宮城県知事浅野史郎のWEBサイト『夢らいん』

ジョギング日記  12月第3週       

2004.12.18(土)

 久し振りに長い距離を走る。子ども病院方面に向けて、ゆっくりめのペースで走り出す。右足付け根の違和感が気になるが、なんとかもってくれますようにと念じながら、一歩一歩足を前に出す。最低気温が2℃ぐらい。丁度いい寒さ。足の違和感が痛みにまで達しないうちに、20キロ2時間走を終えた。復路のほうが3分以上速い。速く走ったほうが、足の痛みを感じない。足の調子は、身体全体のバランスが悪いからではないか。こうやってまとまった距離を走るのこそが、走る醍醐味であると実感する。

 週末は、例によって、原稿書き。1日遅れで昨日の日記を書き、「幹部会メモ」を終えたあと、「年金時代」の「新・言語学序説」第32回に「たとえ話について」を書く。今週のメルマガ第172号は、「国の行財政改革評価」について書いた。宮城県メールマガジン「メルマガ・みやぎ」の県幹部コラムの執筆順番が回ってきた。「テーマは自由」というのが一番困る。光のページェントについて書いた。22日締め切りということだが、他の執筆者の手前、これだけは守らないといけない。

 早めに原稿を終えたので、本を読む時間が取れた。熊谷達也さんの「荒蝦夷」を読んだ後に、「大型新人による戦慄のサスペンス」であるらしいジリアン・ホフマンの「報復」を読んでいるところ。

 夜は、「一八会」で「樽」へ。久し振りの参加となる。今晩の参加は、常連を中心に20名ほど。景気の悪さと自分の健康に関する話題が中心になるのは、いつものことである。


2004.12.17(金)

 朝、7時半からの勉強会が面白かった。(株)ティ・ディ・シーの赤羽亮哉社長がゲスト・スピーカー。鏡面磨き技術の話を聞いた。「ナノってなんナノ」と言っていた社員たちが、あっという間に「表面削り1ナノ以下」をほぼ達成し、「日本一」の技術水準へ。そこまでの過程が面白い。突破口を開いた社員は、高校中退、シンナー吸いたさに溶接工になったという茶髪のお兄ちゃんだったとのこと。赤羽社長自身も文科系。「教育って何?」、「人材って何?」といったことを改めて考えさせられる。勉強会メンバーの「理科系の」学者から、「そんなことは、科学的にあり得ない」という疑問が出された。「だって、実際にできてしまうんです」と社長が応じるやりとりも、実に興味深かった。

 午後からは、3時間ぶっ続けの政策・財政会議。長過ぎる会議はダメだと言われるが、内容によりけりだろう。今日の会議は、内容豊富だったと当事者としては総括するのだが。夜は、部長会の忘年会、そのあと、NHKにて市町村合併に関する生番組に出演した。


2004.12.16(木)

 朝、6時半、仙台中央卸売市場。恒例の年末激励である。いつもなら、寒さの中なのだが、今年は特に暖かい。ぴりりとした寒さのほうが、身が引き締まるのだがなどと思いながら、回っていた。

 県議会は、今日が最終日。決算認定があったり、額は少ないが補正予算案があったり、結構内容豊富な議会であったが、結果としては無事終了という感じである。

 それにしても、暖かい年の瀬である。異常なぐらいである。冬物が売れない、石油が売れない、市場では鍋物が出ないので野菜が売れないという話を聞いた。冬は寒く、夏は暑いのがいい。


2004.12.14(火)

 朝食会のため、今朝も走りはなし。いったん増えた体重が減らない。今週は、朝早い日程が毎日入っている。下手すると、全滅。つまり、走る日がゼロになる。

 午前中の日程を二つ終えて、東京へ。みやぎ夢大使を務めてもらっているイタリア在住の彫刻家、武藤順九氏の個展を見るために、銀座和光ギャラリーに。大理石をどうやって削ってこんな形にするのだろうか。そんな不思議な思いに駆られる作品が並んでいる。力作ぞろいである。ローマ法王に作品を献上したと聞く。

 昼食は、都道府県会館に向かう車の中で済ませて、全国知事会の「国の行財政改革評価研究会」に出席。座長は、田中康夫長野県知事。行政改革では各県のほうが先を行っているということを、きっちりと書き込んだ報告書は、自画自賛になるかもしれないが、なかなかの力作である。

 そのあとは、全国知事会。政府から「三位一体改革の全体像」が出されてから初めての知事会である。私からは、梶原拓会長への感謝とねぎらいの言葉を申し上げた。知事会メンバー全員の思いを代表して、といったつもりではあった。個人的には、大いに不満な「全体像」の内容ではあったが、それを乗り越えて進むしかない。

  梶原会長にとっては、「全体像」を受け入れるという表明は、苦渋の決断であっただろう。肉体的にも、精神的にも、どれほどつらかったことだろう。それだけに、感謝の念で一杯である。来年2月で岐阜県知事を退任すると同時に、知事会長も辞任となる。「遺言として・・・」のようなことをおっしゃっていたが、その思いはよくわかる。ともかく、「お疲れ様」、「ありがとうございました」というのみである。


2004.12.13(月)

12月13日(月)  朝7時からの文化放送「蟹瀬誠一のネクスト」に出演するために、東北放送に6:45までに入らなくてはならない。朝食も済ませてということになると、朝は5:25起き。走るのは無理。出るのも、聴くのも、そもそもラジオ大好き人間としては、楽しいひとときである。話題は、楽天参入、三位一体改革、地域振興など。

 あとは、月曜日の通常の日程である。県議会開会中で、幹部職員がそちらに出向いているので、説明日程が午前中は入らないので、その分は楽。定例記者会見は、遠田郡3町の合併に関して、涌谷町の住民投票の結果が合併反対多数となったことについての質問から始まった。他に、宮城産かきの「偽装」問題、三位一体改革など。

 夜は、連句の会「za うぬぼれ」の連句集出版記念パーティーが勾当台会館で。仙台で連句を再開して4年余。その間に詠んだものを、一冊の本にまとめた。関わった人のうちで30人ほど集まった。飲み食いをするだけでなく、3グループに分かれて、それぞれ10句の連句をあっという間に編んでしまった。「教養あふれる会合だな」という感想は、「うぬぼれ」ならではのものなのだろう。


2004.12.12(日)

 熊本の朝。昨夜は、早く寝るつもりが、テレビ朝日開局何周年記念のドラマスペシャル「にんげんだもの・相田みつを物語」を、結局、最後まで見ることになって、遅くなってしまった。相田みつをさんの詩については、いま一つピンとこない部分があったりするのだが、このドラマは良かった。主役の木梨憲武がいい。妻役の薬師丸ひろ子の演技が光る。

 ということで、今朝は6時半発。まだ真っ暗。仙台より30分近く日の出は遅いようだ。熊本城近くのホテルから、JRの上熊本駅を経て崇城大学前駅までの往復9キロ。以前に2度ほど走ったコースだが、信号がほとんどなく、アップダウンも少なくて走りやすい。何よりも、新鮮さがある。出張で走る楽しみは、新鮮さを感じるコースに巡り会うこと。

 この週末には、書くべき原稿が3本。時間がない。仕方なく、飛行機の中でも書いた。高度1万メートルの原稿である。なんとか、宿題は完遂でほっとしている。夕方は、楽天球団関係の会合と「光のページェント」の点灯式。久し振りに点灯ボタンを押す役をやらせてもらった。


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