宮城県知事浅野史郎のWEBサイト『夢らいん』

ジョギング日記 9月第4週&第5週 

2002.9.30(月)

 朝、走る気はなかったのだが、昨日の高橋尚子選手のベルリンマラソンでの快勝を見たからには、走らないわけにはいかない。「ゼロよりましの」3Kだけ走った。それなりに満足。9月の月間走行距離は、これで162K。200Kいきたかったのだが、いろいろあってそこまで到達しなかった。

 県議会は、予算特別委員会。朝10時から、夕方5時過ぎまで。一問一答方式なので、質疑に臨場感と緊張感があっていい。代表質問が2日間で6人、一般質問が4日間で18人。そして今日の予算特別委員会。結構長く感じたが、今日で、私の出番の議会は一段落である。それなりにほっとする。


2002.9.29(日)

 天気予報が見事にはずれて、今朝は素晴らしい青空の好天気。雲の形が秋になっている。SMCで、3Kプラス6Kの計9Kを気持ちよく走った。久し振りに汗だくになるほど、気温が高かった。

 そのあとは、シンポジウムのはしご。地域サテライト・ケアに関するシンポは、高齢者福祉、そのあとのノーマリゼーションに関するシンポは、障害者福祉がそれぞれメインテーマである。どちらの場面でも、パネラーを務めたが、今や、直接的な実践から遠ざかってしまった自分自身を見出して、少し寂しい気持ちに襲われた。

 明日の県議会予算特別委員会の答弁打ち合わせを終えて帰宅したら、なんとかベルリンマラソンの生中継に間に合った。高橋尚子選手が、どんな走りをするか、心配半分、期待半分で見ていた。見事優勝。タイムも2時間21分台であるから、大したものである。「Qちゃんはすごい」と改めて感嘆の声を上げてしまった。


2002.9.28(土)

 今朝は、久し振りに2時間走をするつもりだったのだが、外はかなりの雨降りで断念。先週の土曜日も、雨で走れなかった。外が雨だと、「今日は走らないという大義名分が立った」ということで、朝寝を楽しむこともあるのだが、今朝は違う。本心で残念だった。今週は、日曜日から金曜日まで一日も休まず走っていたので、「パーフェクト」が達成できたのに、という悔しさもある。

 何を隠そう、今日は、私達夫婦の銀婚式である。昭和52年の今日が結婚式だったから、25周年ということになる。特に式はしないが、前回の選挙のポスターを撮ってくれた千坂さんのスタジオに行って、記念写真を撮ってもらった。夜は、市内某料理屋でお食事。

 いい気持ちで帰宅したら、わがベガルタ仙台は、柏レイソルズ戦に0対1で負け。その最後の場面をテレビで確認してしまった。まあ、世の中、いいこともあればその逆もある。


2002.9.25(水)

 日記をまたしばらく休んでしまった。その間、「判で押したような」とは言わないが、ほぼ同じような生活を送っていたような気がする。

 青空の下、30分ほど走って、いい汗をかく。出勤して、県議会の質疑に臨む。質問に立つ議員は、午前中二人、午後から三人。答弁で声を出しっ放しなのだが、喉は疲れない。その代わりに、肩が凝る。加齢のしかるしむところなのか、それとも、肩に力が入り過ぎているからなのか。多分両方だろう。

 翌日の答弁打ち合わせを済ませて、夕食は我が家で。普通は、ほとんど家で夕食を摂らないが、この時期だけは、特別である。この間は、ノー・アルコール・デイが続く。こういう生活だと、極めて健康的なのであるが、いずれ終わりが来る。

 こうやって、今日の一日も暮れていった。秋分の日を過ぎて、これからは、どんどん日が短くなるばかりである。走るのには、快適であるが、なんとなく寂しさも感じる。それにしても、生きていて良かったと思えるような、素晴らしい天気の日が続く。


2002.9.22(日)

 日記を2日休んでしまった。いろいろなことがあったような気がしたが、忘れてしまったことも多い。印象に残っていることのみ。

 金曜日は、東北大学の大見先生とお食事の機会を持つことができた。広く浅くにあらず、広く深く道を究めると、いろいろなことが魔法のようにできてしまうということを教えられる。ネットワークと言うか、つなぎと言うか、これとあれとをつなげばすごいアイディアが生まれるということをガイドする人として、大見先生の右に出る学者はいない。酒を飲みながらの話であるが、今回もまことに示唆に富む話をうかがうことができた。

 土曜日は、楽しませてもらった。ベガルタ仙台の快勝を、目の前で見るという幸せである。清水エスパルスを迎えて、とても勝てないとあきらめムードで観戦に行ったのだが、3対1と堂々の勝ちっぷり。点差だけではない。はつらつとした動きで相手を圧倒している。この調子では、まだまだ勝ち続けるだろう。

 そして、今日の日曜日は、「とっておきの音楽祭」。昨年に続いて第二回になる。定禅寺通りと勾当台公園を使って、150グループほどが演奏に参加した。障害を持った人たちが主役の音楽祭である。「みんなちがって、みんないい」を地でいくイベントとして、第二回にして、すでに仙台の町に定着したようだ。

 私も、午後から出かけていって、あちこちのグループの演奏に耳を傾けた。いくつかのパフォーマンスでは、飛び入りの司会をさせてもらったり、それなりの参加の意識を持つことができた。

 圧巻は、勾当台市民広場での、6時からのフィナーレ。天気予報では、ざんざん降りも覚悟しなければならなかったのだが、時折雨がぱらつく程度。これが、そもそも奇跡である。大会運営そのものが、既にして奇跡。演奏は、「障害を克服して・・・」という次元を超えているものもあって、それも奇跡。参加している人たちが、みんな楽しくて仕方がないという様子が見て取れる。

 仙台の人たちは、祭り好きなのだと実感する。祭りの運営も上手だ。定禅寺通りジャズフェスティバル、光のページェントと、新しい祭りが次々と定着しつつある。運営する人の熱意と、それに応える市民と。今回の「とっておきの音楽祭」にも、その関係がうまく回っていることの実例を見た気がする。


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