宮城県知事浅野史郎のWEBサイト『夢らいん』

ジョギング日記
2002.2.9

 昨夜の乱舞の疲れもあったのだろう。今朝は「定時」に起きられずに、そのまま7時までぐずぐず床の中。土曜日は長距離走るのに最適なのに、走りは休止とあいなった。体重は、増えていない。これも昨夜の「運動」のおかげだと思う。

 たまってしまったお礼状、依頼原稿の処理など。原稿の一つは書評なので、その本を読まなければ話にならない。

 54歳になって2日目。これからも、こうやって歳をとっていくのだろうか。


2002.2.8

 夜からずっと風が強く吹いていた。珍しく、朝の3時過ぎに目覚めて、NHKの「ラジオ深夜便」を聴いていた。スイッチをつけたら、「日本の歌、心の歌」をやっていて、舟木一夫の「高校三年生」が流れてきた。その次が梓みちよの「こんにちは赤ちゃん」、そして、三波春夫の「東京五輪音頭」と続いた。そんなことで、このまま起きて走ったのでは睡眠時間が不足すると思い、ジョギングは中止にした。

 ところで、今日は私の54回目の誕生日であった。夜は、恒例の誕生パーティーを仲間が開いてくれた。このところは、毎年「ケントス」を借り切って、オールディーズの生演奏に合わせて踊りまくるのが定番だったのだが、これでは高齢者が参加できない。ということで、今年はオーソドックスな静かなパーティーをすることになった。

 そのかわり、2次会はケントス。2ステージ分踊りまくった。計20曲以上で、汗だくになった。かくして、今年の誕生日も終わった。多くの人達のご好意にただただ感謝するばかりである。


2002.2.7

 大阪での走りは、6時5分発。世の中はまだ真っ暗である。御堂筋から大阪市役所のところで中の島に入り、土佐堀通りなどを経由して大阪城へ。天守閣のところまで行ったら、2,3百人の人がラジオ体操をやっているところにぶつかった。大阪城の回りを半周して、中央通り経由で再び御堂筋へ。御堂筋をひた走るコースが大好きである。並走の渋谷秘書の様子をうかがいながら、御堂筋を南下して道頓堀まで。昨夜二人で行った法善寺横丁を通り抜けてまた御堂筋に戻った。この辺で渋谷秘書を置いてきぼりにして独走に入り、ホテルへ戻るという走りであった。所要1時間23分。これだけ走ると充実感がある。

 ホテルに備え付けてあった体重計で確認したら、この走りでなんと1.4キロ減っていた。ほとんどが発汗によるものだろうが、あまりの体重減少に驚いた。水を補給すればすぐ元に戻るのだが、数字の上では満足。

 仙台に戻って、北方領土の日の式典に出席。2月7日が北方領土の日であることを知っている国民はどれだけいるだろうか。国民の総意で北方領土の返還を果さなければならないとの決意を新たにしつつ、まだまだこういった行事が必要であることを感じた。

 そのあとは、みやぎ夢大使との懇談会へ。大使としては百名の方にお願いしているのだが、今回は26名が出席して下さった。3時から5時半過ぎまで、私が司会進行をしながら、全員にご意見を開陳していただいた。こういった形での懇談会は、今年が最後である。これからはどういった形で続行するか、もう一度検討させてもらうことにしている。


2002.2.6

 昨日は東京泊。厚生省の同期会があった。私の知事三選お祝いを兼ねてということである。昭和45年に入省した仲間は16人。3人が弁護士になってやめ、1人は亡くなった。残った者の半分は退職して第2の職場である。20年前に厚生大臣を務めた渡部恒三現衆議院副議長の秘書官だった真野章君が幹事をしてくれている。私が知事になって宮城県に戻るまでは、私が万年幹事だった。

 保険局長の大塚義治君は、この夜が、健康保険の本人3割負担の実施時期を明記するかどうかの大議論の真っ只中であり、欠席。内閣府官房長の江利川毅君は、この騒動からは免れたようで、珍しく定時に参加。環境省官房長の松本省蔵君は、川口順子大臣から大木浩大臣への交代直後にもかかわらず出席できた。厚生労働省に残る三人、宮島彰医薬局長、酒井英幸職業能力開発局長、それに真野社会援護局長は全員出席。渡部恒三議員の政務秘書だった佐藤雄平君は、この同期会の特別会員である。4年前、福島県から参議院議員に当選した。同期会には無欠席を通している。

 話題はどうしても、田中外務大臣の更迭問題に集中する。こういった話題も含めて、霞ヶ関の住人と話すことにより、宮城県との距離間が埋められるような気がする。いい機会ではあった。

 明けて今朝は、「官製談合防止法案」に関しての勉強会に呼ばれていた。朝が早いうえに、雨模様なので、今朝の走りはなし。勉強会の中身は、与党三党の議員提案の法案で、まさに宮城県にとっても重大関心事である。与党三党のほうで、地方自治体の意見も聴取したいということで、私にも声がかかったらしい。隣には、小島善吉静岡市長。彼とは大学の同期生である。彼は、遅く来て早く帰ったので、話す暇がなかった。「忙しくて参った」と洩らしていたが、市長業も楽ではないということだろう。

 勉強会が終わり、東京事務所で取材を一つこなしてから新幹線で大阪へ。企業立地セミナーの大阪版に出席。44の企業から、55人が参加。

 特別講演は、東北大学の大見忠弘教授。日本の産業再生のための至宝ともいえる大見先生の話に魅了された。40歳を前にして、論文を書いているだけでは人類の進歩になんら貢献できないことに気がつき、これでは死んでも死にきれないという痛切な思いをしたというのが、先生が今のスタイルの学問に目覚めた契機だったというお話が、私にはとても印象的だった。かなり専門的な技術の解説から、こういったごく人間的な臭いのお話まで、大見先生の講演は聴く者の心を捉えて離さない。参加していた企業の方たちも、(もともと参加無料ではあるのだが)この講演だけで十分元がとれたことだろう。


2002.2.5

 早朝の勉強会があったが、いつもより少しだけ早く起きて3K走った。体重増が気になったこともある。もちろん、3K走ぐらいでは体重は減らない。予想通り、昨日比400g増。

 農山漁村パートナーシップ推進大会」で主催者として挨拶。男女共同参画社会推進の一環である。開会前に、JAあさひなの女性部の方々による寸劇があったが、これが絶品であった。佐藤勇県議会議長と並んで見ていたが、二人とも大笑いしてしまった。

 脚本かつ主演の佐藤啓子さんの演技が面白くて面白くて、笑いが止まらないほど。私でさえ聴き取れないほどの現地語(要するにズーズー弁のこと)の醸し出す雰囲気がなんとも言えない。佐藤啓子さんは、JAみやぎの女性部長である。ふだんでも、現地語でポンポン話す方で、面白いキャラクターなのだが、こんな才能があることまでは知らなかった。

 そんな大笑いの中でも、農村における女性の地位の向上というテーマがちゃんと伝わるのだから、大したものである。沖縄からのお客さまには、字幕スーパーがなければほとんど通じなかっただろう。

 「沖縄からのお客さま」とは、この催しのゲストである平良とみ、平良進ご夫妻のこと。我が家でも毎朝夢中で見ていたNHKの朝ドラマ「ちゅらさん」のおばあ役である。残念ながら、今日のお二人のトーク場面は見ることができなかったが、事前にごあいさつはさせていただいた。

 こういったイベントを、県庁職員が手づくりでこなすことができるようになった。そのことが、とてもうれしいし、担当職員にはご苦労様と言いたい。


2002.2.4

 久しぶりに川内コースを走った。澱橋を渡って、母校仙台二高の前を通り、宮城県スポーツセンター、青葉城大手門跡を見ながら大橋を渡り、西公園を左にして帰ってくるコース。これだと5Kにちょっと足りない。今日はエクストラを走って5Kにした。立春を過ぎたからということではないのだろうが、今日も比較的暖かい朝であった。走り出してすぐに汗をかく。

 定例記者会見では、B型肝炎集中発生事例の感染源調査に関する件、ベガルタ仙台への県の支援策についてなどの質問があった。所要30分ちょっと。

  何件か用件をこなしてから、温泉を利用して地域おこしをしている9市町の首長が集まる「湯&遊サミット」に出席のため、蔵王町のロイヤル・ホテルへ。7年続いたこの集まりも、9ヶ所一巡したこともあり、今回で最終回を迎えた。開催地の蔵王町は「ざおうまち」が正式名称なのだが、町長さん自らが「ざおうちょう」と呼ぶ。私とすると、ちょっと気になることではある。

  一年に一回、この時期に集まっているグループの会合があった。おいしい牛肉を出すお店で、すきやきを囲むのが恒例になっている。お世話役が今年はちょっと迷ったのだそうだ。迷うほうがおかしい。例のBSE問題の余波である。お店のおかみさんからは、県庁職員にお肉ギフト券を購入してもらうキャンペーンへの御礼を言われた。おいしいすきやきを久しぶりに満喫した。明日の計量がちょっと心配になるほど。


2002.2.3

 SMCの仲間との集団ジョギング。少し走っただけで汗ばむほどの気温である。「去年に比べて雪が少ないし暖かいな」と言い合いながら走っていた。周回コースの6Kプラス家からの往復4Kで計10K。気になる計量は、昨日より200g減少。

 昼は、ハートフードクラブなるものに出かけた。ハートフードクラブとは、「食を中心とした生活全般に関する事業を行ない、健全な生活文化の振興に寄与する」目的の団体である。そもそもハートフードとは、キーワードだけで表現すると、食の原点、生活者、普段の食事、家庭での食事、おふくろの味、節約料理、弱者へのいたわりということらしい。

 まだその実態はよくわからないが、ともかくも、その場で供せられたGOZZO(ごっつお=ご馳走)は素敵においしいものだった。ただ「おししい」ではなく「素敵に」と書いたのは、コンセプトというか遊びの雰囲気があるからである。

  今日の食材はすべて県内産、無農薬。クイズのように聞かれたので、そこまでは答えたが、答えられなかったのは「豆づくし」であった。豆腐、豆もやし、ピーナッツバター、出された5皿に必ず豆製品があった。今日は2月3日の節分、豆まきというオチがついていた。こういうところが結構おしゃれである。

  ハートフードクラブの面々には、わが宮城県の「食材王国みやぎ」の運動に呼応したもので、食ビジネス・プロジェクトにも協力していただいている。うまく回っていけば、みやぎからの食の発信に大いに力を発揮することになろう。


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