浅野史郎のWEBサイト『夢らいん』

ジョギング日記  6月第5週            

2006.6.30(金)

 今朝も走れなかった。今日で6月が終わるが、結局、今月の月間走行距離は81キロだった。2ヶ月連続の100キロ割れである。別に、「月に百キロ」という目標を掲げているわけではないが、何となくすっきりしない数字ではある。

 昼過ぎまで県社協で執務の後、東京へ。明日、フジテレビの「ワッツ・ニッポン」という番組に出演するが、その打ち合わせが17:30から。お台場には、「ゆりかもめ」で行くのだが、レインボウ・ブリッジを渡っていくこの無人交通システムも含め、未来都市の無機的空間への旅という気がしないでもない。


2006.6.29(木)

 美幌グランドホテルを7時20分発で、網走川を目指す。昨夜、美幌銀座あたりに出かけて、美幌の夜の雰囲気をリサーチした。その疲れがあったわけではないが、目が覚めたら6:56であった。「7時にね」と約束していた北川さんには少し待ってもらった。

 天気予報とは違って、太陽が降り注ぐ素晴らしい天気である。ジョガーにとっては、必ずしも素晴らしいものではない。天気予報を信じたせいもあって、日焼け止めクリームを持ってこなかった場合には、特にそうである。北海道の六月の朝。紫外線たっぷりの太陽光線をまともに受けての1時間6分。11キロ走は気持ちよかったが、日焼けのダメージを受けた顔は同じように感じたかどうか。

 網走管内社会福祉大会での記念講演は、13時から14時半まで。女満別空港発新千歳空港行きの飛行機は15:15発であるので、「14時半まで」というのは、延ばしようがない。普段の講演でも、ほぼ絶対といっていいほど、決められた時間は守る私であるが、今回はどうしても3分03秒オーバーしてしまったのは、飛行機の時間を考え合わせると、実に珍しいことであった。それだけ、ぜひ伝えたいことがあったと総括しておこう。  


2006.6.28(水)

 慶應大学SFCの一時限「地方分権と福祉政策」のゲストは、細川佳代子さん。今回に限り、スペシャル・オリンピックス神奈川でボランティアをしている神奈川大学の学生4人、事務局メンバー5人、一般の方10人にも教室を開放して聴いてもらった。細川さんは、スペシャル・オリンピックス日本の理事長を13年務めて、現在は名誉会長。学生にも「大いに期待して聴いてくれ」と前もって言っておいた。その期待以上の感動と共感を学生に与える講義であった。90分授業では、時間が足らない。もっとお話をして欲しかった。大げさに言えば、私の研究プロジェクトの11人の学生メンバーの人生を変えるきっかけになるような機会であったかもしれない。いつもながら、笑顔とパワーが全開の細川さんの話に、私も元気を頂戴した感じである。

 午後からは羽田空港から女満別空港に飛んだ。明日、網走支庁管内の美幌町で社会福祉大会があり、その記念講演を頼まれていた。第二の故郷の北海道からの頼みとあれば、他のところと違う。引き受けさせてもらった。梅雨がないはずの北海道だが、今日、明日の天気は思わしくないようである。これでは、明朝の走りはできなくなるのだろうか。


2006.6.27(火)

 8:15の新幹線で仙台から東京へ。この時間の出発だと、走る時間が捻出できない。今月の走行距離は、先月ほどではないが、相当落ち込むはずである。

 慶應大学SFCでの「政治参加論」の今学期の授業は、今日がラスト前。「障害福祉は政治そのもの」という内容で1時間講義して、その後は、先週に続いて横浜市議会議員にご登場いただいた。学生からのあらかじめの質問に答えていただくというもの。前回の杉山典子さんに加えて、同じネット横浜の米盛さん、自民会派の角田宏子さん、違う会派の議員も入ったので面白かった。


2006.6.26(月)

 朝から県社協で執務。その前に、愛宕橋方面へ4キロだけ走った。

 午後からは、仙台市内で更生保護法人東華会が運営する更生保護施設を視察。こういった種類の施設に行くのは、初めてである。刑を終えて仮出所した人たちを受け入れて、社会復帰の踊り場的な役割を果たす施設である。知的障害を持って罪を犯し、刑を終えても、社会復帰がうまくいかずに、再びみたび罪を犯してしまう人たちがいる。そういった人たちに対してどういった対策が必要か、わが宮城県社協も研究しているところである。問題解決は実にむずかしいが、問題を認識したことは、一つの前進につながる。

 夜は、久しぶり、「鳥よし」に短時間寄って帰宅。


2006.6.25(日)

 芦原温泉のある芦原町は、隣の金津町と合併してあわら市になったらしい。平仮名の市というのも、なんとなく違和感あり。そもそも温泉名は漢字である。その芦原温泉のホテルを宮城県社協の北川さんと一緒に6:30に発して、金津方面へ。17日(土)に秩父で走って以来となる。満を持して、8キロに止めておいた。気持ちのいい走りではあった。

 ホテル近くの藤野厳九郎記念館に寄り、三国港の博物館へ。藤野記念館は、東北大学に留学していた魯迅先生の恩師が福井の出身ということを昨夜思い出して、行くことにした。

 昼からは、今回の福井での主任務である記念講演。「障害福祉は特別なものにしてはならない」ということを、1時間40分、前座も含めると2時間話し続けた。

 小松空港から仙台へ。結構疲れた感がある。


以前のジョギング日記はこちらから



TOP][NEWS][日記][メルマガ][記事][連載][プロフィール][著作][夢ネットワーク][リンク

(c)浅野史郎・夢ネットワーク mailto:yumenet@asanoshiro.org