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ジョギング日記 8月第2週分               

2006.8.11(金)

 曇り勝ち、涼しい朝である。仙台では、七夕を過ぎたら秋風が吹くと言われている。梅雨が明けたと思ったら、すぐに七夕。つまり、夏らしい夏が来なかった。涼しいのは、ランナーにとっては歓迎。晩翆通りを北に向かって走っていたら、「浅野さん」という声が掛かった。すぐには気がつかなかったが、日経新聞の篠原仙台支局長である。気がつかなかったのは、ずいぶんとスリムになったから。SMCに入ったばかりの頃は、お腹ぷっくりの肥満体だったのが、見違えるほどである。今朝も、5時起きでSMCの6キロコースを走ってきたところという。

 今朝の走りは、墓参りを兼ねてである。北山の東晶寺に眠る父の墓に詣でる。片平の家からは丁度3キロである。お花の水を取り替えて、墓前に手を合わせる。お盆も、8月18日の命日も来られないので、今日しかなかった。

 今日も岐阜県庁裏金問題で取材。取材に答えているうちに思い出したのだが、11年前の宮城県での食糧費不適正支出問題の際に、どうして警察が動かないのだろうという疑問である。今となってみれば、なんの不思議もない。相手も組織を挙げて裏金づくりをしていたのだから、県庁の裏金づくりを摘発できる道理もなかったということである。

 夜の移動で、これはこまち号の座席で書いている。それにしても、なんでこんなに揺れるのだろう。座席も狭い。これではやて号のグリーン車と同じ料金を取るのは、理不尽ではないかと思う。お盆の時期で、列車が混みあっているのだから、こまち号しか取れないのだから仕方がないのだが、やっぱり納得できない。


2006.8.10(木)

 体重が増え気味である。お腹もぷっくりとなったようだ。そんな危機感にもせかされて、今朝は短い距離でも走らねばならないという気持ちになった。大橋、川内コースで、今朝は5キロとふだんより若干少なめで終えた。久しぶりの青空であるが、どうしようもなく暑くはない。毎年、この時期は、朝の時間でも暑さで辟易するような日があるのだが、仙台での走りではそれがない。

 午前中東北大学、午後から宮城県社会福祉協議会で執務。岐阜県庁裏金問題の取材が途中に入る。その意味では暑い夏である。


2006.8.8(火)

 岐阜県庁の裏金問題が、今頃、出てきている。「今頃」というのは、宮城県庁の場合は、平成7年に問題が噴出したことを受け止めて、全庁調査で実態を明らかにした。多額の裏金づくりが判明して、謝罪と関係者の処分をし、関わった金額を県に返済した。知事になりたての私にとっては、大きな試練であり、その試練をなんとか乗り越えたという自負もある。それから11年経っての岐阜県であるので、なんだか奇異な感じがするのは否定できない。

 この問題のほかに、長野県知事選挙、滋賀県知事選挙結果についてコメントを求められる機会が増えてきた。言いにくい部分もあるが、他人事ではないということから、なんらこの意見表明をすることは、義務かもしれないと思い始めている。


2006.8.7(月)

 昨日から、わが仙台では七夕祭りである。一日目の昨日は、例年以上の人出だったとか。七夕飾りがしてある商店街まで走っていくというコースも考えられたが、このところ暑い中での走りが続いたので、今朝は自粛した。

 その代わりということではないが、朝から田中康夫知事の長野県知事選挙での落選を報じる新聞、テレビに目を配っていた。朝日新聞には私のコメントが載っているということもある。フジテレビの「トクダネ」では、田中氏が生出演していた。「後援者が離れていったのは、見返りとか利権への期待が裏切られたからでしょう」といった答え方をしていたが、私はこういう言い方、こういう見方が敗因であったと思っている。決して政策が悪かったのではないし、県議会と対立するという手法のせいだけではない。長野県庁職員の心が離れてしまったというのも、知事が執行者であるということを考えれば、大きな要因であった。  


2006.8.6(日)

 博多駅筑紫口のホテル・クリオコート7時発で大濠公園を目指す。気温は既に30度を超えているだろう。中州、天神の繁華街も、日曜日の朝なので走るのに支障はない。大濠公園一周はせずに、そこで反転。10キロの汗だくの走りを終えた。

 東京に寄って、日本テレビ「バンキシャ」に出演。コメンテーターでご一緒のはずの河上和雄さんが、長野からの帰りに交通渋滞に巻き込まれて、番組終了直前にスタジオにたどり着いた。生番組だから、こんなこともある。一時、「河上さんが、事故で重態」という情報が流れたらしい。多分、冗談。

 夜、仙台に戻って、テレビをつけたら、なんと9時半段階で長野県知事選挙は村井候補の当選確実が既に出ていた。こんなに差がつくとは思っていなかった。村井候補は一旦政界を引退した69歳である。長野県民は大変むずかしい、究極の選択をしたということなのだろう。いろいろ思うところはあるが、ここでは書かない。


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