宮城県知事浅野史郎のWEBサイト『夢らいん』

ジョギング日記 9月第3週    

2003.9.20(土)

 曇り空の東京で一走り。神宮外苑コースを選んだ。絵画館前では、いつものように大勢の人たちがラジオ体操をしている。外苑コースを走っている人も、今日は数多く見かけた。5日ぶりの走りなので、軽く6キロ。この程度でも、スタミナが心配になるほど。明日も雨模様である。なかなか連続して走るペースに乗ることができない。

 仙台に戻ってからは、日本計画行政学会で「地方分権で始まる日本の再生―高コスト社会からの転換」というタイトルで講演。タイトルは長いが、話は短く37分。私の次に講演する神野直彦東大教授が聞いているので、ちょっと話しにくかった。

 その後は、東北学院大学経済学部の「地域産業政策講座」ということで、「みやぎの産業振興」の講義。こちらのほうは、1時間半。対象は、大学の3,4年生であるが、それ以外の人たちも聴講していたようである。時間が余ったら困るなという感じで始めたら、最後のほうは時間が足らなくなった。昼の時間には、ラジオ番組2本分の収録があったので、今日は声を出しっぱなしということになる。

 自民党総裁選挙で、小泉首相が当選。前回の「小泉勝利」は、今シーズンの阪神タイガースのセ・リーグ優勝と似ていて、驚きと圧倒的な熱狂をもって迎えられた。今回の「小泉勝利」は、来年も阪神が優勝したらこういう感じになるのかなというほど、熱狂という点では何分の一である。少なくとも、「18年待った」とか、「驚き」という要素はなくなっている。前回の参議院議員選挙は、「小泉勝利」の熱狂をそのまま持ち越した勢いでの勝利だとしたら、来るべき衆議院議員選挙においては、その熱狂は期待できない。この違いを認識していないと、「あれっ」という結果になるのではないか。


2003.9.19(金)

 年中行事である人間ドックの受診日である。実は、先月に受診するはずが、夏風邪でキャンセルしてしまった。受診日にジョギングは避けたほうがいい。ある年、受診の朝にジョギングしたせいか、検査数値がかなり変調を来したことがあった。だから、今日も、走りはなし。これで4日連続である。

 人間ドックは、2時間ほどで終わった。身長・体重の計測が超音波で自動化されていたのに驚く。その結果、身長がこの1年で1.5cmも伸びていたのに、もっと驚く。胃の検査で飲まされるバリウムの味が良くなったのに喜ぶ。半分ぐらい飲んだところで、「終了」の声がかかったことに、もっと喜ぶ。

 午後からは上京して、農林水産省、総務省に赴いて、異常気象による農作物被害に関して、県議会の渡辺議長と一緒に要望活動を行った。両省とも、大臣にお会いすることができたのは幸運であった。22日には、大臣、副大臣、政務官ががらっと変わる可能性もあるだけに、大事なタイミングであった。


2003.9.18(木)

 朝早くの朝食会があったので、走れない。風邪気味は、ほぼ治ったが、大事をとってということもある。

 こども病院の利用者のための宿泊施設である、ドナルド・マクドナルド・ハウスの竣工式があった。デン・フジタ財団が建設資金を出し、年間3500万円の運営費も支出してくれる。仙台・ハウスと呼ばれるこの種の宿泊施設は、東京都世田谷区の成育医療センターに関連してのものに続いて、日本では第2号である。世界では、第231号とのこと。本当にありがたいことである。1泊1人1000円で利用できるので、遠方からの利用者、お見舞のご家族にとっては、とても助かる。既にボランティアの人たちが215人登録して活動を始めている。宮城県のボランティア活動の歴史にとっても、画期的なことである。

 夕方、来年4月から始まるNHKの朝の連続小説、「天花」のヒロイン、藤澤恵麻さんが知事室に表敬訪問。20歳。ドラマ出演は初めてということだが、天性のものがあるのだろう。セリフの読み方も素晴らしく、2000人を越える応募者から選ばれた。完璧に近い整った容姿ともども、茶の間の話題をさらうことだろう。お米と赤ちゃんがテーマと、一緒に来られた作者の竹山洋さんが説明された。舞台は仙台と吉祥寺である。宮城県のお米をこんな形でアピールできるのは、冷害による被害が心配される時期であるだけに、なおのこと幸運である。


2003.9.16(火)

 今朝は走らなかった。理由はいくつかある。既に、4日連続で走っているので、疲れがたまっている。夜中に変な咳をした。風邪気味かもしれない。昨夜は、阪神タイガースの優勝決定を報ずるテレビを遅くまで見ていて、睡眠不足。せっかくいい天気で、朝早い日程も入っていないという好条件だったが、仕方がない。

 定例記者会見は、最近には珍しく、30分ほどで終わった。阪神優勝についての質問を期待していたのだが、最後のほうでやっと出た。石原東京都知事の「暴言」についての質問は、当然あると思っていたのだが、空振り。記者会見での質問は、こちらの期待とは一致しないものである。

 夕方から上京して、取材を受けた後、霞ヶ関勉強会へ。後者のスピーカーは、野村克也氏。ノンプロのシダックスを率いて、今年の都市対抗野球で準優勝に導いた監督というよりは、昨日の今日であるから、阪神タイガースの前監督と紹介すべきだろう。

  無名選手から南海ホークスの4番バッター、本塁打王、プレイング・マネージャーへと変身していく出世物語もとても興味深かったが、霞ヶ関の住人としては、監督業としての人心把握、組織運営などについての話を面白がっていた様子。

 明日から、県議会が始まるので、最終の新幹線で仙台に戻らなければならなかった。まだまだ、野村監督を囲んでの話は尽きなかったが、心を残しながら帰途についた。


2003.9.15(月)

 敬老の日。私の母親は83歳、妻の母は80歳でいずれも元気。ありがたいことである。

 朝、軽く6キロ走った。これで4日連続。4日連続は3ヶ月ぶりである。敬老の日だから、自分も元気元気老人を目指すということで走ったわけではない。このところの走りで、足の筋肉に張りが出てきたが、走り続けると、それが自然に解消する。今日休むと、また、一から出直しになってしまうからである。

 毎年、この日には、百歳到達者のところにお祝いにでかけているが、今年は、気仙沼市の吉田勝男さん。明治36年生まれ。お会いしてみると、お肌もつやつやしていて、とてもお元気そうである。長生きするだけでなく、こういうふうに元気に年をとりたいと思う。私もあやかりたいものである。

 今日の敬老の日には決めて欲しいと思っていたのが、阪神タイガースの18年ぶりのリーグ優勝。2時からの試合で、まず阪神が広島相手に逆転勝利。2時間後に始まった横浜ベイスターズ対ヤクルト・スワローズ戦では、ヤクルトが敗戦。かくして、時間差はあったが、阪神の優勝が決まった。明日発信のメルマガは、「18年ぶりの阪神優勝」という予定原稿をほぼ書き上げていたので、それが没になってはまずいと思いながら、心を込めて応援したおかげである。ありがとう、横浜ベイスターズ、今シーズンは、最初から最後まで、本当にお世話になりました。


2003.9.14(日)

 爽やかな青空の下、SMCで60人の仲間と一緒の走り。その中には、今日初参加の桔梗さんがいる。先日、三浦雄一郎さんとの早朝ジョギングの時に来ていたので、SMCにお誘いしてみたのである。幸町のご自宅から6キロを走ってきたと言う。

 11時40分に勾当台公園に行ってみた。昨日、「エルドラド」のメンバーからメールが入っていて、定禅寺通りジャズ・フェスティバルで一緒に歌わないかというお誘いだった。エルドラドはエルヴィスそっくりの伊藤さんがリードボーカルを務めるロックグループで、以前に「シローと夢トーク」にもご出演いただいたり、同じエルヴィス・ファンとして、私とは縁がある。一昨年のジャズフェスでも「競演」した仲である。

 第27会場に着いたら、丁度、「テディ・ベア」の演奏中で、途中から私も飛び入りしてしまった。観客が200人以上いて、とてもとても恥ずかしかったが、伊藤さんがメインで、私は添え物、しかも、お祭りということでやらせていただいた。エルドラドの皆さん、ひどい歌で混乱させて済みませんでした。

 わが阪神タイガースは、対中日ドラゴンズ戦。今日も熱心にテレビ観戦だったが、いいところがまるでなしで完敗。この連休中に優勝を決めてもらわないと、私としてはとても困る。明日は、甲子園。どうしても優勝を決めて欲しい。


以前のジョギング日記はこちらから



TOP][NEWS][日記][メルマガ][記事][連載][プロフィール][著作][夢ネットワーク][リンク

(c)浅野史郎・夢ネットワーク mailto:yumenet@asanoshiro.org