宮城県知事浅野史郎のWEBサイト『夢らいん』

ジョギング日記
2001.9.15

 9月15日は敬老の日。今年81歳の母親のところに電話をして、元気で良かったねと声を掛けた。むしろ、あんたのほうこそ健康に注意してねと言われてしまった。

 例年のこと(「こうれいの」というほうがいいか)だが、百歳の方のところをご訪問した。石巻市蛇田の阿部昌喜さん宅。彼女はびっくりするほどお元気で、感心するほどおきれい。こんなふうに長生きするのなら、長生きするのも悪くないと思わせる年の取り方である。明治34年だから、1901年の生まれ。確かに今年百歳である。

 ご本人の言葉だが、なんでも食べるし、なんにでも興味があるとのこと。北上町十三浜のご出身だが、「同級生みんな死んでしまって・・・」だそうだ。そうなんだ。長生きするということは、同年の仲間がどんどんいなくなっていくことなんだなと、改めて認識した。

 やしゃ孫も含めて5代で暮らしていらっしゃる。5月の百歳誕生日には庭に柿の木を植えたとのこと。この木に柿の実がなるまでは生きていたいのだそうだ。この調子なら、きっと大丈夫だろう。


2001.9.14

 朝の勉強会、「ユーメー塾」が7時半から。前日帰宅が遅かったこともあり、本日のジョギングはなし。丁度というか、雨模様の朝だったので、どっちにしても走れなかった。

 仕事のほうは、朝からずっと庁内での打ち合わせ、議論であった。議論のむずかしさだけではないが、蒸し暑さで頭がぼーっとする瞬間もあった。

 夕刻、厚生省の後輩、太田晋君が来訪。前回の広島市長選挙に立候補して惜敗した好漢。このままあきらめてしまうのではもったいない人材である。せっかく広島からやってきたので、仙台の場末の焼き鳥屋を案内しながら、なつかしくも楽しい時間を過ごした。


2001.9.13

 結構蒸し暑い中、6Kを無心に走った。「無心に」ではない。今朝のことをいろいろ考えながら、自分の中から聞こえてくる声に耳を傾けながら、攻めの姿勢を保ちながらの走りである。たった一人での、早朝のこういう時間が貴重だとつくづく思う。
 
 「今朝のこと」というのは、9月定例県議会での              
以下の文は、掲載を控えております。ご了承下さい。


2001.9.12

 アメリカ中枢への同時多発テロのニュースに世界中が震撼した。昨夜、台風15号の状況を伝えるテレビニュースを報じている中で、突然飛び込んできた映像は、まるで悪夢であった。

 一夜明けて、事件の規模の大きさに改めて驚かされた。全く罪のない人達を標的にした無差別テロ。まさにこれは人類全体に対して仕掛けられた戦争そのものである。戦争であれば、標的は戦闘員に限られるのだから、戦争以上の人類に対する犯罪行為である。決して許してはならない。単に、アメリカだけが対象ではない。民主主義に対する攻撃であり、我々としても断固戦わなければならない。

 次々とリアルタイムで送られてくる映像。まるで映画の場面であるようであるが、現実に起きている悲劇である。亡くなった一人ひとりに家族があり友人がいる。突然奪われた未来。他人事ではない。実に憎むべき、卑劣極まりない、そして愚劣な行為である。狂気の行きつく先であり、その狂気の根源を憎む。

 明らかにこの事件の影響もあり、日経平均株価が一万円を大きく割り込んで、9600円台。「敵」がもくろんだのは世界を大恐慌に陥れることだとも言われている。決して、その目論見どおりにしてはならないが、先行きはますます予断を許さない状況になってきたことを感じる。


2001.9.11

 台風15号が接近中。朝方も雨模様でジョギングはなし。

 その台風が接近中のところで、夏季国体の閉会式。ゴルフ、セーリング、ボート、カヌーは日程を短縮せざるを得なかった。前回の富山大会、その前の熊本大会も台風の影響があった。どうも、夏季大会のこの時期は天候の上であまり恵まれない。

 この国体での宮城県勢の活躍はめざましい。総合で第2位。冬季大会からの通算で総合第3位。当初から手づくり選手での総合優勝というのを目標としていたが、自前の選手だけで優勝できたら快挙である。その快挙に手が届きそうな今回の成績である。


2001.9.10

 涼しさが続き、このまま本格的な秋に突入かと思った時期もあったが、そうはいかない。今日あたりは、蒸し暑さが戻ってきた。その蒸し暑さの中を4Kラン。それだけで汗ダラダラの状態になった。明日は台風の来襲で走れないだろうから、なんとしても今日は走っておかないと、ヤクルトになってしまう(ヤクルト、巨人に3連敗、通算5連敗)。

 月曜日、定例記者会見の日である。冷房が入っていない中で蒸し暑いので、ワイシャツ姿で会見に臨んだ。「官製談合」関係で先週末処分をしたが、その件について、県の財政危機についてなどの質問が結構続き、40分もかかってしまった。

 処分と言えば、私自身も責任を取って、10月分と11月の半月分(11月途中で知事の任期が切れる)給料が半分になる、既に15%の給与カットをしているが、その残りがまた半分になる。正直厳しいが、これも仕方がないことである。10月の給料は手取りだと20万円台になるだろう。

 明日は夏季国体の閉会式だが、台風の来襲が予想されている。なんとか進路がそれてくれるといいのだが・・・。


2001.9.9

 国体夏季大会の2日目。夜半から朝方まで、かなり激しく雨が降っていた。昨日の日記で「この晴天は、私の精進のおかげ」といったことを書いたら、妻から「そういうことは、自分で言うことではない。他人に言われたら、『いやいや、そうじゃない』と否定するぐらいで丁度いい」と諭されたのを思い出した。ところがところが、天気予報にさえ逆らって、まずまずの天候に回復したではないか。今日は、天気に関しては、これ以上は言わないことにしよう。

 今日も、秋篠宮殿下、妃殿下のご視察に同行。まずは、富谷町でのゴルフ競技の観戦。ティーショットのところしか見えないので、試合全体の感じはつかめない。次の会場である水泳競技のグランディ21では、レース全体が見渡せるし、スタートからゴールまで通しての観戦なので、手に汗を握る。

 圧巻は、柴田町での水球。丁度わが宮城県対群馬県の試合だから興奮しないはずがない。水球の試合を生で見るのは初めて。面白い。迫力がある。わかりやすい。なんだか病みつきになりそうだと、隣の佐藤勇県議会議長とささやき合った。結果は、残念ながら5対8で負けたが、とても感動した。

 秋篠宮殿下、妃殿下はこの水球の試合が最後の観戦種目で、そのあと新幹線の白石蔵王駅から帰途につかれた。お二人ともとても気さくなお人柄で、県内各地での熱狂的な歓迎にしっかりとお答えになられていた。沿道からのお迎えの県民にも、ずっと窓を開けたままの車内から、手を振ってごあいさつを続けていらしたのには、こちらのほうが感動してしまった。



以前のジョギング日記はこちら
 2001年9月第2週分
 2001年8月第5週分
 2001年8月第4週分
 2001年8月第3週分
 2001年8月第2週分
 2001年8月第1週分
 2001年7月第4週分
 2001年7月第3週分
 2001年7月第2週分
 2001年7月第1週分
 2001年6月第5週分
 



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