宮城県知事浅野史郎のWEBサイト『夢らいん』

2004.3.6（土）

　昨夜遅かったのと、いささかのアルコール摂取の残りがあったこともあり、土曜日の朝であるにもかかわらず、７時過ぎまで寝ていてしまった。いささかの罪の意識を感じつつ新聞を取りに外へ出たら、細かい雪が降り積んでいた。これでは、どっちみち走れなかった。そう自分に言い聞かせつつ、罪の意識を振り払うのである。これもランナー気質。

　全国各地の警察での不祥事が、この時期に集中して報道されている。私の第二の故郷である北海道においては、道警の捜査報償費不正流用疑惑について、連日道議会で質疑が行われている。地元の北海道新聞の報道が先行していたが、最近では全国紙も追っている。今朝の朝日新聞、読売新聞の全国版では、かなりの紙面を割いて全国の警察不祥事についての記事を載せていた。静岡県警でのカラ出張問題は、特に、画期的な出来事であろう。警察自身が不正支出として認めざるを得ない状況に追い込まれたのは、情報公開によって事実が明るみに出たから。ここでも、情報公開の意義が象徴的に現れている。

　日本フィランソロピー協会主催のシンポジウムが、東京赤坂の日本財団ビルで開催された。私の出番は、「働くことで地域生活が見える〜自主事業の社会的な意味〜」という座談会。お相手の松永正昭さん、北岡賢剛さんは、旧知の仲間であり、コーディネーターの高橋陽子日本フィランソロピー協会理事長も長年のつきあいである。「みやぎ知的障害者施設解体宣言」についても紹介せよということだったので、障害者の授産施設、小規模作業所といった地域で障害者への支援をしている全国からの参加者に直接お話しするいい機会となった。

　朝の最低気温がマイナス３．６℃。３月になってから、急に寒さが募ってきた。ということもあって、今朝も走りはなし。

　県議会は、予算特別委員会の２日目。私が答弁に立つ場面は、一応、今日でおしまいである。夕方５時過ぎに最後の質問者の質疑が終わって、さすがにほっとした。その後すぐに、職員組合の「三者共闘会議」の幹部との話し合い。当方から呼びかけての開催となった。緊急経済産業再生戦略の財源の一部として、職員の給料を３．２％削減して生み出したものを充てるという提案に対して、組合側からの同意が得られないままに関係条例案と予算案を提出という状況になっている。私から、改めて提案への理解と協力を得たいというお願いをさせてもらったが、組合側からは、条例案を取り下げて交渉を再開するのでなければ納得できないということであった。

　サッカーのオリンピック予選、対UAE戦をテレビ観戦。遅い時間だったので、途中で眠ってしまったが、奇妙にも２回のゴールシーンだけは、しっかり見た（ような気がする）。

　３月３日のひな祭り。だからということでもないが、今朝の走りは３キロ。結構寒い朝であり、風も強かったのだが、３キロだと寒さを感じる前に走り終わってしまう。２日休んだ後の走り。それなりに満足して終わる。

　県議会は、一般質問の最終日。１７人の議員の方々の質問にお答えしたことになる。明日からは、予算特別委員会での質疑。

　夜は、「女たちのサクセス・ストーリー」と題したパネル・ディスカッションに出た。「彼女が輝いている理由」というのが副題である・私も会員になっている「わんからっとＬ」の８周年記念特集。宮城県の女性経営者の方々によるパネル・ディスカッションである。それもとても面白かったが、そのあとの懇親会も楽しかった。やはり、女性が元気でなければ、地域も元気にならない。そんなことを思い起こさせてくれる機会ではあった。

　このところ毎日、「気力充実せず」ということで、走るのを休んでいる。気力というよりも、身体が走ることを欲していないという状態。こういう時は、無理して走ってはならないということを経験で知っているので、あえて無理をしない。

　弥生３月になって、寒さがぶり返したようである。そのことも、走らない一つの理由ではあるのだが。気候のほうだって、そうそうカレンダーどおりにしてたまるかと思っているのだろうか。

　昨夜のＮＨＫ教育テレビの福祉の時間で、知的障害者施設解体に関しての解説番組をやっていた。長野県で実践している福岡寿さんと富山県の障害者の母親が出演していたが、どちらもとても話が簡潔かつ的確で、聞き易かった。障害者問題についてあまり知らない人が見ても、わかりやすかったはずである。私もインタヴューを受けていたが、出番はほんの２，３分。内容はさることながら、顔の染みがとても目に付いた。最近テレビに登場すると、いつもこうである。実物よりも、テレビに映った顔のほうが染みが目立つのはどうしてだろう。

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