宮城県知事浅野史郎のWEBサイト『夢らいん』

ジョギング日記 5月第4週    

2003.5.24(土)

 久し振りに走ってみた。土曜日恒例の挑戦である、2時間走は及びもつかない。まずは、3キロから。走ってみたら、どこも痛くない、つらくない、疲れない。合格。明日からは、ふつうどおり走ることにする。

 午後からは、石巻のサン・ファン・ミュージアムにでかけた。支倉常長が乗って、400年前に太平洋を渡ったサン・ファン・バウティスタ号を復元して10周年になる。それを祝う会である。400年前に船で太平洋を渡ることは、今で言えば宇宙船に乗るようなものだろう。その勇気と、知恵に感服する。サン・ファン・バウティスタ号の、出帆直後にキリスト教禁制になり、支倉常長は、歴史の流れに翻弄される形になってしまった。その数奇な運命に思いを致して、改めてサンファン・バウティスタ号を仰ぎ見る。

 石巻への行き帰りが、結構な渋滞。特に帰りは、利府あたりで、宮城スタジアムでの、ベガルタ仙台対鹿島アントラーズ戦の終了後の渋滞に巻き込まれたしまった。戦力が落ちている中での、強敵との対戦。勝ち目は薄かったのだが、案の定という結果になってしまった。0対2。もう余裕はなくなった。

 夜、阪神の対ヤクルト戦は負け試合。こちらは、ここら一休みと言えるだけの余裕がある。週末には、結構やることがある。そんな「宿題」をやり残して、今夜は早めに店じまい。


2003.5.23(金)

 今朝も、気力、体力の充実を感じられなかったので、走るのは自粛した。無理してはいけない。でも、走らないと、逆に気力が充実しないような気はする。

 今日も、築館、気仙沼両地方県事務所に出向いて、「再生戦略」の説明。これで、県内7ヶ所の地方県事務所を全部回ったことになる。気仙沼から戻って、説明を受ける事項がだいぶたまっていたのを、全部処理した。元気をつけるために、外で食事をしようかと思ったが、それだとかえって疲れが増すかもしれないと思い直して、本日も早めに帰宅することにした。

 「経済産業再生戦略」については、激励のEメールや、お手紙を頂戴している。そんなことで、勇気付けられる思いがする。ありがたいことである。


2003.5.22(木)

 今朝も、勉強会のため、走ること叶わず。「再生戦略」の説明に、石巻、迫の各地方県事務所に赴く。久し振りに、車の中で昼食を摂るということになった。午後からは、市長村長会議。県内の69の市町村長さんがたが集まっての、年に1回の会議である。そのあとの懇親会も含め、いい意見交換ができた。

 夜は、早めに帰宅して、わが阪神タイガースの試合を衛星放送で応援。45試合目で、21回目の逆転勝利をおさめた。気分よし。これで明日もがんばれる。


2003.5.21(水)

 朝は、勉強会があり、走る時間が取れない。毎度ながら,体重増が心配。なんのことはない、走ることを前提にして、食べ過ぎ、飲み過ぎの結果である。適度の運動、適正な飲食、これが健康体重の維持につながる。

 「緊急経済産業再生戦略」の説明のために、仙台地方県事務所と大河原地方県事務所に赴いた。その合間に、「みやぎの道づくりを考える」フォーラムにパネラーとして参加。コーディネーターは、宮崎緑さんだった。道づくりの議論の中で、突然、「県職員給与の5%削減をするということですが・・・」と振られたのには、いささかとまどってしまった。

 県議会では、総務企画委員会などで、「再生戦略」についての質疑が行われたようで、出席できなかった私としても、その模様が気になるところ。基本的には、方向性は支持されているものと思いたいが、結局は、これから具体的などのように有効な戦略プランを描けるか、実行していけるかにかかっているということであろう。そのことを、強く意識している。

 いろいろあって、帰宅して、わが阪神タイガースが今日も負けなかったことに勇気をもらいながら、一日を終える。万年Bクラスのチームが、これほどまでに変身を遂げることができることについては、阪神ファンならずしても、勇気を得るのではないだろうか。ましてや、50年近く阪神ファンを続けている私においてをや。


2003.5.20(火)

 昨夜は、東京泊。朝は、いつもどおり皇居一周。このコースには、100メートルごとに、47都道府県のシンボルの花を紹介するタイルが埋めこまれている。これを利用して、1キロごとのラップを取りながら走った。5分20秒台と5分30秒台。毎朝、1キロ5分40秒で換算しながら走っているのだが、今朝の結果を見ると、大体そんなところで正しいのかなという感じである。暑くなく、寒くなく、いい季節での走りだった。

 朝は、再開第4回目になる「霞ヶ関勉強会」を都道府県会館会議室にて開催。今朝のゲストは、わが友寺島実郎氏。いつもながらの寺島節に、知的な興奮を感じながらの時間であった。今回も出席率は極めて高い。20人ほどのメンバー、ほとんど出席。同じく知的刺激を受けながら、聞き入っている様子が伝わってくる。主宰する私としては、なんとなく誇らしい感じである。

 そのあと、厚生労働省での社会保障審議会に出席。いつもながら、活発な意見交換である。もちろん、私もしっかり発言させてもらった。そんなこんなをこなしつつ、東京での執務を終えて仙台に帰ってきた。阪神タイガースが、今日も堂々の逆転勝ちで、今晩も枕を高くして寝られる。


2003.5.19(月)

 今日の定例記者会見は、1時間30分に及んだ。記憶する限り、これだけ長い時間の定例会見は、めったにない。特に質問が集中したテーマは、県の歳出構造改革について。予算と組織定員に関して、部局長の裁量の範囲を大幅に広げるという、「組織内分権」というべきものだが、記者諸兄の興味を喚起したようである。その他としては、加美町長、徳島県知事の選挙結果への感想、木村青森県知事の辞任について、SARS対策などなど。トピックが重なったということもあったようだ。

 夕方は、古川地方県事務所に赴いて、今回の「緊急経済産業再生戦略」を学校関係と知事部局の職員と、2回にわたって説明をした。再生戦略の考え方についての説明もあるが、職員の給料を5%削減するという、大変な提案をしていることへの理解を求めるという意味もある。私から説明するだけで、職員側からの質問を受ける場面はなかったので、反応については、わからない。ともあれ、誠心誠意話をして、県庁組織一丸となって、未曾有の経済難局を乗り越えるしかないと思い定めている。


2003.5.18(日)

 6時半からSMCに。この時間が明るいのは当然のこと。昨日、4時半に起きたが、世の中はもう立派に明るい。この感じだと、2時間のデイライト・セイビングは可能である。サマー・タイムと言ってもいいが、つまり、夏のあいだだけ、時計を2時間遅らせて、デイライト(日の光)を節約する。朝の4時、5時は十分明るいのに、世の中の大半が眠りをむさぼっているのは、もったいない。夜が9時まで明るければ、お父さんは仕事が終わっても、お子さんと日の光の中で一緒に遊べる。消費拡大の効果もあるはず。朝の光の中を走りながら、そんなことを考えていた。

 お昼頃から、行事が3件。大郷町での行事では、毎日新聞の岸井成格さんにお会いした。宮城県の経済産業再生戦略に注目しているとのこと。議論の輪が広がっていくことも、この際、必要なことではないかと思っている。決して、宮城県だけの問題ではない。地域経済の衰退を食い止めるために、今、何をなすべきかが問われているのは、どこの地域でも同じことであろう。

 行事で移動中の車中で、ベガルタ仙台の「劇的な」逆転負けの実況中継を聞いた。なんとも、後味の悪い、次のゲームにも影響を引きずりかねない負け方であった。次の試合に出場停止を食う選手が少なくないことも、大打撃。

 夜は、その気持を挽回するためにも、阪神タイガースには、ぜひとも勝ってもらいたいと、祈るような気持でテレビの前に陣取った。こちらは、巨人相手に、見事な逆転勝ち。昨年も、春先はベガルタ仙台、阪神ともに快調で、そのあとベガルタのほうは失速したが、今年はベガルタはともかく、阪神はますます快調である。これで、気分はまあまあで寝られる。  


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