宮城県知事浅野史郎のWEBサイト『夢らいん』

ジョギング日記  10月第4週       

2004.10.23(土)

 いつもより遅めの6時過ぎに起床。その時点で、長い距離を走るという目論見はあきらめた。しばらく走るうちに、太陽が顔をのぞかせて、青空も見える天気になった。なんとも絶好のジョギング日和である。広瀬川沿いコースを6キロ。一時期増水していた川も、ほぼ通常の流量に戻っている。

 午前中の行事は、魯迅先生留学百周年記念の碑前祭。「魯迅の碑」の前で、魯迅先生のお孫さん、藤野厳九郎先生のお孫さんもご列席での式典である。1904年9月からほぼ1年半、魯迅先生は東北医学専門学校に学んだ。その時の解剖学の先生が藤野先生。私の番の挨拶では、第二の魯迅先生、第二の藤野先生が現れることを望むといったことを申し上げた。

 午後からは、埼玉県での秋季国体へ。熊谷市の陸上競技場での開会式で、入場行進に参加した。久し振りの行進であったからなのだろう、上がってしまって、号令の合図は聴き逃す、演奏と足踏みが合わなくなるといった具合で、先頭を歩く団長としては、なんとも面目ない次第。

 夜の役員懇談会で、天皇陛下、皇后陛下の会場ご到着をお待ちしている間に、地震が2度会場を襲った。後で知ることになるのだが、震源地の新潟県では大変大きな被害を及ぼすほどの揺れであった。


2004.10.22(金)

 昨夜遅くの東京入り。皇居一周は少し飽きたので、今朝の走りは、神宮外苑経由明治神宮までの往復10キロコースにした。服装は、寒さ対策で長袖シャツと軍手を用意したが、長袖は途中でまくり上げ、軍手は汗ふき用になった。東京の10月末は暖かい。今野秘書とともに、銀杏並木が色づき始めた神宮外苑の景色を楽しみながらのランニングであった。

 それからあとは、仕事が続く。プロ野球新球団参入問題に関しての取材対応、社会保障審議会医療保険部会の審議、「東北・宮城県を本拠地とするプロ野球球団の実現に関する要望」をプロ野球オーナー会議議長、パシフィック野球連盟会長に手交。11月2日には、朗報を聞けることを期待しつつ、いろいろお話させていただいた。  


2004.10.21(木)

 今年10回目になる台風23号の本土上陸。朝までこの地も大雨であった。そのために、3日連続になる走らない日。ともあれ、今年の気象は異常である。台風の発生が多いのだから、その分、上陸するのも多くなるということなのだろう。

 日程表に並ぶ件数が20。今野秘書によれば、以前、22件という日があったらしいが、それにしてもスケジュールが立て込んでいる。スケジュールの合間に、「知事への手紙、知事さんあのね」の返事を書いたり、取材原稿の校正をしたり、それなりに時間を有効に使っている。   


2004.10.19(火)

 朝7時半からの勉強会なので、今朝の走りはなしにした。この勉強会から始まり、午前中は、次から次へと10件の日程が続いた。一つひとつをしっかりとこなして、昼から上京。

 今日の任務は、結構重い。三位一体改革に関する政府と地方団体との協議会に、梶原知事会会長の代理として出席するという任務を帯びてしまった。知事会事務局、地方六団体との打ち合わせを終えて、5時からの協議会に臨んだ。中川経済産業大臣、小池沖縄・北方問題担当大臣、島村農水大臣、尾辻厚生労働大臣のご発言に、地方側がコメントするという場であった。当方からどれだけコメントできるか、あまり期待していなかったのだが、言いたいことはすべて言えたような気がする。意見はすれ違いという感じではあったが、お互い本音をぶつけることができたという意味では、有意義であったと思う。


2004.10.18(月)

 広瀬川沿いコースを6キロ。長袖で走れば、このぐらいの気温では、なんということない。走り終わっても、汗が流れ落ちることがないというだけのこと。

 いつもの月曜日の如く、幹部会、庁議、定例記者会見。記者会見では、例によって、新球団の参入問題についての質問が多い。明るい話題ではあるので、結構なことではある。結構忙しく日程が立て込んでいる日で、数えたら、18件の行事予定が入っていた。

  トイレに行く時間をとるのもなかなか難しい過密スケジュールの中で、テレビ山梨の取材があった。これがすごい。「エルヴィス 命」ということを身体一杯で表現している堀内勢津子さんが甲府から同行。72歳という年齢を全く感じさせない、めちゃくちゃな元気さである。彼女とは、3年前の1月、東京九段会館でのエルヴィス生誕祭で知り合った。地元ではエルヴィス・プレスリーの熱狂的ファンとして大変有名な方。エルヴィス・ファン仲間として、地元テレビの番組での紹介とあいなったというわけ。私が何か言うと、堀内さんが「そうなの、そういうことなの」とフォローする。私の言葉に感激して涙ぐんでしまうことが何度かという、大変な状況での取材だった。感激した堀内さんを見て、私も感激という場面。

  夜は、「新球団に期待する」というテーマで、地元朝日新聞主催のディスカッションが国際センターであった。関心の高さを物語るように、900人の参加者で会場は満杯であった。第一部は、ライブドアの堀江社長、楽天のGMのキーナートさんが、個別インタヴューを受けるコーナー。どちらも、なかなかのキャラクターであることがわかる。わかりやすい話で、参考になった。その意味では、この時期としては、とてもいい機会だった。第二部は、朝日新聞の西村編集委員、元広島カープの衣笠さん、地元の竹内さん、それに私が語り合うセッション。司会の長田渚左さんの引き出し方が水際立っていたせいもあり、なかなか盛り上がったディスカッションになった。


2004.10.17(日)

 昨日に続いて素晴らしい天気の朝。最低気温6℃の中、久し振りにSMCで走った。天気はいいし、景色はいいし、仲間もいい。これで気持ちよく走れないはずがない。広瀬川の河原では、7時前なのに、もう芋煮会をやっているグループが何組か。芋煮会に絶好の日和ではある。

 アビリンピックの閉会式。昨日の競技会には2万人の見学者があったこと、27回目にして初めて、競技で百点満点が出たことを知って、主催者として大きな喜びであった。今日も最後まで支えてくれたスタッフ、ボランティアに感謝の言葉をかけて、会場を後にした。

 メルマガ第163号で「『特殊教育』の見直し」を執筆。一昨日、たまたまアビリンピックの特別講演で、「特殊教育の用語はおかしい」という話をしたら、昨日の新聞に「文部科学省で用語見直しの動き」という報道があった。来週末は埼玉県での国体参加のために、原稿執筆はできないので、「年金時代」の連載に「報道について」をばたばたと書き上げた。

 「グラスホッパー」(伊坂幸太郎)を読んだ。彼の作品としては、読んだのは4冊目だが、これが一番面白かった。


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