宮城県知事浅野史郎のWEBサイト『夢らいん』

ジョギング日記 7月第2週     

2003.7.12(土)

 朝のランニングは、実は、前夜寝る時から始まっている。「明朝は、これぐらい走ってみよう、だから、何時半には起きる」というもくろみを、漠然とではあっても心に描いて寝に就く。そういう思いなしに就寝した翌朝は、気力が充実せず、ぱっと起きられないということがある。それが今朝であった。

 土曜日である。日程上、走る時間は十分にとれる、天気は上々。長い距離を走るのに、絶好の条件が揃っていたのだが、グズグズしていた。結局は、走らず。先週に続いての「走らず」だったので、罪の意識まではいかないが、「もったいない」という気になる。その辺のことを、ちょっと「分析」してみただけのこと。実のところは、昨日、一昨日の走りの疲れが残っていたというのが、「自粛」の原因である。

 夜は、先週同様、テレビ桟敷でのスポーツ観戦である。ベガルタ仙台は、ただいま一位のジェフ市原との一戦。先週の負け方から見ても、厳しい戦いになるだろうと予想していた。案の定。前半で4点も取られてしまい、一体この試合、何点取られるのだろうかということが心配になる展開であった。結局、1対5で負け。別のチャンネルでは、巨人・阪神戦の中継をやっていたので、幕間にちょっとのぞいたら、こちらは、14対0で阪神の大量リード。ベガルタ仙台と同じような状況に置かれている巨人ファンの心境が、よくわかる。


2003.7.11(金)

 朝、目覚めたら、外は曇り空。その下を走り出して30分したら、お天道様が出てきて、かなり暑さを感じた。本格的な夏到来の気配。霞ヶ関の省庁回りをしているうちに天気が変わって、またまたの雨模様。梅雨が明けるには、もう少し間があったということである。

 ということで、今朝の走りは皇居一周27分15秒の1キロ5分27秒ペース。暑さの中では、この程度のペースでも、楽ではない。汗を一杯かいた。

 毎年この時期の省庁回りは、来年度予算に向けての提言・要望。こういう機会に、政府高官といろいろ話をすることに意義があると思っている。片山総務大臣、鴻池防災担当大臣にお会いできたのは幸運であった。総務省の林省吾自治財政局長、国土交通省の洞駿航空局長、農林水産省の石原葵林野庁長官ともじっくり話をすることができた。いずれも大学の同級生である。

 各省の階段を登ったり降りたり。朝のうちに7キロ走っている身なので、運動としてはもういらないという思いではある。そんなこんなで、2日間の永田町、霞ヶ関回りを終えて仙台に戻ってきた。


2003.7.10(木)

 今朝の新聞は、長崎での4歳児殺害事件で、12歳の中学1年生が殺害事実を認めたという記事で一杯だった。テレビの報道は、昨夜から続いている。驚くと同時に、やりきれない気持ちになる。これから、いろいろ事実が出てくると思うが、軽軽に判断をするには重過ぎる事件であると思う。12歳の少年が抱えていた深い闇はなんだったのか。そんなことにも、思いが及ぶ。

 そんなやるせない朝ではあったが、小雨模様の東京の空の下を15キロ走ってしまった。日誌を見たら、二桁の距離を走ったのは、5月17日以来だから、ほぼ2ヶ月ぶり。天気は悪かったが、それなりに充実感一杯の走りであった。

 走った後は、これまた久しぶりに寺島実郎氏と朝食をともにした。会わない間にたまっていた話をお互いにぶつけ合うので、次から次へと話題が転じる。いつもながらに、楽しい思いをしながら、しっかり知的刺激を受ける。

 東京での用向きは、まずは、全国知事会の社会文教委員会に出席。今回も、私が委員長を拝命することになった。国への提言事項のとりまとめと、教育の地方分権について、各委員フリートーキング。

 午後からは、宮城県選出の国会議員の方々に、来年度予算の政府要望についてのご説明。中心になるのは、大規模地震に対応した特別対策のお願いである。


2003.7.9(水)

 梅雨寒である。昨日の最高気温が16度というのは、この時期としてはかなり異常な低温だろう。ランナーにとっては、この涼しさは歓迎ではある。今朝は、6キロ比較的快調に走ることができた。

 第297回県議会は、今日が最終日。会期は比較的短かったのだが、中身は結構濃いものがあった。何よりも、副知事人事案件が否決になったこと。残念な結果ではあったが、自分としては正々堂々と言うべきことを言いながら提案させてもらった上での議会の判断であるので、心残りはない。それにしても、この日記でも「正々堂々と」という表現を、この件に関しては随分使ったような気がする。

 通常は月曜日にある記者会見が、議会日程の都合上、今日あった。経済産業再生戦略、宮城大学看護学部長選任問題などの質疑があったが、結局は、副知事人事案件に戻ってしまう。田島氏の処遇をどうするのかということが、質問の中心であったが、「まったく白紙」ということを繰り返すことになった。事実、白紙なのだから、そう答えるしかない。これから、いろいろ考えを巡らせながら、決めるべきことだろう。

 夕方は、故日野市朗衆議院議員の弔問に石巻にでかけた。日野先生には、私の選挙でも応援をいただいたり、いろいろな場面でご教示をいただいたり、本当にお世話になった。その御礼を言う機会もないままに、突然にお亡くなりになってしまった。ご家族の落胆はいかばかりかと思いながら、最後まで国会活動を続けながら、日本の行く末を憂いていらした生き方に、感銘を覚える。ご冥福をお祈りするばかりである。


2003.7.8(火)

 朝は、ひと仕事をしてから、泉区の産業経済研究所で建設中の研究施設を視察。ここで、次世代型大型テレビの開発研究が行われる。東北大学の大見先生指導の下に、見事なまでに考え抜かれた研究設備が展開されようとしている。半分しかわからないなりに、知的刺激を受けた。

 その大見先生と、久しぶりに会食。お会いするたびに、新しい技術の開発研究とは、こういうふうにして発展していくのかということを教えられて、感動に近い思いをさせられる。宮城県のみならず、日本が技術大国として生き延びていくために、今、何をなすべきかを、心の底から考え抜いて行動している大見先生の話は痛快である。それと同時に、国を憂えて行動する国士の姿を見てしまう。そんなむずかしい話ばかりではなく、楽しい時間を過ごした。


2003.7.7(月)

 七夕ということだが、月遅れの七夕祭をする仙台の人間にとっては、あまりピンとこない。朝、雨降りでなかったので、5キロ走った。気温はあまり高くないのに、走った後は、汗がポトポトと落ちる。これで本格的な暑さになったらどうなるのだろう。

 今日も一日、忙しい日程に埋もれていた。やるべきことは多い。時間は限られているが、大事な時期である。精一杯がんばらねばならない。

 夜は、ラジオ3で2回分の収録をした。今月は、なんやかんやでスタジオ入りはできないので、収録を貯めておかなければならない。梅雨の終わり頃に特有の現象で、相当な雨降りになっている。これが明ければ、本格的な暑さがやってくるのだろう。


2003.7.6(日)

 久しぶりにSMCへ。走るのも5日ぶりぐらいである。少しゆっくり目に走ったので、どこにも支障は出ないで済んだ。

 久しぶりに、何も行事が入らない一日。「シローと夢トーク」に出演してもらった、ばんばひろふみさん、昨日出演いただいた三崎滋子さんに送るテープを編集したり、ゆっくり新聞を読んだり、原稿を書いたり。本屋に行く機会がこのところなかったので、読みたい本が手元にないのが残念だが、それはそれとして、そんなこんなでゆったりと時間を過ごした。こういう一日も貴重である。

 夜は、スポーツ観戦の時間。わがベガルタ仙台は、FC東京相手に0対2で負け。テレビ中継で見ていたが、どうも勝てる気がしない。これで6連敗。どこかで反転の契機をつかまないと、本当に困ったことになる。

 わが阪神は今日もヤクルト相手に完勝。これで6連勝。そんなに勝たなくてもいいのに、勝ってしまう。チーム打率が3割なんて信じられますか。


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