宮城県知事浅野史郎のWEBサイト『夢らいん』

ジョギング日記  3月第2週
2002.3.9

 15年前に走り始めてから、体重計は200g単位で表示されるデジタルのものを使っている。表示窓に出てくる左端の数字は、ずっと「6」だったのだが、今朝の計量で初めて「5」となった。昨夜寝る前の計量結果がかなり低めの数字になっていたので、「明日の走り次第では、ひょっとして・・・」と感じていた。たまたま土曜日。長距離を走るためのすべての条件が満たされている。天気、体調、時間的余裕・・・。

 ということで、久々の2時間走。JR仙山線愛子駅までの往復。5,6年前は、片道1時間で、これより1キロ先まで行けた。50歳を過ぎて、スピードはぐんと落ちた。そんなことは問題ではない。気温が上がってきて発汗がすごい。これだけで1kg分の効果があっただろう。その結果もあり、今朝の歴史的計量となった次第。何度も「体重にこだわるのはよくない」と書いたし、そう自分を戒めているのであるが、ほとんど遊び感覚でやっている。こういう遊びがあると、走ることがより楽しくなる効果はあるものだ。

 今日の仕事は、石巻市にての「みやぎの福祉を考える石巻実践塾」への出席。「福祉日本一」を達成するためには、地域レベルでの実践部隊がいる。そういった願いから、県の関与の下、実践塾を立ち上げたのが4年前。なんとか順調に育っている。今日の会合は、秋田県の鷹巣町、同じく西仙北町、茨城県の牛久町で実践している方々にもご出席いただいて、それぞれの活動の報告をもとにしてのディスカッションであった。

 私としても、思い入れはある。そんな思い入れを「サポーター」としてお話させていただいた。公募制の人集め、地域のスター(中核メンバー)を育てる必要性、人ごとでなく自分ごとで、といったことを強調させてもらった。確かに、地域での活動は育っている。問題は、地域格差が大きいということ。その格差を埋めることこそが県としての役割であると思う。  


2002.3.8

 今朝、今年初めてのうぐいすの声を聞いた。いつものジョギングコースでの出来事である。毎年うぐいすの初鳴きを聞く、まさにそのあたりであった。「ホーホケキョ」とまでいかず、「ホーホケ」ぐらいで止まってしまったが、いずれちゃんと鳴けるようになるであろう。

 昨日、走るためのインセンティブの一つが体重のことであると書いた。今朝も、まさにそれがインセンティブであった。昨夜の計量の段階から、「これではならじ」と思い定めていた。そんな事情だったので、今朝は12K。12K走分の汗と呼気による水分排出(推定600g)をして、やっと5日前との計量比で800gプラスで止まった。油断大敵。体重は減らすのには時間がかかるが、増やすのはあっという間である。

 議会中だが、私の出番はない。午後から、デラウエア州政府の児童問題担当局長が来訪。本県との姉妹州であるデラウエア州では、知事が女性に代わったが、局長も女性である。とても感じのいい方で、30分ぐらいいろいろ語り合ってしまった。本県で2週間ほど研修をする予定である。宮城県庁には女性の管理職がほとんどいないことと比べてしまう。  


2002.3.7

 朝早い時間に起きて走るのは、結構つらいものではある。ましてや寒い朝。一体、こうやって私が15年間も走り続けているのは、なぜなんだろうか。今さらオリンピックに出ようなどという夢はない。走ることへのインセンティブ(誘引)、モーティベーション(動機)について考える。

 今日の場合は、体重であった。前日、寝る前の計量で、かなり多めであった。これは、走って減らさないと、これまでの節制が水の泡となるという不安があった。来月のつばきマラソンでみっともない成績は残したくないという意地、こちらのほうはごくごく淡いインセンティブであるが、少しは意識する。

 今朝も走っていて、いろいろなことを考えた。同僚の徳島県知事の逮捕。どうしてああいうことになってしまうのだろうか。知事業を知事業としてまっとうに務め上げようという姿勢は、実は、こうやって走っていることからもにじみ出てくるという気がしないわけではない。

  走ることは、それなりにつらいことではある。挑戦の契機がある。ここが、ウォーキングと違うところ。だからこそ、走っていることが、まっとうな姿勢につながる、決して論理的ではないが、そんな確信が私にはある。

  そんな理屈は抜きにして、走っていることが楽しいから走る。朝の起き出す一瞬前のためらいを払拭するものはなにかということで、たまには考えることがあるということ。ということで、今朝は、10K走った。おかげで、体重の突然増ということは免れた。

  今日も、予算特別委員会の審議。朝10時から、休憩をはさんで夕方5時まで。さすがに、ちょっと疲れた。今日は今日で、やはりけじめなので、渋谷秘書ともろもろの反省を兼ねて、一杯飲んだ。


2002.3.6

 今朝は雨降り。であるからして、走るのはなし。実のところは、昨日のアルコール消毒の疲れが残っていたせいもある。このところ6日連続で走っていたので、丁度いい頃の休みということ。

 午前中は、議会日程の都合で、時間が空いた。いろいろやりたいことがあったのだが、結構飛び込みの日程が入ったりして、思ったほどできなかった。午後からは、予算特別委員会での質疑。一問一答なので、結構意見のやりとりになって、緊張感もある。


2002.3.5

 ここのところ、休むことなく走っている。今日も8K。朝のまだ明けきらない景色の中に、仙台の町並がだんだんと姿を現わす瞬間を、走りながら確認することの感動は何ものにも代えがたい。今日も、そんな日であった。

 県議会は、今日が一般質問の最終日。それぞれに、力のこもった質問の数々であった。お答えした一つひとつの案件について、実際の場面においてもなんとか実現していきたいという思いが強くなる。そんな思いで、25人のご質問にお答えしてきた。

 さすがに、ひとつのけじめであるので、渋谷秘書と語らって、酷使した喉のアルコール消毒にでかけることにした。初めて入ったお店が、なかなかに過ごしやすい。こういうことがあって、明日もまたがんばろうという気になるものである。明日もまた、予算特別委員会での質疑がある。


2002.3.4

 寒い朝である。走っていて、身体はすぐに暖まってくるが、指先が冷たい。軍手の上から息を吹きかけると暖かくなる。そんなふうにしながら、6K走った。

 県議会は、まだまだ一般質問が続く。今日も5人の議員が質問に立った。今回の議会では、教育問題についての質問が多い。今日も、相沢光哉議員が、今回の学習指導要領の改訂についての質問をしていた。「ゆとり」、「生きるちから」が強調されている今回の改革について、問題の指摘があった。私も、基本的には同調。千葉教育長は、そういった答弁にはならない。この辺のところがむずかしい。

 本日で、21人の質問が終わった。一般質問は明日で終了。そのあと2日間の予算特別委員会での質疑がある。


2002.3.3

 4月上旬並みの気温の昨日から、たった一日で真冬並みの寒さに戻った。走るにはむしろこのぐらいのほうがいい。気持ちよい寒気の中、SMCの仲間と6K走った。パルスが160台、上り坂では170にまで上がるほどがんばってみたが、タイムは30分42秒。以前は、30分を切るペースで走っていたこともあったのに。でも、こんなふうにがんばってはいけない。能力相応に、そして、年齢相応に。これが長続きの鉄則である。

 この寒さの中で、ベガルタ仙台のJ1デビュー戦、対東京ヴェルディが仙台スタジアムで行なわれた。まさに、歴史的できごとである。私も、1分半のあいさつをこの観衆の前でやらせていただいた。日本一のサポーターとして、好調の時もそして不調の時も変わらず応援して欲しいこと、相手方チームや審判に対する口汚い応援はしないこと、今シーズンの最初なので、あえてそんなことをサポーターの皆さんにお願いした。

 そして、その試合結果。1対0でベガルタ仙台の勝ち。みっともない負け方だけはしないようにとか、1998年に京都パープルサンガが記録した開幕17連敗は避けたいというのが、私の願いであった。期待水準をぐっと下げていたのだが、その意味では期待を大きく上回る今日の勝利であった。次の試合も大入り満員はまちがいない。スポンサーとして、まずはそんな経営面も気になっていたのだが、よかったよかった。


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