宮城県知事浅野史郎のWEBサイト『夢らいん』

ジョギング日記
2001.9.22

 朝の最低気温が8度だとか。涼しさを通り越して急に寒くなった。走るにはむしろ最適の季節。その素晴らしい条件の朝に、走るのを休んでしまった。昨夜、ちょっと遅くなってしまい、朝起きられなかった。天気もいいし、土曜日だし、と条件が整っているのに、「サボってしまった」という感じで、なにかしら罪の意識が抜けない。

 それにしても、素晴らしい天気だった。第4回「みちのくよさこいまつり」が開会。第1回は34チームが踊りに参加した。今回は120チームである。本場高知、参加人数最大の札幌と並び、全国三大よさこいまつりにまで発展した。支えているスタッフの努力がすごい。こういったエネルギーが、この町にちゃんと残っていることもうれしいことだ。定禅寺通りジャズフェスティバル、光のページェントもそうだが、手作り企画での新しいイベントが定着しつつあり、いつのまにか全国区である。

 お彼岸。青空の下、父親の墓参り。亡き父親に報告すべきこともあったので、しばし、霊前で手を合わせていた。


2001.9.21

 涼しい中で、6K走った。こうやって毎回毎回同じコースを走っているのは,正直言って飽きるものである。今朝はちょっと別なルートで走ってみた。これだけで、新鮮な感じがする。人生もこんなものかな。ちょっと視点を変えると、今まで見えなかったものが見えてくる。

 県議会のほうは、代表質問2日目。気も遣うが、体力も使う。来週の連休明けまで議会答弁がないのは、ほっとすることではある。


2001.9.20

 ああ、もう秋なんだなあと実感させられるような、今朝の涼しさである。ちょっぴり霧雨も。そんな中で、無心に6K走った。今朝はどうしても走らなければならないという思いであった。今日から、県議会の代表質問が始まる。こういう時は、ファイティング・ポーズを取るためにも、走ることが有効である。これまでの何度かの経験に基づいた「生活の知恵」と言える。

 ということで、今日から始まった代表質問。午前中1人、午後から2人。質問時間は、一般質問の30分に対して40分なので、結構なヴォリュームである。私の答弁に対しては、議員席の向かって右側のほうから、時折野次が飛ぶ。応援の声でないらしいことは、壇上から答弁していてもわかる。ムキになるほどではないが、聞いていて気持ちのいいものでもない。でも、これが議会。

 夕刻は、翌日の答弁の打ち合わせで、帰宅が遅くなる。これが議会。明日も代表質問3人。来週は、一般質問に4人×4日の16人が登壇する。声を出すことが多い数日間である。これが議会。1年4回の定例会だから、こういったことを8年間で32回経験したことになる。


2001.9.19

 宮城県地域婦人団体連絡協議会(宮婦連)の大会に出席。県民会館一杯の参加者だから、千人は超えている。私とともに来賓で出席した佐藤勇県議会議長のご挨拶が面白かった。

 「59歳、佐藤勇」から始まるのは、その前にやった私の挨拶の冒頭、「宮城県知事、浅野史郎、53歳です」を受けてのもの。先日の夏季国体の際に、秋篠宮殿下、妃殿下が老人福祉施設のせんだんの里をご視察になったときのエピソードを紹介して、会場が大いに沸いた。入居者のおばあさんが、佐藤議長の胸のバッチを見て、「それはなんだべ」と尋ねたのに、「県議会議長のバッチです」と答えた。そう答えた佐藤議長の顔をこのおばあちゃんじっと見て、「いい顔だねー」と感嘆の声を上げた。すかさず、そばにいた私が、「私はどうですか」と聞いたら、彼女は「そうだね、メガネがいいね」と答えたという挿話である。

 席に戻った佐藤議長に「やられました」と言っておいたが、もちろん文句を言っているのではない。誰が聞いても思わず笑ってしまう実話なので、仕方がない。ご婦人たちは反応がいいので、こういうエピソードの披露は効果がある。

 午後、県庁内の歯科診療所へ。治療ではない。いわば、定期検診のようなもの。先生からは、おおむね良好に手入れされているとお褒めをいただいたが、磨き残しのところに汚れがあるよとのご指摘もあった。80歳になっても自分の歯を最低20本は持っているようにという国民的目標は、なんとか個人的にも達成したい。これからも、まじめに歯磨きに努めよう。


2001.9.18

 久しぶりの青空の下での走り。少しゆっくり目に7K。このところの雨で増水した広瀬川の流れを眺めながらの気持ちのよいランだった。百万都市の真中にこんな清流がある幸運、そしてそれを見ながら毎朝無料で走れる幸運を噛み締めながら。

 県庁の執務室には、室温30℃を超えても今日は冷房が入らない。こんな暑さを耐えるのも久しぶり。ひょっとしたら、今年はこれが最後かもしれないと思いつつ、ボーっとなりながら執務していた。

 夕刻は、「省庁勉強会」と称する極めて有意義な時間を過ごした。東京事務所の会議室に産業経済省、財務省、外務省などの若手官僚が集まって、かなり高度な内容のプレゼンテーションをする会である。今回で4回目。今日は、「国と地方の新しい『かたち』について」、「ADRと地方自治体」、「コミュニティの情報デザイナーとしての図書館へ」という、いずれもとても刺激的な発表があった。私のほうの事情から、この勉強会はこれから約2ヶ月休業する。2ヶ月後に、また再開できることを、心から望んでいる。


2001.9.17

 昨日10K走ったのだから、今日あたりは軽く済ましてもいいのだが、やはり週のはじめはきっぱり走ったほうがけじめがつく。雨上がりの道を淡々と6K。考えが前向きになるのを感じる。だから、こうやって走るのをやめられない。汗も結構かいた。体重もすっきり落ちた。

 午後の時間、1時間取れたので、泉区にある県の産業技術総合センターの視察をした。結構すごいレベルの実用研究の成果をあげている。東芝の研究所から来られた飯塚所長のやり方が職員の間に徹底しつつある。「設備の更新をしなければ研究の世界で取り残される」という所長の悲鳴はそのとおりであろう。でも、なかなか予算がむずかしい。

 それはそれとして、内外に自慢できる実績である。ぜひ自慢話をして欲しいと頼んできた。他の県庁職員の中でも、県の研究機関がこれだけすごいことをやっていることを知らないものが多いと思う。まずは、身内に対して自慢話を。

 久しぶりに暑い。日の暮れ方が早いのに、驚く。暑い日がたまにあっても、世の中はもう秋である。


2001.9.16

 久しぶりにサンデー・マラソン・クラブ(SMC)へ。湿度が高く、汗べっとりとなる。女性ランナーの星、石川トヨ子さんと一緒に6K走った。彼女は、このところも、ほぼ毎週レースに出場し、そのたびに優勝(女子60歳以上の部)をさらって来る。十連覇以上している大会もあるとのこと。すごいことである。元知事秘書の菅原久吉さんともども感心しながら並走。

 昼からは、柴田町の仙台大学にて、市町村合併についての全国リレーシンポジウムに出席。今月2日には、大河原町で同様のシンポがあり、私は講演を担当した。今回は、挨拶と、パネリストとして参加。

 2日に感じたのと同じような熱気である。今回は、特に、県内各地からの参加者が多い。もちろん、地元3町の合併が話題の中心になる。平野柴田町長はパネラーとして参加だし、佐藤大河原町長は最前列で最初から最後までご参加。これでは欠席の佐藤村田町長が目立ってしまう。文字通りの「欠席裁判」のようなもので、村田町がもう少し合併に熱心であるべきだという論調になってしまった。

 「この3町が、平成17年3月の合併特例法の期限までに合併していないとすれば、そのことはとても不自然だ」というパネラーの一人の発言が印象的であった。



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 2001年9月第3週分
 2001年9月第2週分
 2001年8月第5週分
 2001年8月第4週分
 2001年8月第3週分
 2001年8月第2週分
 2001年8月第1週分
 2001年7月第4週分
 2001年7月第3週分
 2001年7月第2週分
 2001年7月第1週分
 2001年6月第5週分
 



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