宮城県知事浅野史郎のWEBサイト『夢らいん』

ジョギング日記 8月第1週       

2004.8.7(土)

 富山の朝は、6時15分発。今野秘書と一緒に、富山のもう一つの混合型デイサービスの「にぎやか」を目指す。ホテルから走って17分で到着。阪井由佳子さんのご案内で、築1年の施設を見せてもらった。朝早いので、泊まりの利用者はまだ就寝中。富山産の木を使って建てられた、さっぱりとして夢のあるお家である。昨日の「このゆびとーまれ」もそうだが、運営する人たちの思いが施設の作り方に出ている感じ。こういう営みを通じて、世の中が変わっていくのだろう。今朝の走りは往復でも6キロ以内であるので、今野秘書もついて来れる範囲であった。二人一緒に、道を迷わずにホテルへ帰着。

 仙台に帰り来れば、福岡、富山に負けずに、結構な暑さである。それに人が街に一杯あふれている。そうか、昨日から仙台七夕だ。その仙台七夕記念で、「シローと夢トーク」は公開録音。勾当台市民広場で、県内、県外のお客さまを前にして、2回分の収録である。お客様の顔ぶれを見ると、どうもエルヴィス・プレスリーのファンでは必ずしもないような方が多いような気がする。構わず、「仙台はふるさと特集」と「七夕特集」として、それなりに工夫して選曲した番組をやらせてもらった。

 夜は、宮城球場で「プロ野球OB戦・花のオールスター」の開会式へ。往年の名選手がセリーグ、パリーグに分かれての試合である。先週に続いて、今日も始球式で投げたが、肩が痛いせいもあり、投球はアウトコースに遠くはずれてしまった。


2004.8.6(金)

 福岡での朝は、少し遅めのスタート。7時半ホテル発だから、日はすでに高く、気温も高い。その中を、今野秘書とともに大濠公園を目指して走り出した。明治通り沿いの中州、天神の繁華街は、既に通勤の人たちで混雑している。そこを抜けて、大濠公園の入り口あたりに来たところで今野秘書の姿は後方に消えた。真ん中に水を湛えた大濠公園は、いつ来ても心をなごませてくれる。復路はけやき通りを経由。今野秘書は、途中で道に迷ったらしく、相当遅れてホテルに帰着。

 空路、富山市へ。当地の障害者団体に招かれての講演。講演まで空き時間があったので、「富山方式」で有名な混合型デイサービスの「このゆびとまれ」を見学した。惣万佳代子さんのご案内で、高齢者、障害者、乳幼児が混在してなんともあったかい雰囲気の場所で、ゆったりした1時間を過ごした。講演のほうは夜6時から8時まで。「脱施設について」といった内容の話であるから、話し慣れてはいるのだが、持ち時間が長い。それでも、350人の方々が熱心に耳を傾けている姿に背中を押されながら、長丁場の講演を終えた。


2004.8.5(木)

 東京の朝は、早く目覚めたので、涼しいうちに走るべく両国コースへ。日差しは強くないし、風があるので、あまり暑さは感じない。北の丸公園、靖国神社の蝉時雨を耳に朝の都心を駆ける。神保町、小川町を経て両国橋で隅田川を渡り戻りの道へ。隅田川の景色は、わが広瀬川とはだいぶ風情が違う。12キロほどの行程。

 午前中、取材やら厚生労働省での会議やらをこなして羽田空港から福岡へ。宗像市のグローバル・アリーナでの高校生リーダー養成塾での講師を務める。マハティール前マレーシア首相、明石康元国連事務次長、宗教学者の山折哲雄氏それにマラソンの有森裕子さんなど、多彩な講師陣。高校生の身でこんな講義を受けられるとはうらやましい。私自身も講師の一人でありながら、そんなことを思う。それに、このグローバル・アリーナの環境が素晴らしい。


2004.8.4(水)

 昨日、今日と、走るのを自粛していた。体調が悪いわけではない。寝不足気味だったので、その日の執務中に睡魔に襲われてはならじという慮りから。

 政策・財政会議の2日目。いろいろあったが、最後は予定時間ぴったりに終わった。不思議な芸当と言えば言える。

 加古川市で、家族7人皆殺しという、なんとも血なまぐさい事件が発生した。事件は確かに大変なショックであるが、実際に何が起きたのか、どうしてこうなったのかを実物大で正確に把握することが先決である。その前に、思い込みや、短絡的な反応をすべきではない。それにしても、胸が悪くなるような事件ではある。


2004.8.3(火)

 暑い日が続いている。8月の夏本番なのだから、これが普通。日本列島の他の地域はもっともっと暑いらしいので、仙台の暑さは暑さのうちに入らない。屋根のあるところ冷房ありだから、外をふらふら歩くのでなければ、暑さは感じない。ということで、この暑さはどうということない。昨年の冷夏、冷害を思えば、ありがたいほどの暑さである。

 そんな中で、夏の政策・財政会議が今日と明日の2日間。議論に集中しているが、集中しているのがつらい瞬間もある。これではいけない。

 夜は、スポーツ観戦の時間。アジアカップ・サッカー、日本は準決勝の対バーレーン戦。一人退場で絶対不利な状況から逆転し、同点にされ、再逆転されたのをロスタイムに追いついて、延長戦で勝ち越し。日本チームのすごいがんばりに感激。同じ時間帯、わが阪神タイガースは、零点に抑えられた負けゲームを、最終回にひっくり返して広島に勝った。巨人はヤクルト相手に大勝したらしいが、気分は悪くない。明日は、私自身の勝負にがんばろうという気になって就寝する。


2004.8.1(日)

 朝から暑い。暑いわけだ、今日から8月。この暑さも、七夕を過ぎれば朝晩はぐっと涼しくなって、寂しさ募るのだから、せめてはこの時期の暑さを愛でるべきなのだろう。その暑さの中でSMCの走り。「こうやって走れるだけでも、とても幸せ」と言いつつ一緒に走るのは、大変な故障のあと、3ヶ月ぶりの復帰となる森由喜男さん。今でも、立っているのがつらいほどらしい。往年の名ランナーにしてこの述懐である。無事これ名馬。走る能力に関しては駄馬の私としては、せめて80歳まで、無事に走り続けたいと改めて心に誓う。

 仙台港での少年の船出発式を終えて、名取市の愛島球場へ。「宝くじスポーツフェア名取大会ドリームゲーム」の開会式。始球式で投げたのだが、これが見事に落第点。考えてみれば、まる3年ほど、ボールを握ったことがなかった。モノを投げたことがなかった。直前の「肩ならし」で、肩が痛くなってしまった。これではまともな球は投げられるはずがない。バッターに立った「鉄人」衣笠祥雄さんにぶつけなかっただけでも良しとしなければ。

 ほんもののプロ野球のほうは、阪神は宿敵巨人に負けて、3連戦を1勝2敗。ベガルタ仙台が鳥栖でのアウェイ戦に2対1で勝ったから、悔しさを相殺してくれた。


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