宮城県知事浅野史郎のWEBサイト『夢らいん』

ジョギング日記 7月第5週       

2004.7.31(土)

 7月最後の走りは、結構暑い中、10キロ。6分20秒ペースまで落として走った。これで、今月の月間走行距離は、191キロ。先月の183キロをさらに上回る結果になってしまった。ペースをぐっと落として走ることにより、走るのが楽になったということ、これが、これだけの走行距離になった要因である。

 宮城県警創設50周年記念式典が、警察本部庁舎前で開催された。炎天下である。参加した警察職員の中で二人ほど式典の最中に具合が悪くなったようだが、それも仕方がないというほどの暑さであった。一旦帰宅して原稿を一つ書き上げて、東北福祉大学ウェルコム21でのスローフード・ジャパン国内本部事務所開設祝賀会に出席。スローフード運動の中心が、ここ仙台に設けられることの意義は大きい。

 ラジオ3にて「シローと夢トーク」の収録2本を終えて、プロ野球ドリームゲーム歓迎レセプションへ。収録2本目の後半には、生島ヒロシさんが加わった。レセプションへは彼と一緒。金田正一さんが、相変らず元気一杯。72歳とは思えない。プロ野球界の再編の問題については、巨人がパリーグに一時期でも行くのがいいとおっしゃるが、私としては釈然としない。ともあれ、往年の名選手と親しく話ができることの幸せは、十分に味わうことができた。

 その巨人に阪神が辛勝。辛勝でも勝てばいいのです。サッカーでは日本代表がヨルダンにPK戦までもつれて辛勝。これまた辛勝でも結構。しかし、結構でないのは、中国重慶のスタジアムでの日本チームへのブーイング。スポーツを楽しむような雰囲気とは遠いのではないか。気にかかる。


2004.7.30(金)

 疲れ気味。本日の走りはなし。

 昨日の日記に、阪神タイガーズの不調について書いた。朝、起きてみたら、その阪神が中日相手に9対8というすごいスコアでサヨナラ勝ちをしたことを知った。まだまだ捨てたものではない。

 今日の仕事は、すべて知事室でのもの。本数という数え方も変だが、それでいくと15本ほどであった。夜は趣味の時間。久々の連句の会だった。しばらく句作りなどしていなかったので、そもそも、ことばが出てこない。呆然としているのもなんだから、数だけは出したが、捌の狩野康子先生に満足いただける句にはならなかった。

 アメリカの大統領選挙では、共和党政権から民主党政権に移る可能性が高まっている。わが日本の民主党は、あやかりたいのかもしれないが、そう簡単にはいかない。堂々と、政策レベルで戦ってもらいたいものである。日本も、アメリカも。プロ野球のほうでは、弱い阪神に逆戻りか。憎き巨人に大敗とは、実に情けない思い。


2004.7.29(木)

 台風の接近で、東京地方は大雨、大風の可能性があったのだが、実際は、穏やかな朝であった。ホテルの窓から眺めたら、道行く人は傘をさしていない。ということで、皇居一周にでかけた。ゆっくり走ったつもりだが、コース上百メートルごとに埋め込まれているパネルでチェックすると、すべてキロ6分以内での走りになっていた。湿度は高いが、直射日光の暑さはない。走りとしては、楽である。それでも、汗一杯で走り終えた。

 東京での仕事、午前の部は取材対応など。午後からは、地方財政自立改革(三位一体改革)一色。朝日新聞論説委員室で1時間半、21世紀臨調の市長、町長、知事たちの会議で2時間、知事会の三位一体改革研究会で2時間。しゃべりっぱなしの時間だったような気がする。意見交換の場面では、知力を総動員した。その意味では、充実した 東京滞在であった。

 阪神タイガースの戦績がよくない。去年と今年、たった1年でこんなにも結果が違う。勝っているから応援する、負けがこんだら応援しないというにわかファンではないのだが、やはり勝って欲しい。


2004.7.28(水)

 朝目覚めて、疲れがたまっている感じ。寝ている時に冷房をつけている時間帯があるので、ちょっとした風邪症状。よって、こういう時は、走らないというのが賢明。

 行事への参加が多い日である。こういう日は、体力と時間は使っても、高度な知的能力はあまり使っていないことになる。考えて見れば、知事の仕事は、結構こういう仕事で成り立っている。

 曽我ひとみさん一家は、この暑い夏を東京でどういった思いで過ごしているのだろう。ジェンキンスさんは、軍法会議にかけられる恐怖とどう闘っているのだろう。プロ野球は1リーグ制に向かうのだろうか。UJF銀行の三菱東京銀行との合併は、これで頓挫するのであろうか。自分の仕事はさておき、そんなことを思う夏の日々である。

  それにしても、「UJF銀行」という、国籍不明の名称は、一体誰が、どういう思いでつけたのだろうか。その名称に、どんな思い入れが込められ、利用者にどういうイメージを与えたいという願いがあったのだろうか。はなはだ理解に苦しむ。東京に向かう新幹線の中で、そんなことを思いながら、これを書いている。


2004.7.27(火)

 朝の勉強会が7時半からあるので、ふつうなら走らないのだが、いつもより早めに起きて、5キロちょっと走った。気温は高くないが、湿度が高い。汗をかきながらも、気持ちの言い走りではあった。

 一年に一度の「県庁参観デー」。午前中と午後、一回1時間ずつ、参観者10名のグループとの意見交換という場面があった。午前中は、留学生5名を含めて大学生相手。午後は、2名の大学生、大学院生のほかは高校生。こういった年代の人たちとの意見交換は、なかなかに難しい。それでも、精一杯話をさせてもらった。

 アテネオリンピック女子バレーの全日本メンバーに選ばれた大友愛選手が表敬に来られた。身長183センチはさすがに大きい。無欲で素直な感じで、肩に力が入っていないのがいい。こういう選手が、本番では活躍しそうな気がする。


2004.7.25(日)

 仙台にも高温多湿の本格的な夏がやってきた。そんなことを体感する今朝のSMCでの走りであった。通常の6キロコースプラス広瀬川沿いの新コースを5,6人で走ったが、汗でぐっしょり。発汗は1リットルだろう。

 その6キロコースにある国際センターで、摂食・嚥下障害リハビリテーション研修会があり、開会式で祝辞を述べる役割があった。医師、看護士、介護士、言語療法士、理学療法士、それに食品メーカーなどなど、1000人以上の方々が熱心に集まっている。受け入れ切れずにお断りしている状態。それだけ、関心が高い問題である。

  聞けば聞くほど、この問題はとても重要であることに気が付く。嚥下障害の75%は脳神経障害から来る。嚥下障害がある患者さんに、普通に食べさせたら、高い確率で誤嚥からくる肺炎に至る。それを避けようとして、早い時期に経管栄養に頼るようになれば、あっという間に寝たきりになる。だからこそ、嚥下障害に対応した食品、食事の正しい食べさせ方が必要となる。

 宮城県内には、そういう特殊食品を製造する会社がある。東北大学などでのリハビリテーション研究も進んでいる。この分野で、世界の最先端を切り開いていく役割も期待されているのではないか。 そのあとは、松島航空基地での第50回航空祭へ。昨年は、丁度宮城県北部連続地震が発生した日で、中止になった。来年は、矢本町、鳴瀬町が合併して東松島市になっているだろうから、矢本町で行われる最後の航空祭になる。暑い中に、数万人の方々が楽しんでいた。


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