宮城県知事浅野史郎のWEBサイト『夢らいん』

ジョギング日記 4月第3週
2002.4.20(土)

 「くやしいな」と言いながら起き出した。昨夜の巨人戦でわが阪神が負けたことが、一夜明けてもくやしかった。たった1点しか取られなかった井川を敗戦投手にして、野手の面々恥ずかしくないのか。私でさえそう思うのだから、星野仙一監督は今頃どれだけお怒りなんだろうかとふと思い、そう思ったら、くやしさが急に薄れてきた。

 そんな思いで起きて、今朝も軽く6K走った。がんばって走ると、太もも裏の筋肉にピピピと来そうで恐い。明日は、恐る恐るという走りになるだろう。そばで妻が「ハーフマラソンでなく、10キロにしておいたら・・・」と助言してくれるが、10キロも20キロも、ダメな時は同じだという思いがある。だから、明日のつばきマラソンにはハーフマラソンを走る。目標は、例年なら「分のところ年齢以内」なので、今年のタイムは1時間54分なのだが、それは到底無理。今回は、完走が目標。そういえば、「16キロ地点で1時間半」という関門があったことを思い出した。このクリヤはむずかしいかも。

 夜は、例年どおり、気仙沼の「磯村旅館」にて、つばきマラソン出場選手仲間との「前夜祭」。SMC仲間の小泉さん、菅原元秘書、前秘書課の山内、佐々木両名。そして、初出場の渋谷秘書。森由喜男コーチは、身内のご不幸で今回は欠場。今回はコーチなしで走らなくてはならない。今回は、妻も応援で同行している。


2002.4.19(金)

 今朝も軽く6K。このところ、4日連続で6Kを走っている。気のせいか、走った後、足に張りを感じる。ただし、痛みまではいかない。明後日のつばきマラソンは、なんとかスタートラインには立てそうである。

 朝、九時半から、「みやぎ百年ビジョン」の策定について、臨時の記者会見をした。臨時会見というとおおごとのようだが、日程の関係で今日発表することになったものである。錚々たる方々に助言者になっていただいた。ありがたいことである。今年度中に報告書をまとめる。短期勝負で、なんとかいいものをまとめたいものである。

 午後から、読売テレビの取材で、有事法制について。なかなかむずかしいトピックである。地方自治体としても、住民の生命と財産を守るための準備は、平時からしっかりやっておくべきことを強調しておいた。

 夜は、阪神巨人戦を熱心に応援したが、井川の熱投空しく、0対1で負けた。これで、わが阪神タイガースは、引き分けをはさんで3連敗。だんだん、いつものパターンになりつつある。ここまで楽しませてくれたことに感謝しつつ、今シーズンは真面目に応援しようと思う。


2002.4.18(木)

 予定では、少し暇があるかなという日程だったが、今日もなんやかんやで結構忙しい一日だった。

  有事立法の問題がにわかに関心を集めてきた。地方自治体としても、この問題にどう対処するのかが問われている。いろいろ情報を集めたり、自分なりに分析してみたり。国家安全保障という、極めて重要な問題であるのにもかかわらず、ここまで立法措置が遅れてしまったということがある。そして、今国会でも、「刺しつ、刺されつ」、「首取りものがたり」の世界で、国会が本来の機能を果していないという状態が続いた。ここにきての、国会への唐突な法案提出という感がある。

  午後からは、環境生活部長、保健福祉部長、土木部長との意見交換、そのあとの政策調整監との定例の打ち合わせが続いた。これだけ続くと、さすがに疲れる。部長との意見交換は、年度始めの大事な機会であるので、手を抜くわけにはいかない。

 夜は、保健医療福祉分野の勉強会に出席した。県庁内の有志による会で、とても真剣に意見交換がなされている。なにはともあれ、たまにこういう会に出ることは、意義がある。大いに刺激になった。

  ジョギング日記のほうも一言。昨日は、一泊した本吉町の大谷海岸のあたりを渋谷秘書とともに、6K。そして、今朝は、いつものコースを軽く6K。長い距離を走っていないこともあり、今のところ足の状態は安定している。  


2002.4.17(水)

 林野火災防除訓練が、今年は本吉町で行なわれた。全国各地で同様の訓練が行なわれているが、宮城県の特色としては、実際に火をつけて本番さながらの訓練をすることだろう。

 天気予報では、雨降りであったが、実際には暑さを感じるほどの上天気であった。訓練の実施場所までは車で入ることはできないので、参加者は歩いて登るしかない。気温が高い中で、私も含めて参加者は、汗をかきながらの現地入りであった。

 31種目にのぼる訓練をやり遂げて、今回の訓練は赫赫たる成果を上げて終えることができた。山形県、岩手県のヘリコプターにも参加いただいた。いつもどおり、自衛隊の強力な援助にも助けられた。こういう訓練を通して、山火事から県土を守っていくことができるものと思う。

 夜は、ラジオ3の「シローと夢トーク」の生放送と収録。それが終わってからの「鳥よし」でのいこいのひととき。いつもながらの水曜日の過ごし方であった。


2002.4.16(火)

 明日の林野火災訓練に出席のため、今日は本吉町泊まりである。波の音が聞こえる海遊館の一室でこの日記を書いている。ここには、平成9年の今頃に、「ふるさと懇談会―知事さんあのね」の機会に一泊した。あの時は、翌朝、町の野球少年の子ども達と一緒に走ったことを思い出した。

 午後、病院局合同会議。県立の3病院、がんセンター、名取病院、瀬峰病院の院長、事務長たちが集まっている。私の役割は、冒頭に病院経営についての基本的な事項について思うところを述べるということ。なぜ、民間でなくて、県立で病院経営をするのかを十分に意識して、他の病院のモデルになるような立派な経営をしてもらいたい。そんなことを率直に申し上げた。身内に甘いかもしれないが、県立病院は、よくがんばっていると思う。さらに向上を目指してがんばってもらいたい。

 朝の走りは、まだ不安を抱えながら、慎重に6K。特に不具合は生じていない。この調子でいって欲しいと、自分の足に言い聞かせている。


2002.4.15(月)

 昨夜は、チャンネルを回しているうちにみつけた有線放送のチャンネルで、「小説吉田学校」の映画を見始めたらやめられず、ついつい就寝が遅くなってしまった。森繁久弥演じる吉田茂がなんとも上手で、感心した。河野一郎、佐藤栄作、池田勇人、田中角栄、緒方竹虎、三木武吉などなど実在の政治家が、役者を得て生き生きと演じられている。戦後の日本政治史をこういう形で見るのは、とても興味深い。

 ということで、寝不足につき、今朝は走らなかった。昨日、一昨日の走りで、少し筋肉の張りが感じられたので、この休養は正解かもしれない。つばきマラソンまで6日。

 午後からは、「地域からIT戦略を考える会」が宮城大学のキャンパスを使って開催された。今回が第2回。第1回は、昨年11月に岡山県にて。文字どおりの趣旨の会で、9人の知事で構成している。単なる情報交換だけでは意味がないという、岐阜県の梶原知事の主張もあり、今回の会議では、メンバー県で連携して実現すべきことについて、開催県である本県が連絡役を引き受けて、継続的に検討していこうということになった。検討項目は、シリコンバレーの一流企業との連携、教育に関するコンテンツの共同開発、IT経済特別区の設置についての方策などなどである。

 特に動員はかけなかったのに、500人近い参加者が集まり、10以上の関連企業の出展があったり、結構盛り上がった会であったと思う。次回は、今秋、福岡県にて。今から楽しみである。


2002.4.14(日)

 とうとう負けた。ベガルタ仙台が浦和レッズ相手の試合で、今季初黒星。宮城スタジアムに38、000人の観衆を集めての大試合だった。ワールドカップのシミュレーションという意味もあって、警備や交通アクセスなど、本番を想定しての体制で臨んだ。こちらのほうは、おおむね順調だったのだが、肝心の試合は負けという結果だった。

 それにしても、いい試合ではあった。JAWOCの遠藤事務総長にも観戦してもらったが、ベガルタ仙台の充実ぶりに驚いていた様子である。これで5勝1敗。1回負けてくやしがるほどのチームになったことを、むしろ慶賀すべきなのだろう。

 私のほうの戦いは、今朝が第2次試験。つまり、走り過ぎからきた足の不具合が、どの程度回復しているのかの確認作業である。今朝のSMCで、いつもどおりのコースを少しだけ控え目のペースで走った。岡本幸治さんと菅原元秘書がずっと伴走してくれた。両人も心配の様子だったが、結果としては異常なし。夜になっても、変わりはない。まずは一安心。


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