福祉事業団の日置さんの車で、日高町に移動。地元の太陽福祉会からの依頼で講演。司会をしていたのは、日置さんの奥方だった。聴衆は少なかったが、熱心な態度に後押しされて、なんとか話しを終えることができた。

 東京に戻って、日本テレビの「バンキシャ」に出演。石原東京都知事の海外出張の経費問題、四男の登用問題などが話題だった。

 


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