宮城県知事浅野史郎のWEBサイト『夢らいん』

ジョギング日記 12月第4週        

2004.12.25(土)

 6時32分発で愛子方面へ。足の具合など、身体の声を聞きながら、どこまで走るか決めるつもりで走り出した。身体の声で最初に聞こえてきたのは、寒さである。軍手をはめた両手が冷たい。身体が温まる前に、右足付け根の違和感が出てきた。ほとんど気にならないぐらいなので、そのまま走り続けて、結局、1時間7分50秒、つまり、6分10秒ペースでの11キロ地点まで行ってしまった。愛子駅を少し越えたあたり。復路になって、ペースを上げたら、あっという間に右足の違和感は消えてしまった。ペースを落としても、違和感は戻ってこない。速い走りをすることによって、足に「喝を入れる」状態になったようだ。理論的にはどうなっているかはわからないが、結果はそうなる。恐る恐る走るから痛くなる。思いきって走ると痛みが取れる場合もある。人生もそんなもんかなと思いながら、ゴール。スピードを上げたおかげで、復路は往路より6分13秒も早い。

 のんびり土曜日。メルマガだけ書いてしまえば、あとは自由時間。早速、寺島実郎著「脳力のレッスン」を読む。夕方は、冬休みで聡子が帰って来た。久し振りににぎやかな夕食となった。


2004.12.24(金)

 外が少し明るくなるのを待ってスタート。最低気温−1.7℃の中を、澱橋―仲の瀬橋―大橋コースをいつもと逆順に走る。ちょっと目先を変えると、走るのが楽しくなる。この冬一番の寒さ更新らしいが、そんな寒さは感じることなく、汗かきかき戻る。今日も快調。

 昨年7月26日の宮城県北部連続地震で被災した5町の視察に。被災から1年5ヶ月が過ぎて、生々しい傷跡は癒えたとしても、小野橋は使えないままだし、崖崩れの箇所の修復は済んでいない。仮設住宅に入居中の方も、まだ大勢いらっしゃる。爪痕は残っている。被災者の激励と、各町の職員に声掛けをすることも必要である。昨年の今頃もうかがったが、順調に復興が進んでいる。あと一息である。

 視察を終えて県庁へ。20日(月)以来の執務室である。机の上は、書類やら送られた書籍やらで一杯。著者から次々と送られてくる書籍は、なかなか読めないのだが、その中で、わが友寺島実郎さんから送られてきた「脳力のレッスン―正気の時代のために」(岩波書店)は、是非にも読みたい本である。

 机の上を片付けられないままに、仕事が続いてしまう。クリスマス・イブであるが、帰宅が遅くなってしまった。


2004.12.23(木)

 天皇誕生日で休日。最低気温マイナス0.4℃は、この冬一番の寒さ。それに恐れおののいたせいではないが、今朝の走りは6キロに止めた。復路は、1分全力、1分半流しの自己流スピード練習。速く走る時と、遅く走る時、使う筋肉が違うことを実感する。寒さ対策で、先日ライブドアの堀江社長にいただいた「フェニックス」のパーカーを着て走ったら、なかなか具合が良かった。

 岩隈投手が金銭トレードで楽天に入団することが決まった。昨日はプロ野球関係者へのご挨拶に回ったばかりであるので、タイミングがぴったりである。相当な戦力増になる。23歳という若さも魅力である。同年代の一場投手と競い合いながら、活躍して欲しい。


2004.12.22(水)

 東京泊まり。長い距離を走りたい思いを抑えて、皇居一周だけに止めた。寒くなったと言われても、東京は暖かい。ゆっくり走っても、汗がにじむ。キロ6分前後のペースで楽に走る。長い距離ではなくても、それなりに気分は爽快である。

 東京事務所にて、三木谷浩史さんと対談。読売新聞の県内版の元旦用とのこと。こういう機会に、三木谷さんの考えを聞くことができるのは、とても幸運である。いろいろなアイディアを持っていて、それが私にも大いに刺激になり参考になる。楽天イーグルスの来季の活躍という共通目標があるので、話がはずむし、一緒にやることが次々と出てくる。その意味で有意義であった。

 午後からは、新球団参入に関しての御礼と報告に、プロ野球オーナー会議の滝鼻卓雄議長、セントラル野球連盟の豊蔵一会長を訪問した。お二人から、楽天球団の宮城県参入を心から祝って下さり、これからのことについてのご示唆もいろいろ頂戴した。

 夜は、ラジオ3の番組を、生放送も含めて3本収録。楽しいひとときである。昨日が冬至。これからは、一日ごとに日が長くなる。そう思えば、来るべき本格的な寒さなど、何のことはない。


2004.12.21(火)

 仙台空港8時発伊丹行き利用のため、今朝の走りはなし。京都の立命館大学での「知事が語る地方の現場」という特別講義を行う。その前に、企業訪問ということで、門真市の松下電器産業を表敬訪問。

  特別講義は、司会が川勝平太さんで、古川佐賀県知事、木村和歌山県知事が一緒。三位一体改革から語り始めて、地方分権の神髄を語るというものだが、学生相手にわかりやすく話すのはむずかしい。両知事とも、その点で、大変に気を使いつつ議論を展開していた。私も負けずにわかりやすさを旨として、話したつもり。学生のほうも、極めて熱心に聴講してくれたので、こちらとしても、がんばる甲斐があるというもの。実質2時間10分。講義室の暑さのせいだけではなく、熱くなった。


2004.12.20(月)

 宵のうちの雨があがり、気温も高い朝。日の出は6時47分。曇っていることもあり、、走っている間は、かなりの暗さである。ということもあり、街灯がある道を選んでいるうちに、仙台駅方面へのコースとなった。片道18分30秒で戻ると、駅まで500メートルほど残る。つまり、仙台駅までは3.5キロの距離ということが確認できた。走り終わると、結構の発汗である。暖冬であることを身体で感じる。

 定例の月曜日程。庁議が終わったあと、記者会見までの時間は、説明日程でびっしり詰まってしまった。その定例記者会見は、みっちり1時間。こうなると、昼食の時間が限られる。夜の日程までの時間も、切れ目なく日程に追われた。

 その夜の日程は、東北大学病院支援ユニット「ささかま」チャリティ・コンサート。何が起こるのかわからないで、でかけて行った。「ささかま」は、一流の邦楽演奏家の集団。中心は、杜のみやこさん。もちろん芸名。東北大学病院の医師の奥様。ご主人の転勤で仙台に4年前に来てから、すっかり仙台が好きになったとのこと。この日、お琴、三味線伴奏で披露した自作自演は、「仙台大好き」と「牛タン音頭」。CD化もされている。こういう元気な人がいると、仙台はますます元気になっていく。


2004.12.19(日)

 7時集合のSMCへ。気温はかなり低いのだろうが、寒さは感じない。昨日の20キロ走の後なので、右足に違和感は覚える。いつものペースで6キロを、10人以上の集団で走る。みんなで走ることも楽しいものである。この寒さなのに、参加者は50人以上。この時期の走りが快適なことを知っているからだろう。

 午前中は、県庁講堂で「次世代育成支援タウン・ミーティング」に参加。私は、ほんのちょっとのコメントをする役割。むしろ、聞き役であって、大日向雅美先生の講演にいたく感動した。過ぎてしまった子育ての時期に対する、反省と悔恨の思いで、涙を誘われてしまった。行政の立場としても、得るところが大といった講演であった。他の参加者とともに、昼食までご一緒したら、大日向さんに「知事にこんなに長く居ていただいて・・・」と言われてしまった。いろいろ教えていただいて、こちらのほうこそ感謝したい場面ではある。

 夕方は、知事公館にて、ライブドアの堀江社長ほかのメンバーとの意見交換と懇親。この秋の「新球団参入問題」でのライブドアの貢献に対する感謝の気持ちも表わしたかった。IT分野の若くて元気溌剌たる経営者との話は、刺激的でとても面白い。


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