宮城県知事浅野史郎のWEBサイト『夢らいん』

ジョギング日記  5月第1週&第2週     

2004.5.8(土)

 このところ2日、走るのを休んだ。昨日あたりは、走るつもりで起き出したのだが、なんとなく気持ちが前向きにならない。体調不良かといえば、それほどでもない。義務感で走るようになったらおしまいだな、という気持ちもあった。こういうことは、とても珍しいのだが、あれで走っていたら本当に体調不良になったかもしれない。いい判断だったと思っている。

 今朝は素晴らしい天気。2時間走をするには、ちょっと気力不足、体力不安。10キロに止めておいたが、これぐらいで丁度いい。ふだんはパルスが150/分ぐらいで走っているのだが、今朝は140/分台半ばで推移した。42キロ走以来、遅めのペースが身についてしまったのだろうか。

 昼からは、石巻市にてライオンズクラブの式典に出席。スペシャル・オリンピックス世界大会冬季長野大会を盛り上げるためのトーチランについて、祝辞の中で紹介させてもらった。宮城実行委員会の名誉顧問になっている関係もある。他のメンバーも、会場で広報宣伝に努めていた。宮城県内でのトーチランは、9月23日、仙台市勾当台公園から始まり、私も県庁メンバー20人ほどと一緒に500メートル走る予定だが、みんなの力で盛り上がってくれるといい。

 今夜の仙台放送の「キャッチ」はすごかった。なにしろ、タイトルが「報償費白黒つける時」である。県警の犯罪捜査報償費が裏金に回っているのではないかという「疑惑」に関して、「知事対県警本部長」という図式を強調して面白おかしくやるのかと思ったら、正面から切り込んでいた。ゲストの大谷昭弘さんの発言も含め、インパクトの極めて強い番組であった。

 夜は、スポーツ観戦三昧。阪神対中日戦、巨人対広島戦、そして女子バレーボールのオリンピック予選の日本対イタリア戦。テレビのチャンネルをあちこち回しながら、応援していた。結果は、万歳が2、残念が1であった。バレーのイタリア戦はフルセットでの勝利、阪神の対中日戦はゼロ・ゼロの9回裏、四番金本のサヨナラホームランと、はらはらドキドキの末の万歳であった。


2004.5.7(金)

 今日あたりまでは、連休モードが続いている感じ。だからかどうか知らないが、午前中は、日程の入り具合がいつもよりゆったりだった。その間に、いろいろたまった雑務をこなすことができた。

 昼ごろ、福田官房長官辞任のニュースが飛び込んできた。自身の国民年金保険料未納にけじめをつけたということらしい。潔い、素早い、賢いといった言葉が浮かんできたが、同時に、良くも悪くも、国民年金保険料未納問題が政治的にもてあそばれているなという感じもしてきた。例によって、「大合唱」が聞こえてくる。年金改革法案の審議が重要な時期を迎えているというタイミングもあるし、「江角事件」、社会保険庁問題といった出来事の連続から、国民一般の関心が非常に高まっていたという事情もある。

 私自身はどうだろうか。調べてもらうまでもなかったが、未納期間は1ヶ月たりともなかった。私の場合、平成5年11月1日に厚生省を辞職して、その月の21日に宮城県知事就任という極めて特異なケースであったから、そもそも「空白期間」の生じようがない。そうでもなかったら、私の場合だって、数ヶ月の未納ということがなかったかどうか。知事選出馬などという、てんやわんやの時期である。厚生省年金局に4年在籍していた私でさえ、そんな心配があるのだから、ましていわんやという気がしないでもない。


2004.5.5(水)

 連休最後の日の走りは、いつもの48号線の8キロコース。連休5日間で69`走ったことになる。今日のコースも、うぐいすの鳴き声を聴きながらの快適な走りだった。お金や手間をかけずに、充実した連休にすること十分可能なのである。

 毎年恒例になっている「たけのこ料理を食べる会」で、名取市の郷内さん宅へ。そのあと、県民会館での劇団四季「キャッツ」千秋楽の公演を見にいった。昨年12月19日から始まった公演も、今日が146回目。14万9千人、平均98%の入りであったので、前回の「オペラ座の怪人」に続いて興行的にも大成功。最終公演が終わってからのスタンディング・オベーションは10回以上続いた。途中で数えるのをやめてしまうほど、いつまでも鳴り止まなかった。私も拍手をしっぱなし。その後、俳優さんも交えての打ち上げ会があって、私も主催者としてご挨拶をさせていただいた。「メモリー」を歌うグリザベラ役の重水さんの歌唱力がすごい。聞いたら、彼女は劇団四季に加入したばかりで、この3月にこの役で本格デビューということで、仙台公演は忘れられないものになったとのこと。

 ベガルタ仙台の対山形戦は、0対0の引き分け。負けないだけよかったという内容だったらしい。阪神タイガースは、広島相手にサヨナラ負け。そうそういいことだけは、続かない。スポーツの結果も、それなりの連休であった。


2004.5.4(火)

 天気予報では、全国的に雨ということだったが、仙台地方に関しては、予報ははずれたようだ。目覚めてみたら、筋肉の痛みはないし、疲労感も特にない。前回42キロ走った時の日記を調べてみたら、翌日はSMCに出ているので、きっちり9キロは走ったことになる。ということで、今朝は4キロを軽く走った。22分40秒が標準で、前回は20分台で走ったところを24分04秒にて。自分でも驚くほどの回復力である。

 休みが続いて、休み疲れの感じもある。あまりに時間があり過ぎて、何をしているのかわからん状態。3日遅れになる今週のメルマガでは、「ゴールデン・ウイーク」というタイトルで、そんなことを書いた。内容的には、支離滅裂になってしまった気がする。これも連休のなせる業。

 阪神は対広島カープに14対1で大勝。単独1位を守った。今年の戦力では、いずれ首位は明け渡すだろうが、しばらくはいい夢を見せてもらう。


2004.5.3(月)

 連休中に長い距離を走ってみたいということを、昨日のSMCで菅原久吉さんに言ったところ、早速今日実現することになった。2002年の10月、翌月のフルマラソン挑戦の準備として走ったが、今日もそれと同じコースを走る。メンバーもその時の菅原さん、森由喜男さんに元秘書課の山内さんが加わる。広瀬川、名取川の川沿いから貞山堀サイクリングコースに入って、深沼海水浴場まで。往復で丁度フルマラソンの距離ぐらいになる。朝6時20分我が家前を出発。素晴らしい景色、理想的な天気で、ルンルン気分で走った往路に比べ、復路は難行苦行。5キロごとにストレッチを兼ねた休憩を入れなければ、とても走り通せない。四人とも疲労困憊でゴールしたが、完走の達成感は大きい。お金のかからない連休の有意義な過ごし方のモデルようなものだが、これができる中年男性はそうそういるものではない。

 憲法記念日である。新聞、テレビでは憲法問題についての特集が組まれているが、国民的な議論が盛り上がることは結構なこと。国のかたちをどうしようかという議論であるから、議論は十分に、結論は慎重に。そんな形が望まれる。


2004.5.2(日)

 朝は、うぐいすの声とともに起床。ホーホケキョと聞こえるが、これは子どものころからの刷り込みの所産である。アメリカ人の耳にはどう聞こえるか、イラク人の耳にはどうか。そんなこともちょっぴり考えながら起きだした。

 SMCへ。連休中だから参加者がやや少なめだが、それでも30人以上。短パン姿での走りやすさもあり、結構いいスピードで走ったが、疲れは特にない。走りながら目に映る緑が多くなっている。もともと美しいコースであるが、五月の空の下、美しい景色を見ながら走ることの幸せを体感しながらの6キロコースである。別に、どこかに遠出するだけが連休の過ごし方ではない。無料でこれだけ楽しめる。

 原稿を1本書いて、今日のノルマは終了。ベガルタ仙台は、湘南ベルマーレ相手に2対0で完勝。ボール回しも確実、戦う姿勢もできていた。安心して見ていられる戦いぶりにやっとなった。初めての完封、初めての連勝。これで勢いに乗るだろう。

 しばらく読めないでいた「コールド・マウンテン」上下を読了。映画化もされている「愛の物語」との触れ込みだったが、内容はもっと深い。読んでいてぐいぐい引き込まれるような小説ではないが、とても変わった風味と語り口が新鮮。チャールズ・フレイジャーという作家は、なかなか力量がある。


2004.5.1(土)

 風薫る五月になった。連休はどこも行くところがないので、せめては長い距離を走ろうかと思った。身体的に、どこか疲れが残っているような気がしたので、今日のところは6キロランで止めておいた。上り坂コースだったこともあり、発汗は結構な量であった。やはり春である。

 公務としては、第75回メーデー宮城県大会。最近では、四月中にメーデーをやることもあったが、今回は伝統に戻って今日になった。今回は錦町公園が会場で、やや狭いこともあり、参加者がびっしりという感じに見えた。

 昼の試合で阪神が早々と勝ってしまったので、夜は読書などで過ごした。ごくごく穏やかな連休初日である。


以前のジョギング日記はこちらから



TOP][NEWS][日記][メルマガ][記事][連載][プロフィール][著作][夢ネットワーク][リンク

(c)浅野史郎・夢ネットワーク mailto:yumenet@asanoshiro.org